ホーム ライブラリー レターズ ピクチャーズ ufo 掲示板 お問い合わせ リンク

GA Site -UFO Contactee-

articles

過去更新記事

 ├ 2009年度
 ├ 2008年度
 ├ 2007年度
 ├ 2006年度
 ├ 2005年度
 ├ 2004年度
 ├ 2003年度

最新更新記事

サイト内検索



GA Site内を

新アダムスキー全集

 ├ 写 真
中央アート出版社
TEL : 03-3561-7017
E-mail :info@chuoart.co.jp
  だれにもわかる「生命の科学」


 第8課 宇宙の一体性  第2部

わいてきた50万円

 それから同じ105ページに「意識のささやきを聴け」という小見出しがありますが、内部の意識というのは必ず小さな声で人間のマインドに、生きるための本当に正しい方法を語りかけています。ですからその声に耳を傾けるようにすればよいのです。これはインスピレーションと言ってもよいものでしょう。よく、フツとわいた印象に従ったらうまくいったということがありますが、それが「意識のささやき」です。だから本当に肉声として聞こえるのではなくて、一種の衝動あるいは声なき声というような状態でやってくることが多いです。

 その実例として私の体験をお話ししましょう。私はかねてから歯が悪くてもうポロポロになっていました。ほかの器官ー例えば心臓あたりが小々おかしくなって止まりそうになったとしても、私は長年こういう哲学をやってきましたから「ハハア、また起こったか」ぐらいに思うだけでたいして恐れもしません。しかしさすがに歯ばかりは「治る、治る」とミラクルワードを唱えてもポロポロになってしまった歯がきれいに生えかわることはありませんのでどうしても歯医者へ行って治療してもらわなければなりません。そこで以前私が通っていた会社の近くにあった歯科医院を久しぶりに尋ねて診てもらいました。そうしましたらかなり悪いらしくて、全部治療すると60万円ぐらいかかると言われました。このごろは歯を治すのに、100万円ぐらいはざらにかかりますから60万円ぐらいであんまり驚く必要はないのですが、私はそんな金はありませんから「さあて困った」と思いました。しかしその先生は私がかなり大金持ちだと思っているらしいので(一同笑)「金がないJとは言いにくくて「ああ、そうですか」としごく簡単に返事をしました。家へ帰ってから、さあてどうしようかと考えました。60万円はおろか、6万円でも私にとっては大金ですからなかなか大変です。しかしこれといったあてもないのになぜか必ず60万の金は出せるという絶対的な確信のようなものがあったのです。

 そしてその晩はそのまま寝ましたが、あくる朝、目を覚ましますとフッとある印象が起こりました。どういう印象かといいますと、私は長い間すっかり忘れていたのですが、ある出版社から10年近くもある印税く本を出した原稿料)をもらっていなかったのです。そこはなかなか金をくれないところで、私も半ばあきらめて請求する気さえ起こらなかったのですが、そこへ電話をかけて頼んでみたら必ず金をくれるという強烈な印象だったのです。そこでとにかくその日電話をかけてみました。「実は金が要ることがあるので50万円ほど何とかしてくれないか」と言ったら意外にも「はい、すぐに送りましょう」ということで、翌週にちやんと50万円送ってきました。こんなことならはじめから60万円と言えばよかったとあとから思ったのですがー。〈一同笑)

 とにかくそのようによいことがドカドカツと続きまして、50万円しかもらえなくても歯の治療も結局35万円で済んでしまいました。

 こういうふうに、内部の印象に従う、あるいは印象が起こるのを待っていますと素晴らしいことになります。このほかにもいろいろな例で体験していますので、そういう生き方をおすすめします。

意識≠ヘ宇宙の響き

 106ページヘ行きますと3行目から「万物を創造主と一体化せしめる意識≠ニいうキイを与えてくれた他の惑星の兄弟たちに、われわれは感謝してよいでしょう」とあります。このアダムスキーの『生命の科学』では意識≠ワたは宇宙の意識≠ニいう言葉がたびたび使われていますが、アダムスキーが金星人オーソンと初めてコンタクトする以前の、アダムスキーの古い著書には出てきません。ですからこれはスペースプラザーズから教えられた言葉ではないかと思います。

 ちなみにアダムスキーは昔は古代インド哲学などに非常に関心があり、こういう宇宙的な法則に関する本や質疑応答書などを出しておられました。私も何冊か手に入れて読んでみましたが、その内容はこの『生命の科学』とそれほど変わっていません。ですからアダムスキーは昔からこういう法則を考え出してやっていたのだなということがわかります。

 107ページに行きますと、まんなかあたりに「もしあなたが短気、または利己的な仕事を通じて心から来る干渉に気づくならば、子供をしつけるような調子で心を訓練しなさい。これはただちに行う必要があります」とあります。そうすれば「これによって読者次第では多くの啓示(訳注。いわゆるインスピレーション)が来るでしょう」というのです。その一例として「たとえばあなたは、前世(複数)で異なる表情をしている自分の姿を見るかもしれません」とあります。つまり過去世を自分が透視するかもしれないということです。これは当然あるでしょう。ところが、過去世で自分がどこかの国で見るもあわれな乞食の姿をしていたというふうに、不愉快な状態が見えるかもしれません。しかしそれでもそういうことをいやがってはいけないのだということを言つています。

 それから108ページの9行目から「宇宙的人間は全包容的です。彼はどこへも行きません。というのは彼はいたる所に遍満しているからです。あなたの宇宙的な半身(もう一人のあなた、すなわち意識)は、あなたを案内して宇宙という家の中で旅をさせ、部屋から部屋へ、行為から行為へと導いて、あなたの持つ遺産を理解させて、それによって全体と一体ならしめます」とあります。これは表現のしかたは達いますが、ニューズレター78号の「宇宙と愛について」と題する記事の中の「あらゆるものの中に自分が存在している」ということと同じです。そういうフィーリングを起こすことが大切です。

 確かに私を生かしている力というものと、みなさん方の体を生かしている力というものは基本的には同じものだと考えられます。例えば今はいろいろな電気製品が使われていて、冷蔵庫ひとつをとってもある家の冷蔵庫は三菱かもしれませんし、ある家では日立かもしれません。ほかにもいろいろなメーカーがありますが、しかしそれらを動かしているパワー(電気)は同じものです。それと同じことですね。

守護霊は守ってくれない

 それから109ページには「秘学に近づくな」とあります。「あなたはこれまでに神秘思想や秘学(訳注。占星学、降霊術その他)を探究してきたかもしれませんが、そうした種類の源泉から流される情報類に近づいてはいけません。これらは分烈を有していて、二つの異なる対象を扱っているからです。一つは物質的なもので、他は霊的なものであって、この両者が恐怖と理解力の不足によって大きく分離されてきているからです。一方、われわれは 真理≠扱っています」。守護霊というような目に見えないものがいかにもあるかのごとく言われ、そういう本も宣伝されています。良い霊がとりついてくれれば自分の運命が良くなるとか言っているようですが、ああいうものは絶対に避けたほうがよいでしょう。もし、自分には悪い霊がついているんだと思い込まされたら最後、恐怖心が起こってどうしようもなくなり、生涯うだつはあがらないことになるでしょう。

 人間の運命を決するものは守護霊とか悪霊とかではなくて、自分の心の持ち方次第でどうにでもなります。自分の運命を良くするも悪くするも、自分の想念で決まるものです。ですからそういう神秘思想〈Mysticism)や秘学(Occultism)というのは人間をダメにしますから近寄らないほうがよいでしょう。

 あるいはノストラダムスがどうのこうのというようないかがわしい予言書類がよく出ますが、私には全く関心のないものです。今の異常気象なども、あれはノストラダムスのどこそこに書いてあることだというふうにこじつけて言う人もあるようですが、そういう解釈通りに実現することは絶対にありません。第一、ノストラダムス自身は予言者ではなくて単なる詩人のはずです。それを後世の人が勝手に解釈しているだけです。それよりは科学的な方面で異常気象などを解明していくほうがはるかによいのです。例えば地軸の傾きとかハレーすい墨の動きなどの自然現象を追究することによって解明していくようにするべきだと思います。

 さて、私たちのマインドを内部の意識と一体化させますと、今まで眠っていたような細胞が急に活性化するために頭の中でモールス符号のトンツー・トンツーというような奇妙な連打音が聞こえるようになったりすることもあります。これを霊界からの通信だとか死者からのメッセージだと言う人がありますが、そうではなく、これはすペて細胞の活性化にほかならないのだということが10ぺ−ジの「各種の反応に迷うな」という小見出しのところで説明してあります。

 人によっては宇宙人のような声が頭の中で聞こえるという人もあるようですね。以前、GAP会員のなかにもそういう人が2、3人ありました。それで家族の方から「宇宙人の声が聞こえてしようがないと言っている病人がいるのだが、いったいどうすればいいだろうか」という電話の問い合わせがありましたが、私は「塩水を1杯飲ませて寝かせておけば大丈夫です」と言っておきました。乱暴なことを言うようですが、こんなのは塩水を飲んで寝ていれば治るのです。そして本当にそれで治るらしいですね。ですからそんなのは宇宙人のメッセージでも何でもなく、単なる細胞のいたずらです。

 同様に、いわゆる霊媒が死んだ人の霊魂を呼び出してその声を伝えるということをしますが、これもその霊媒本人の体内の細胞のなせるわざであり、本当に死んだ人の霊がのり移ってものを言わせるなどということはありえないのだとアダムスキーは言っています。

おろかな所有意識

 それから112ページにいきますと「人間は本来何物をも所有しない」という小見出しがあります。人間は自分の肉体あるいは惑星なども所有してはいないのであって、いずれはそういうものを離れてまたどこかへ行かなければならないというのです。ですから「結局人間は本来何物をも所有していないことがわかります。要するに人間が何かの所有権を主張している限り、自分を愚者にしているにすぎないのであって、一時的に自分のエゴを満足させているだけのことなのです」というわけです。これは非常に大切なところです。

 地球上では土地の所有権≠ニいうものがあり、大地主だとか何とか言っていますが、とんでもない話ですね。土地というのは本来惑星に属するものであり、惑星は宇宙の創造主が造ったものです。それを「ここは自分のものだ」と主張するのは大変に愚かなことで、間違ったことです。もっともここでいくら言ってみてもしようがないですね。私も田舎には少しばかりの土地を持っていますが、それは本来自分のものではないから人にくれてやってはどうかと言われても、そういう気持ちにもなれません。いずれ年を取って囲ったときには、売り飛ばせば多少は食いつなぐこともできるだろうという気持ちがあるものですからー。しかし本当は、この土地はオレのものだ、あの土地は人のものだという区別は本来あってはならないものであるということをアダムスキーは言っています。

 あるいは自分の肉体にしましても、これも本当は自分のものではなくて、やはり創造主のものです。いわば”借り物”ですから大切にしなければいけません。それから、一人の人間が他人を所有することもできないはずです。よく夫婦の間では配偶者同士が「この女はオレのものだ」「この亭主はアタシの男だ」と思い込み、生涯を所有し所有されていると思いながら生活していますが、本当はそうではありません。ただ単に何かの縁があって一緒になって、一生涯を同じ屋根の下で過ごすことになったにすぎないのであって、いずれは別れなければなりません。そしてその後どうなるかは全くわかりません。

”意識”がある!

 「しかし人間から絶対に逃げ去らないものが一つあります。それはこれまで心が気づくことのできなかった”意識”です」〈p.112、10〜11行目)。こればかりは人間から離れません。どんなに生まれ変わっても人間はやはり意識によって実体化されているわけです。ですから人間が持っているのはこの意識だけであるということになります。言いかえれば、内部に宿る生命力、あるいは英知ーこれしかないのです、人間にはー。
 時間がまいりましたのでこれで置かせていただきましょう。どうもありがとうございました。

(1982年8月7日 科学技術館にて)

home artcles letters pictures ufo bbs お問い合わせ link