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新アダムスキー全集

 ├ 写 真
中央アート出版社
TEL : 03-3561-7017
E-mail :info@chuoart.co.jp
 質疑応答 ジョージ・アダムスキー

第4回 1部 UFO Contactee No.94より


問(47) 『宇宙船の内部』に述べてありますが、宇宙空間に停止している母船の頂上を、あなたが歩くことができた様子についてもっと詳細に説明して下さいませんか。

これはきわめて容易に説明できます。私があの書物で何度も述べたように、こうした母船の周囲にはフォース・フィールドがあり、これは惑星を取り巻く大気圏にたとえられます。自然界の多くの面の内部には機械装置の青写真が見られます。スペース・ピープルは宇宙船の建造に際して彼ら自身の惑星を支配している基本的な法則を応用したにすぎません。

私たちは気づいていませんが私たちも(地球という)巨大な宇宙船の表面で生きているのです。地球はその軌道を秒速260キロメートルというものすごいスピードで移動しており、同時に秒速約30キロメートルで自転しています。

しかし私たちはその動きを感じませんし、引力による難儀な状態も体験しません。なぜなら私たちはこの巨大な球体を取り囲んでいる大気によって保護されているからです。しかしこの大気は宇宙空間を動きまわる地球の動きによって作り出されているのです!

スペース・ピープルは(注=原書でもSpace Peopleとなっている)この現象のすべてを注意深く分析し、彼らの宇宙船の周囲に保護用のフォース・フィールド、すなわち”大気を人工的に作り出す機械的な装置を船体内に内蔵させているのです。

このフォース・フィールドの濃度、すなわち機械的に生じる圧力は、船体の運動中または空中に停止中にも調整できます。船体内の圧力と船体外部を直接取り巻いている圧力は常に同じです。そして惑星の大気圏と同様に、フォース・フィールドが船体から遠ざかるにつれて、それは薄ぐなってゆきます。もちろん彼らの最大の宇宙船といえども大きさにおいて惑星とは比較になりませんので、このフォース・フィールドは比較的短距離に伸びるだけですが、原理は同じです。

大母船へ私を運んだ円盤は、地球の飛行機が海軍の大航空母艦の飛行甲板に着艦するのと同じように、母船の上部へ着船しましたが、母船のフォース・フィールドのために、私は地球上の大気に似た空気層の中へ円盤から降り立ったのです。ハッチを通って大母船内に入るときは、パイロットも私もいかなる気圧の変化も感じませんでした。

両横腹が急傾斜している船体上の狭い通路を歩いている私の姿を想像した人もあったようですが、これは誤っています。断言しますが、この母船の巨大さからみればこれは正しくありません。私が言える最もわかりやすい説明としては、地球上のいかなる船よりも何倍も大きな船の甲板を歩いているのと同じということです。広くて平たい表面が私の周囲に広がっており、自分の立っていた所から船体が湾曲しているという感じはしませんでした。(注=『宇宙からの訪問者』(文久書林刊アダムスキー全集第1巻) の327貢にアダムスキーが母船の頂上を歩いた体験が述べてある。大気圏内の空気の希薄な所か、または大気圏外と思われる宇宙空間で、円盤から出て母船の頂上を宇宙服なしで歩けるはずはないという理由で、この部分は特に批判の的になっていた。それにたいしてアダムスキーが真相を述べたのである。この点は『宇宙からの訪問者』中で詳述するべきだった)

問(48) 母船の丸窓の所に顔を出しているあなたとオーソンの写真は、なぜ大きさの釣合いがとれていないように見えるのですか。(注=この写真を撮影した状況も同書327頁から329頁にかけて詳述してあり、写真も巻頭の口絵の最後に掲載されている)

▲大母船の窓から顔をだした金星人とアダムスキー。写真が不明瞭なため左右いずれがアダムスキーか識別できない。接近した円盤から異星人パイロットが、アダムスキーが持参したポラロイドカメラで撮影した写真。円盤から放射したサーチライトの輝度を落としているために船体の一部分しか照らされていない。

答 まず第一にあなたは大気圏外は暗黒であることを忘れてはなりません。

第二に、この母船の内側の丸窓と外側の丸窓の間隔は約2メートルあり、その間はトンネルのようなすき間になっていることも知る必要があります。得られる唯一の光は、円盤から放射されるビームが母船に照らされるときだけでした。したがってこの光はトンネルの中をつらぬいて私たちの顔を照らす必要があったのです。この件に関連した多くの要素を考えてみますと、何らかの写真を撮ることのできたこの人たち(スペース・ピープル)の能力に私は今もなお驚嘆しています。 この母船の横腹を照らした光は、船体の全部を写し出しているのだという誤った考えを持っている人があります。

 そのとおりだと思い込んで怒っているある反対論者は、この写真では丸窓の直径は少なくとも9メートルになり、オーソンと私の顔は巨大なものになるはずだと数学的に証拠づけています。 『宇宙からの訪問者』はこの点でもっと詳細な説明をするべきだったと私はいま気づいていますが、まさか光で照らされた部分だけを船体(の全体)だと勘違いする人があろうとは夢想もしませんでした。

このときの一連の写真(複数)のなかに、円盤側の丸窓の一部分が左上の隅に写っているのがあるのは大変興味深いことです。この写真類は円盤が母船の横で動きながら種々の距離で撮影されましたので、同じ大きさで写っている写真はないことがわかります。

問(49) 宇宙人の来訪のことが聖書の中に述べてありますか。

答 たしかに述べてあります。私は個人的に正確な言及回数を知りませんが、牧師たちは400個所以上も見られると報告しており、その調査はなおも続いています。大切なのは、古代人の言語は宇宙船やその乗員を記述する言葉を持たなかったという事実です。そこで彼らはだれもが知っている言葉や誓などを用いました。その誓のなかには、「火のような戦車」「語る雲」、鳥のように空中を飛べることを意味する「肩に羽のついた人間」などがあります。この羽のある人間を彼らは天使と呼んでいますが、元の意味は「メッセンジャー、すなわち遣わされた人」です。

ちょっと考えてごらんなさい。かりにあなたが飛行機のことを全然聞いたことがないとし、そんな言葉も持たないとして、それが突然あなたの近くに着陸したとすれば、あなたは飛行機とパイロットをどんなふうに表現しますか。だれしも鳥は飛ぶことができることを知っていますから、それで彼らは羽のある人間を描いたのです。しかしこの人々はあらゆる点で肉体的に正常であったのです! 雲も空中から現れます。そこで宇宙から来た訪問者たちが地上の人々とコミュニケートしたときに、彼らは宇宙船を「語る雲」と描写したのです。

戦車は当時の彼らの輸送手段でした。それで宇宙船が色を変化させながら輝いたとき、彼らは「火のような戦車」と言ったのです。彼らは人間がこの船体内に乗っていたことを知っていたからです。彼らは宇宙からの魂間者たちを地球人と区別するために「主」とか「神」などと呼びました。

聖書を研究するときには、記録されている″天空 からの来訪のほとんどすべては、地球人が非常に難儀な状態におちいったときに発生していることに注目するとよいでしょう。当時は現代と同じように、多数の人がコンタクトされたのではなく、あちこちで個人が選ばれたのです。古代においては来訪者たちは地球人に助言を与えましたが、地球人がその助言に従ったときは危険のせまった文明を救うことができましたけれども、助言を無視したときは、その文明は結果的に忘却の中に沈んでいます。

今日、私たちはまたも重大な岐路に立っています。スペース・ピープルは私たちに警告し、援助しようとして最善を尽くしていますが、最終的な決定は私たちの手にかかっています。

問(50) あなたがブラザーズ(友好的な異星人)から聞かされたことにかんがみて、アダムとイヴの物語をどのように説明しますか。

答 創世記の始めの2章は宇宙の創造の物語を述べています。第1章は現象界の各細部が神の心の中でどのように注意深く作られたかを語り、それから「良し」と宜言しています。大切なのは、何かが物質的な形あるものにされる前に、それはまず想念としてはらまれる必要があったことです。この章は天空すなわち宇宙から、神の″似姿に作られた″人間 に至るまで、万物の創造に用いられた原型を説明しています。

第2章では、こうした神の″イメージがどのようにして現象化されたかが語られています。つまり「主なる神は土のチリで人を作り、命の息をその鼻に吹き入れた」のです(創世記二・七)。

この物語全体は基本的創造のたとえ話で、一つの惑星、または2人の人間だけに限るものではありません。それは大宇宙全体のあらゆる人間の起源を描写したものです。

アダムとイヴの個人的概念になおも固執する人に次のような質問をしてもよかろうと思います。アダムとイヴは地球上で唯一の人間と思われていて、しかも当時、彼らの唯一の子供はカインとアペルでした。そしてカインが弟を殺した後に、(エデンの東の)ノドの地に住んで、そこの住人のなかから妻をめとりますが、その住人たちとはだれだったのでしょうか? 

この住人たちというのは実在した人々です。聖書はアダムの家系と同様にカイン夫婦の家系を伝えているからです。

アダムとイヴというのは、宇宙の全人類の原型だという説明が、無数の人々のためにこの不可解な謎の解答となっています。以上がブラザーズから私に与えられたこの物語の説明です。

問(51) あなたが言っておられることを確証するためと、同時に地球人の未来の行動に強力な影響を与えるために、スペース・ピープルは地球のラジオやテレビ局を利用して全世界にメッセージを放送してはどうでしよう。彼らのパワーや言語の知識をもってしても、これはできないのですか。

答 言語が障壁にならないことはたしかですが、彼らの装置のすべては宇宙空間の自然のパワーにもとづいて作動します。一方、地球の装置類は人工的なパワーだけを用いるように作られています。したがって、もし彼らが私たちの装置にメッセージを送ったとすれば、パワーの差のために、地球の現在の装置類のすべては焼けてしまうでしょう。これは直流用と交流用に作られた物を操作しようとすることにたとえられます。これは個々の受信機に影響を与えるばかりでなく、世界中の全放送局が使用不能になるでしょう。なぜならスペース・ピープルが用いる宇宙の電流は、私たちの想像し得る以上にはるかに多くのパワーを運んでいるからです。

したがって現在、このような試みで達成されると思われる事もすべて、地球上の装置を破壊するだけで、その結果、世界中の人々の心に恐怖を植えつけるだけです。スペース・ピープルはこんなことを望んでいません。

しかし彼らはこのようなコミュニケーションがいつでも当を得るということになれば、地球の受信セットを通じて安全に放送できるような変換手段を現在研究中だと私は聞いています。もしこれが行われれば、メッセージの源泉についてはだれの心にも全く疑惑は起こらないでしょう。というのは、そのメッセージは世界のあらゆる場所で、あらゆる言語で同時に聞こえるからです。

このことが行われると断言しているのではありません。これは約束でもなければ予言でもありません。地球人の自己満足を払い落とす必要が起こるならば、その可能性はあると言うにすぎません。事前の警告は与えられないことが私にわかっています。メッセージそのものは、地球と他の惑星群とのあいだの機械的なコミュニケーションがうまく確立されたという最初の声明になるでしょう。

地球は成長のための最高の場所

間(52) ある人々は、あたかも自分が地球人ではないかのような違和感を持っていますが、この理由が説明できますか。

答 あらゆる人間は過去世の体験の記憶を持って生まれます。これは学校の前学年で学んだレッスンの記憶を運びながら新学年を迎える子供にたとえられます。人間の生命の連続にたいする理解の不足のために、一般の幼児は大人の既成概念にむりやり従うように洗脳の道を出発させられます。そして幼児期に入るまでには、この誤った導きにより取り返しのつかないほどに記憶という宝石を覆い隠してしまうのが普通です。そして大人になるまでには、今生でかつて体験しなかった何かの物事にたいする親しみのフィーリングが時折ひらめく以外は、大抵の人は過去世の記憶をずっと持っていることに全く気づきません。

自分の記憶の思い出を完全に失っていない人が、あちこちにいますが、その思い出は完全にそれを理解するほどに鮮明ではありません。その結果、本人は言いようのない不安と、「これは自分とは関係ないことだ」という感じにおそわれます。本人は″何かを常に探し求めているように見えますが、何を求めようとしているのかは自分にもわかりません。

もし本人が自分自身を理解するならば、この謎はすぐに解けるでしょう。そのとき自分の過去世の光景が鮮明になるからです。

しかし私がどんなに強調してもしすぎることがないのは、人間の誕生の遇発性ほど重要なものはないという点で私たちは地球という惑星上で両親のもとに生まれますが、この世界は私たちの成長と発展が最上に完成される場所なのです。

私たちの小さな地球をも含むあらゆる惑星は、等しく唯一の創造主の聖なる現れです。ある人々が「故郷へ帰る」と表現するような憧れは、生活の現実から逃げ出そうとする子供っぽい欲求です (注=UFO研究家のなかに、自分は別な惑星から地球へ転生してきた人間で、使命を果たしてから、また故郷の惑星へ帰って行くのだと言う人たちが1950年代後半にいたために、それにたいしてアダムスキーが警告したものと思われる)。

私たちはみな遂行しなければならない仕事を持って地球へ来たのです。したがって自分の記憶の一部をとどめている人たちは、″父の家(大宇宙)のこの館(地球) の欠点を絶えず見い出そうとするよりも、自分自身の理解と自分がここに存在する理由を探求するほうがよいでしょう。なぜなら私たちが全体としてのパターンを見て、次に神の計画の中で演じるように意図された役割を認めるには、理解力しかないからです。

私たちの惑星地球は、この太陽系中の他の惑星に従属するものではありません。こんな妄想は地球に住むそんな人 (注=自分は別な惑星へ帰って行くのだと称する人) によって作り出されたものにすぎません。したがって、姉妹惑星群と並んで正当な地位を得ようとして地球がなしつつある進歩は、この地球に住んでいる各個人の手にかかっているのですから、心の中に喜びをもって私たちの運命の遂行に努力しようではありませんか。

問(53) UFOは世界の他の場所よりもなぜアメリカ南西部に多く見られるのですか (注=これは1950年代の状況)。

答 これは誤った考え方だと思います。この地域から出た目撃報告により多くの周知性が与えられてきたことはあり得ることですが、私が郵便で受け取った情報から判断すれば ー それは世界中から来るのですが ー、少し名をあげただけでもイングランド、オーストラリア、ニュージーランド、南米、メキシコのような国でもっと多くの目撃があることがわかります。報告者の多くは私宛に詳細な内容を書いていますけれども、一方では目撃を報告することによって嘲笑されたり官憲にそっけない否定をされたりすることを嫌がっています。

大抵の都市住民は自分の仕事や遊びの追求で大変忙しいために、めったに空を見上げようとはしません。ところが、私は事実上あらゆる大都市から何度も目撃されたという報告を受け取っています。確かめ得る限りでは、スペース・ピープルは出現に際して一定のパターンに従っているのでもなければ、この世界の一地域を他よりも好んでいるとも思えません。

問(54) スペース・ピープルは反キリスト的だとは表明していないと、あなたは確信しますか。

答 この言葉を理解するには、かつて地球上に住んだ″賢者たちすべての教えは同一の基本的メッセージを伝えていることを知らねばなりません。そこで、″反キリスト の本当の意味を分析してみましょう。Anti(反)という言葉は 「反する、または対抗する」を意味します。そうすると、私たち地球人は宗教的信仰、皮膚の色、社会的地位などで差別することによって、キリストの教えに反してはいませんか。

これが「他人を裁くな。汝が裁かれないために」というイエスの訓戒に従うことでしょうか。私たちは他人を裁くたびに反キリストになっているのです。

イエスは絶えず人間の兄弟愛を教えました。彼は「汝の隣人ばかりでなく敵をも愛せよ」という新しい概念を私たちにもたらしました。しかし彼の磔刑以来二千年間の戦争と流血の歴史をごらんなさい。これは地球人の反キリスト的な生き方の記念碑になっているではありませんか。

反キリストというのは一個人でもなければ集団でもありません。それは一つの原理、すなわち生き方です。各人に自分の心の底を探らせて自問させてみましょう。「私の生活がどれほどキリストの教えに従っているか。キリストの憐れみの法則に従わなかったことによって、実際には、いかに反キリストであることか?」と。あなたならばこの質問に正直に答えられるでしょう。

私がブラザーズ(友好的な異星人) から学んだ所によりますと、彼らは万物にたいする同情に満ちた理解の法則を知っており、それを生かしています。万物は唯一の創造主の現れであることを知っている彼らは、他を裁いたり非難したりしません。万人は神なる父の子であることを認めているので、彼らはこの数百万年間戦争をやっていません。だれが反キリスト的なのか。それはあなた次第です。

第4回2部へ続く

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