■ スペースピープルは地球の大核戦争を防止する
別な惑星から来た人々は地球で一大核戦争が発生せぬようにとの願いをこめて、これまで何度も戦争をひそかに防止してきたというアダムスキーの説明に対する質問
---異星人たちはどんなふうにして戦争を防止したのか?
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▲米太平洋岸最大のサンディエゴ軍港。 |
「そうだね、こんなふうに説明しよう。 朝鮮戦争のとき仁川湾でアメリカの数隻の駆逐艦が湾内にいた。艦隊の残りの艦船は湾のすぐ外にいた。
すると澄んだ青空から2個のミサイルがものすごいスピードで湾内の水面に落下した。彼らはミサイルと言っているが実際には別な惑星から来た宇宙船だったのだ。
これがあまりにも強い衝撃だったので、ガーディナー・ベイ号という駆逐艦の装甲板はへこんでしまった。ケガ人は出なかったが、装甲板が損傷を受けたものだから、艦は3カ月後に修理のためサンディエゴ湾へ帰らねばならなかった。
一方、その宇宙船が水中に落下したとき、艦隊はただちに円陣を組んで、宇宙船を逃がすまいとしたけれども、2機の宇宙船は水中をもぐり、艦隊の下をくぐって逃げて行くのがレーダーでキャッチされたのだ」
---数年前にアルゼンティンのある湾にもぐり込んだ"潜水艦"もやはり別な惑星から来た宇宙船だったのか。
「そうだ。だがこんな事はさほど異常なことではない。同じような事件は最近サンフランシスコ湾やサンディエゴ湾でも起こっている。しかしこれは人間に何かを考えさせる事件だ」
■ 大自然の英知に気づかぬ人間
---別な惑星群には"原罪"というものがあるのか。地球のキリスト教会では、あらゆる人間は原罪を背負って生まれてくると教えているが。
「いや、ない。あれは教会で教えるときの宜伝文句なのだ」
---ときとして、われわれ人間の持つ可能性には限度があるように思われるのだが−。
「何者に対しても限界などはない。大自然が万物の世話をしてくれるのだ。私が以前に住んでいたパロマ一山では雨が降らぬときに山火事を防止するための手段があれこれと講じられた。火事が発生すれば危険になる。そこでパロマ一山ではハンターに対して鹿を捕ることを禁止した。
すると、鹿による汚染が広がるだろうと誰もが言いだした。だがそうはならなかった。こうした場合、大自然はいつも適切な処置をとってくれるのだ。
われわれの大きな問題はこうだ。われわれは神を信ずると言い、教会へ行ったり、その他いろいろな事をやる。だが、どれだけ神を信じているというのか。
人間は、創造主がやっている事を創造主自身が知らないのだというふうに、創造主の側に限界を設けている。人間は、あらゆる物事を人間自身の手で処理しなければならないと考えている。しかもそのことは人間が信じている神をときとして小さなものにしているのではなかろうか。
というのは、創造主があなた方や私など万物を創造したとするならば、人間があれこれ汚染の問題で考えるとき、何をなすべきかを創造主自身が知っているチャンスは100パーセントあることになるからだ。多くの実例でその理由がある。
ときとしてあなた方は、ある種の昆虫による汚染が発生する現象を知るだろう。だがそれを注意深く調べると、その昆虫はなさなければならぬ仕事があって、しかもそれをやっていることが分かる。そして仕事が終わると昆虫は姿を消すのだ。
テントウムシを例にあげよう。これは小さな昆虫だ。カリフォルニアで農民がテントウムシをすべて駆除したことがある。農作物に大きな被害を与えたからというのだ。農民たちは毒物や他のスプレーで皆殺しにしたが、その結果、オレンジ、桃その他の収穫はなくなってしまった。このテントウムシが植物から植物へ花粉を運んでいたのだが、それをやらなくなったからだ。
そこで政府は別な地方からテントウムシを集める必要が起こり、カリフォルニアへそれを散布した。今それを一ポンドいくらで買うことができるので、農民たちは買っている。一ポンドの中に数百万のテントウムシがいる。これを果樹園に放ってよい収糧をあげようとしているのだ。
言いかえれば、万物はそれぞれ目的を持って存在しているのだ。しかし人間はそのことを知らないで「あれを排除しよう」 と言ったりする。このことは人間がいかに愚かであるかを示している。人間は『自分には分かっている』と思っているけれども、実際は知らないのだ」
■ 霊体の有無と人間の目的
---あなたは人間の霊体というものは存在しないと言っているが −。
「そのとおりだ。ある科学者連もそう言っていることを私は知っている。それが事実であるかどうかは別としてだ。だが"中途半端な家"というものは存在しない。キリスト教の教義でさえも霊体は存在しないと言っている」
---しかしいろいろな調査結果や体験などがあって、多くの人は存在するという結論に達している。
「それはあなたが霊体と呼ぶか何かに分類するか、その呼称次第だ」
---私は多くの定義を示すことができるが、私の意味するところはご理解いただけるだろう。
「私は実際に存在しない物のイメージを心の中に描くことはできる。そしてついには材料を得てそれを作り、出現させることもできる。つまり不可視の世界からそれを取り出して可視の世界に持ち込むわけだ。この場合、作られるのは肉体だが、それが死んで焼かれても、理念だけはやはり存在している。
だがいまここで人間という意味で霊体について話している場合、それは別な話だ。多くの人は10年も前に死んだ自分の母親か父親の霊体について語ったりするが、これは完全な誤りだ」
---スペースピープル(異星人)の人生の目的は何なのか。
「われわれ地球人の人生の目的は何なのか。答えは同じだ。それは"生きる"ことにある。それが人生のすべてだ。そのことを彼らも私たちもやっているのだ。それ以外の目的を私は知らない」
■ 50年代にUFOが大学して出現した理由
---1952年、54年、56年にヨーロッパとアメリカで多くの出現報告があった。再度多くの出現報告があると思うか。
「いや、ないと思う。スペースピープルは地球人が直面している危険について目覚めさせたし、地球人のやりそうな事についても警告した。だから再度多数で来ることはないだろう。特に今は世界中にレーダー網がしかれている。もしUFO群があまりに接近しすぎると、敵側から撃ち出されたミサイルと間違えられるかもしれない。このことはすでに1961年と2年にアメリカで起こりかけたことだ。
そうなると核戦争になりかねない。だからUFO側ももっと慎重になるだろう。これ以上は大挙して出現しないと思う。実際には米政府はすでにUFOの正体を知っているのだ。
もう一つある。もしUFOがレーダーでキャッチされると地上では理解できないために敵側のミサイルとみなされて戦争をおっぱじめるかもしれない。このことは1961年と二年に知られていた。スペースピープルはそのことを知っているので、今は慎重にやらざるを得ず、大挙しては来ないだろう。
1951年に500機のUFOがニューメキシコ州ファーミントン上空に終日出現した。さらに56年には地球上の各地上空に6000機のUFOが見られた。これは一度にそれだけの数で出現したのではなく、世界中のあちこちに群れをなして飛んだのだ」
---彼らは空中で何をやっていたのか。
「地球人は核兵器でこの世界を爆破する寸前まで行った。それでトップクラスの政治家がジュネーブ会議を開いた。会議は続いて、その後、米政府は核エネルギーを戦争にではなくて平和目的のために使うべきだという声明を出した。言いかえれば、スペースピープルは彼らの出現によって政治家たちの心を変えさせるように強い印象を与えたのだ」
---スペースピープルはもう大挙して出現しないと、あなたに言ったのか。
「いや、言っていない。だがUFO出現は減少しているし、今後も減少するだろう。地球から有人宇宙船が打ち上げられるならば、スペースピープルは細心の注意を払ってそれを見守り、もし宇宙飛行士がトラブルに直面すれば、それを救出するだろう。われわれはその男が行方不明になったと思うだろうが、実際にはスペースピープルが助けたのだ。彼らは宇宙飛行士を宇宙空間で死なせはしないだろう」
■ 転生の法則について
---転生(生まれかわり)についてもっと知りたいのだが−。
「転生というのは生命の始まりから言えることだ。全自然界は復活または転生を証明している。復活も転生も同じ事だ。転生というのは東洋哲学のヒンドゥー教の概念で、一方、キリスト教徒はそれを復活と呼んでいる。だが両方とも 『帰ってくる』 ことを意味する。
春になると全自然界は新しくなる。樹々は新しい葉をつけたりする。植物に関する限り人間はそれを復活と呼んでよいだろう。一方、人間に関する限り実際には同じ事が起こっている。それは、あなたがこの家から出て行くのと異なるものではない。あなたはどこか別な家へ入って行く。するとこの家にいる人々はもはやあなたを見ることはない。
イエスは次のように言っている。『私はあなた方のために場所を準備しに行く。あなた方をそこに住まわせるためだ』
それ以外にも聖書には多くの言葉が出ている。聖書ばかりでなく他の書物にも同じ事が述べてある。イエスが山上にいたとき変容が発生した。変容とは実際には彼がそこで瞑想をしていたことを意味する。彼はあらゆる種類の想念を起こし、その想念が彼の心を通過していたあいだ、それらは(想念類は)彼の顔の表情となってあらわれた。あたかも彫刻家が粘土でこねるように、想念類が彼の顔つきを次々と変えていったのだ。弟子たちはイエスを見守っていた。イエスが弟子たちに近づいたので、一同は彼がどんなふうに見えたかを話した。彼は終始顔つきが変化していたのだ。そこで彼は答えた『私の生命は多くの人の生命なのだ』
われわれはこのことを次のように誤解している。『彼は多くの人の身代わりになって死んだのだ』だが実際は次のことを意味していたのだ。
彼はその日に至るまで多くの段階を通ってきたのだ。彼はあなた方と同じように、人間としてのあらゆる段階を経てきたというわけだ(訳注=多くの人生を転生によって経験したの意)。
あなたのお父さんが大実業家であるとしよう。彼は最初から徹底的に働いた。そこで今はあなたがお父さんの跡をついでやるとする。だがお父さんのように成功するまでには、あなたも初めから徹底的に働かねばならない。そのためにはあらゆる異なった表現または学習の段階を通って行く。これがイエスの意味した事なのだ。
転生は絶対的な事実だ。たぶんわれわれはこの事を証明できないだろうが、人間は今まで見たことのない無数の人に出会いながら、しかも相手を知っているような感じを起こすことがある。これは過去生で出会ったことがあるからだ。つまり人間にはある時点へ帰って行こうとする。"記憶"があるのだ。 しかしわれわれはときとしてそれを無視する。
あるいは今まで全然行ったことのない場所へ行くとする。すると突然、その場所について何かを知っているような感じが起こることがある。だが本人は現在の生活とそれとを結びつけることはできない。そこで「これは私の空想なのかもしれない」と言う。
しかしそれは本人が赤ん坊の頃に何かをやった思い出のように、むかしのある時点へ帰って行こうとする記憶なのだ。本人は成長したあと忘れているけれども、突然その思い出がよみがえって、記憶が浮かび上がってくる。本人は 『私がそんな事をやったはずはない。あまりにも幼い頃のことで思い出すことはできない』 と言う。するとたぶん母親がその事を思い出して確証する。
われわれが認めようとしないのはこうした記憶なのだ。だがあちこちでその記憶を認めるならば、記憶力は発達してくる。
■ 重要なのは記憶
記憶というものは非常に重要だ。それはわれわれが感じる以上に重要なのだ。というのは人間が自分の正体を知るようになるのは記憶によるからだ。記憶によらないで自分自身を知ることはできない。かりに私が死んで別な惑星で生まれかわったとし、あなたが何かの方法でそこへ来たとする。そして言う。『私はアダムスキーさんを探しているんだ。彼がこの惑星にいることを知っているんだ』 と。するとそこの住民が言うだろう。
『アダムスキーさんとは一体誰かね。そんな人など知らないよ』。名前などはもう同じではないからだ。
だが、もしあなたが私の内奥の真自我に対して気づいたならば、ただちに私が元のアダムスキーであることに気づくだろう。2が出会ったとたんにあなたは 『これはジョージだ。あらゆる面で私が記憶しているとおりだ』 と言うだろう。
物事は変化してゆく。だが、あなたが私という人間に気づくのは記憶によるのであって、しかもわれわれがこれまで無視してきたのは実にこの記憶なのだ。ちょうどテレパシーを無視してきたのと同じだ。肉体も家もこの地上に残されるので、他の物は存続しないけれども、存続する唯一の物は記憶なのだ」
---惑星から別な惑星へと転生が行なわれる場合、たとえば自分が以前に火星で生涯をすごしたことがあっても、それを自分で思い出せないのを、あなたはどういうふうに説明するか。
「あなたが地球へ生まれてくるとき、金星または火星から転生してきたのかもしれない。だが、あなたがこの世界で最初に知る事は、この世では何が行なわれているかということであって、過去生の物事ではない。
なぜ過去生が思い出せないかというと、その理由は次のとおりだ。われわれは因襲と伝統に満ちた一万年の文明を持っている。しかも社会は多くの習慣にもとづいている。したがってあなたは生まれたばかりの赤ん坊のときから、それらを浴びせかけられる。そして成長すると母親、父親、叔父、叔母、祖父その他の人々からいろいろな非宇宙的印象を受ける。これ以外にも社会がさまざまな概念を押しっけてくる。だから生まれてからものが言えるようになるまでには、せっかく過去生から持ち越してきた記憶も、これらのガラクタ (くだらない概念) で隠されてしまうのだ。
さらに年をとると、あなた自身に何かの変わった物事が起こってくるので、自分はこの世界では"旅人"であり、どこかの別な世界から来た人間なのだと感じる。しかしあなたは他人が理解してくれないだろうと思って、そのことを人に話そうとしない。そこでその記憶を隠してしまい、表現する機会を失う。
あなたが自分の内部の何かを発達させる唯一の機会は、それを応用するときなのだ。だが、かすかな記憶がよみがえってきても、気違いだとかなんとかいわれることを恐れて、その記憶を内部に押し込んでしまい、大衆とともに成長してゆく。だから過去生の記憶を失ってしまうのだ」
第4話 完 |