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新アダムスキー全集

 ├ 写 真
中央アート出版社
TEL : 03-3561-7017
E-mail :info@chuoart.co.jp
  だれにもわかる「生命の科学」


 第3課 宇宙の法則の応用  第2部

宇宙の二面性

 39ページの4行目には「法則の両面を応用しなければ現象または良い結果は持てないということを記憶して下さい。その両面とは客観と主観、陰と陽、女性と男性です」とあります。さらに電気の例をあげて「電気は二つの面すなわち陰と陽から成る一つのカ」であるから、どちらか一方だけでは役に立たず、両方を用いてこそ初めて電気というものが利用されるのだと言っています。そして「宇宙の法則もこれと同様です」とあります。

 確かに宇宙を見ますと、ありとあらゆるものが陰と陽から成っていますね。この両面があるからこそ宇宙の調和が保たれているわけです。ですから一方のものだけにこだわるのはよくありません。そのことを次で言っています、「陽性の独断的な考え方は好結果をもたらさないでむしろ多数の人を傷つけます」と。これは強烈な信念を持つということとは別な問題です。つまり陽性な人が「こうしなくちゃならないんだ!」というふうに思い込んでそれを押し通そうとするような態度のことを言っているわけです。

 こういうタイブの人は政治家に多いですね。本当の信念を持ってやろうとするのではなくて、何がなんでも自分の考えを押し通すというような考え方をします。もっともこれは政界の常道でしょうけれども、特別それが目立つ人が中にいますね。しかしそれはあとで必ずその代価を支払わなければならなくなります。ですから今、日本の政界で大きな問題が起こっていますね、ロッキード事件というような。ああいうこともあるわけです。

いかなるものをも批判しない

 40ページヘ行きますと、しまいのほうに「ですから知識の欠乏のために過去にやってきたようにはもうこれ以上創造主を批判しないことにしようではありませんか」とあります。万物はそのまま創造主の現れですから、したがって人間も含めて、何かを批判するということはそれは創造主を批判するということになります。だからもう人間を含めたあらゆるものを批判しないことにしようではないかということだと思います。「というのは、実は人間は創造主やその創造物のいかなる物をも批判したりすることはできないからです」。 つまりそういう批判をする力もないし、第一そんな資格は与えられていません。

自然の指導に帰れ

 それから 「自然界は母体」という小見出しがありますが、大自然というのは何かを生み出すものですからこれは母性原理に基づいているというわけです。また、その自然界にたいして"至上なる英知"というようなものが働きかけていますが、これは男性の原理です。この二つが合体していろいろなものが創造されます。その端的な例は、人間が創造されるプロセスですね。これを見るとよくわかります。

 それで42ページヘ行きますと、5行目のところに「ところが、人間の学習の最も不幸な部分は、エゴが短気であり、エゴ自体を自己の教師すなわち創造主の上位に置こうとする態度にあります。人間のおかす最大の過失はこの点にあるのです」とありますが、それではどうすればよいかというと「人間にとってl唯一の救いは自然の指導のもとへ帰ること」であるというわけです。それはなぜかというと「人間はいかに多くを学び、いかに年齢を重ねても絶対に自然から離れることはできないから」であり、「自己の知識を評価するものは自然であらねばなりません」ということです。

 ただし「自然の指導のもとへ帰る」ということは、私たちが都会生活を捨てて、田舎の山の中にほったて小屋を建てて、そこで全く原始的な生活をするということを必ずしも意味しません。大都会に住みながらも大自然というものから目を放さないようにしていればよいわけで、したがって家の窓ぎわに自然界のもの一例えば草花のはち植えなどを三つ四つ並べるだけでもこれは自然界から目を放さないことになると思います。そしてその草花の生長ぶりを絶えず観察するようにしていればよいわけです。

 それから43ページのしまいに、アメリカの植物改良家のルーザー・バーバンクという人の言った言葉として「自然が私に植物改良の知識を与えてくれたのである」というのがあります。この人は非常に素晴らしい特殊な能力を持っていた人のようで「ジャガイモ、トマト、プドーなどのほか多数の新種を作 り出した」ということです。こんなふうに多<の植物の改良をすることかできたのは、やはり普通の人とはかなり違った直感カというものを身につけていたからでしょう。あるいは逆に、そういう仕事をしていたから自然にそういうフィーリングが身についたのだと言えるかもしれません。だからその意味でも農業という仕事は人間にとって最高に素晴らしい仕事だと私は思います。もっとも残念ながら私はまだ農業をやったことがありませんので本当のところを知りませんが。

 このように人間は大自然から離れることはできないのであり、自然の指導に頼らなければいけないということです。

宇宙とは何か

 44ページのしまいのあたりには「彼らは」−別な惑星の人達です−「創造主は自分よりも(創造主よりも)劣るものを創造することはできないという考えを生かしています。そして万物にたいしてもこの感じを持ちながら、いたる所に現れている神性を見るのです」とあります。これは大変大事なことだと思います。「いたる所に現れている神性」ということは、人間ばかりではなくありとあらゆるものが創造主であるということを言っているわけです。

 これは要するに、宇宙とは何かという問題になってきます。この広大な宇宙には、この銀河系から何百億光年かなたにも、あるいはもっと遠いかなたにもまだ星雲があり、はたして宇宙は有限であるか無限であるかということがよく論議されます。しかしここではそんなことよりも、いったい宇宙とは何かということをちょっと考えてみたいと思います。宇宙とは何かを簡単に言えば、これは”無”です。宇宙とは本来無いのです。「でもこれだけ多勢の人間が地球上にいるし、いろいろな物質もあるではないか」というふうに思われるでしょうが、もう少し説明しますと、”無”なのだけれども、しかし実際に有るものは有ります。人間の側から見れば物が有るように見えるわけです。ちょっと難しい話になるかもしれませんが、これは大変重要なことです。人間の側から見れば物が有るように見えますが、宇宙の側から見れば何も無いのです。

  人間の側から見れば有るように見えるものは何かというと、これは愛です。ありとあらゆるものが愛です。「愛」という言葉でしか現せません。外に言葉がないですね。みなさんの一人一人が愛の現れであり、あるいはまたこういうマイクや机やこの部屋などもみな愛の現れです。そしてこの愛なるものは常に変化しています。変化するものが愛ですね。さらにこれは変化しながらもすべてが一体化しようとしています。ですからまとめてみると、宇宙とは本来「無い」ものであって、しかも人間の側から見れば有るように見えますが、その見えるものはすべて「愛」であり、そしてそれは「変化」するものであり、しかも「一体性」を持ったものであるということになります。

 これは最後的に言えば"創造主”です。創造主と言うと人格的な響きを帯びてきますが、しかしこれ以外に言葉がないですからこう言うしかありません。例えばここに1本のチョークがありますが、これも創造主です。それからこのマイクロフォンや黒板などの無生物や、人間はもちろん、あらゆる動植物がすべて創造主です。私たちを生かしている空気も創造主ですね。しかしそれらは宇宙の側から見れば無いのです。

東洋人は素晴らしい人種

 それで44ページのしまいのところに「ルーザー・バーバンクがいったように彼ら友星人は創造主に直面します」とありますが、万物が創造主の現れですから、何を見ても創造主に直面しているはずです。そのような考えのもとに自分のマインドを高めていれば当然テレパシーの能力も出てくるでしょうし、だれもがそういうふうに考えているならば世の中は飛躍的に良くなるでしょう。しかし残念ながら地球上ではこういう哲学は一般には全く認められず、キリスト教というようなものが唯一至高のものであるというふうに考えられていたりします。輝かにイエスの教えた法則自体は素晴らしいものですが、しかし宗教というものになってしまったためにその法則はゆがめられてしまい、偶像崇拝になってしまったということですね。

 また、白人というのは決して日本人が過大評価するほどの人種ではないと思います。特に、この『生命の科学』とか『テレパシー』その他一連のアダムスキーが説いた宇宙的な哲学を理解できるのは東洋人だけだろうと私は思います。白人には無理です。なぜかといいますと、白人はものを分割する考え方が非常に強いんですね。三次元空間において徹底的にものを細かく砕いていって、そして最後に何が出てくるかというような考え方をするのが白人です。現象の奥底に潜んでいるものを直感によって把握しようという東洋人のような考え方をしませんが、これではダメ
です。

 ですから決して白人コンプレックスに陥る必要はありません。堂々とした姿勢でこの素晴らしい本(自分で訳したものを素晴らしいと言っては恐縮ですが)を勉準されればよいでしょう。アダムスキーは既に他界しており、直接に指導を受けることはできませんが、しかしこれ1冊で十分です。これ1冊をマスターすれば本当に宇宙的な人間になれるはずです。そのことを私は自信を持って断言します。

『生命の科学』を要約すれば

 それで結局この『生命の科学』というのを要約すれば、人間は宇宙的なパワーとも言うべき"意識"というものと人間の肉体から発生してくる"マインド(心)"の二つの面から成り立っているということをよく理解して、そして心を意識の方向に寄せていくならば、本当に宇宙的な人間としての生き方ができるのだということであり、それだけのことをあれこれ言いかえているだけのことです。ですからそんなに難しい内容ではありません。

 さきほど「宇宙とは何か」という話をしましたが、これは宇宙というものと人間やその他の万物との関係というものをお話したわけです。一方、アダムスキーの説いている『生命の科学』は、人間個人としての生き方、あるいは成長のしかたをさらに細かく説明したものですが、根本的こは「宇宙とは何か」ということと同じだと思いますね。

愛に包まれて生きている

 とにかく私たちは限りない愛によって包まれて生きているのであって、そればあるひとつの現象に目を向ければわかるはずです。それは何かといいますと、この空気です。空気というのは目こ見えないので普段私たちはその存在を意識しないでいますが、これは確かにあるものですね。そしてこれこそ人間に与えられたものの中では最高に重要なものであり、これがなかったら生きていられません。その空気も愛ですから、私たちが空気に包まれて生きているということはすなわち愛に包まれているということになります。絶えず愛に包まれています。空気以外にも無数の愛がありますね。両親・兄弟姉妹・友人・知人、あるいはいろいろな自分の持ち物・・・・どこを見てもすべて愛です。

 そしてそういうようなフィーリングのもとにミラクルワードを暗え、イメージを描くならば、それは絶対に実現します。もちろんそのためにエゴをなくすことは大切ですが、それにこだわっていてもいけません。つまり「自分はエゴ人間なんだ。ダメ人間なんだ。宇宙的なフィーリングを持つなどと言う前に、自分のエゴを確り去らなければダメだ」というふうに、はじめから否定的な考えを起こしていたのではなかなか向上しません。逆に自分はダメだというような悲観的な想念が起こるばかりで、へたをすればノイローゼになりますよ。ですからもっと積極的に「愛に包まれている」というような考え方を持つてやっていくことが大切です。私は近ごろはそのように考えて、実行しています。

 ただ、こういうフィーリングを急激に起こしますと、少し忘れっばくなります。私も先日東京駅の雑踏の中を歩きながら「あらゆる人がみんな愛の固まりなんだ」というフィーリングを起こしながら歩いているうちに財布を落としてしまいました。く一同笑)私の持っている財布ですから中身はたいした金額ではありませんでしたが、しかしそれは確実に出てきましたね。私は遺失物の係からありがたく受け取ってて持ち帰りました。ですから少々ボーツとなって、忘れ物をしたとしても必ず出てきますから心配いりません。それでそのボーツとした状態が過ぎると、今度は何もかも輝いて見えるような素晴らしいフイーリングになってきます。

 このようにして、自分から思い切って一大変化を起こして「たった今から人間をガラッと変えてしまおう!」というほどの決意を持ってやらないとなかなか向上しませんね。
 それではこれで一応第3課を終わります。どうもありがとうございました。

(1982年3月6日 東京文化会館にて)

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