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▲1962年8月27日深夜に打ち上げられた金星探査機マリナー2号。 |
■ 政府はUFOの実体を隠している
1961年、62年の2度にわたって、ソ連、アメリカ、イギリス、フランスの各政府は、宇宙空間に浮かぶ1個の物体を確認した。そしてミサイルを塔載して攻撃準備をした敵ではないかと考えた。
軍は通報を受けて警戒態勢に入ったが、民間には知らされなかった。軍は宇宙空間のその物体を注意深く観察した。ところが、しばらくしてから、この物体が静止しているように見えた。それは宇宙空間の1ヶ所に静止していたのだ。
そこで彼らは考えた。
「宇宙空間で静止できるような物をアメリカではまだ開発していない。ソ連がそんな物を開発したとは思えないから、ソ連のミサイルでもないだろう」
それで彼らは技術者と数学者を集めて、この物体までの距離を計算させた。その結果、距離は地球から約4800キロあることがわかった。
だれでも知っていたことだが、当時、アメリカ、ソ連、その他の国が、4800キロ彼方の宇宙空間に物体をじっと静止させるような技術は持ち合わせなかった。そこで政府はその物体がUFOであるという結論に達したのだ。 しかし、全軍はいつでも核ボタンを押せるように命令を受けていた。大衆はこのことを知らない。政府は大衆をパニックにおとしいれたくなかったのだ。
われわれはきわめて微妙な状況にある。大衆は言う。
「なぜスペース・ピープル(異星人)はひんぱんに、多数でやって来ないのか?」
もしひんぱんに多数で来れば、大衆は異常に興奮し、恐れて、核の発射ボタンを押しかねないだろう。騒ぎがおさまってから人々は次のように言うかもしれない。
「スペース・ピープルのせいでこうなったのだ」と。
---政府はこうした状況を把握しているのか。
「政府は知っている。だから政府はとても慎重なのだ。間違いをおこしたくないのだ。このために事件が発生した後、米ソ間にホットラインが設けられた。フルシチョフとケネディーの間にだ。2人はすぐに連絡をとって事態を話しあうことができる。」
「アメリカのUFO特別調査委員会の最終結論としては、未確認の部分が10パーセントあるというものだった。この数字は大きい。10パーセントが未確認だといわれているけれども、彼らが未確認というときには、それは「わからない」という意味ではなく、政府は正体を知っているのだが、それらに名前をつけたくないのだ。」
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▲ジョン・グレン中佐 |
■ UFOを撮影したジョン・グレン
「たとえばジョン・グレンは宇宙船に乗って軌道を回りながら、いわゆる宇宙の"ホタル"を撮影している。私がこの旅行に出発する頃、今から1ヶ月前のことだが、全国ネットのテレビ画面にカメラ(複数)が写し出されていた。それはケープ・カナペラル基地から発射されるミサイルの急速撮影用のカメラと同型のものだということだった。そこでこのカメラの説明をしていた男が、『ジョン・グレンがこのカメラの1台を使って撮ったフィルムをお見せしましょう』 と言った。」
(訳注:1962年2月20日、米海兵隊のジョン・グレン中佐の乗るフレンドシップ7がケープカナベラル基地から打ち上げられて地球を回る軌道を3周して着水した。彼は宇宙飛行中に不思議な"ホタル火(複数)"のような物を見たと発表して大問題となった。この後は宇宙飛行士たちに箝口令がしかれたといわれる)
「その男はフィルムに写っている物体については何も言及しなかったが、その左隅には −この写真が放映されたのは約3秒間ぐらいか、もっと短時間だったかも知れないが− 完全な形をした空飛ぶ円盤が見えたのだ。しかし男は何も言わなかった。このようなことはよくあるのだが国防省はそれらに名を付けたがらない。そしてただ"未確認"と呼ぶだけだ。 しかし私たちはそれがどこから来るのかを知っている。政府に関する限り"確認"しているのだが、大衆にとっては未確認なのだ」
---UFOは高次な振動を用いるためにわれわれに見えなかったり、レーダーに現れなかったりするのか。
「いや、それは違う。このことに関してはもっと現実的な見方が必要だ。たとえば時速960キロで飛んでいるジェット機を私たちは見ることができる。そして速度を上げないで同じ960キロで飛んでいるのに、あっというまに見えなくなる。それを見てあなたはジェット機が振動を高めたと言うかもしれないが、それは振動のためではなく、ただ視界から消えただけのことだ。ただそれだけだ。ほとんどの円盤はそのように作動しているのだ」
---でもそれは実際に発生したことなのだろう?
「いや、そんなことはない。実際はこういうことなのだ。UFOは、いわゆるフォースフィールドを作り出している。この次に出る私の著書の中でジョン・グレンが言っているのだが、彼は宇宙船の中から雲(複数)を見ている。そしてそれらの雲の中にも光の玉のような物が見えたと言っている。
この光の玉が円盤で、その雲はフォースフィールドが作り出したものだが、そのフォースフィールドは透明なものではなく、かなりぼんやりした、相当に密度の濃いものだ。そういうことが実際に起こったのだ。雲の中の最も強く放射する部分が光の玉のように見えたのだ。なぜならその部分の放射線が強烈なために、その結果発生する輝きは、当然、雲が反射する光よりも強いからだ」
---そのフォースフィールドが雲のように見える理由を説明されたい。
「それが空気をイオン化するからだ。いわゆる静電気または円盤から発せられる負の放射線によって空気がイオン化されるのだ。それは加速するのではなく、逆に減速することによってイオン化する。
水を例にあげよう。それが蒸発するときに、蒸発する状態は見えない。この理由は水が蒸発するときは速度が上がるからだ。ところが水が今日のように雨となって落ちてくるときは、その活動を緩慢にする必要がある。そして活動が緩慢になればなるほど、それは目に見えやすくなる。 ということは、フォースフィールドが雲を形成するときは、その振動が高まっているのではなく、どちらかというと低くなっているのだ」
---するとその雲はイオン化されて出来るのか。
「そのとおり」
---UFOが大気圏外にいるときは何をイオン化する必要があるのか。
「大気圏外ではUFOは急速に飛ぶ雲のように動く。もしあなたが大気圏以外にいて、しかも事情がわからないとすると、急速に動く輝く雲のように見えるだろう。しかし宇宙空間は暗いので、円盤はその中を進行するわけだから、円盤は動く星のように見える。普通の星はそんなに動かないが−。とにかく円盤はすごく速く動くから、船体の輪郭さえも見えない」
■ フォースフィールドとは何か
---その磁場はエンジン自体が作りだすのか。
「フォースフィールドというのは負の放射エネルギー帯だ。それは円盤または母船から放射され、いかなる破片やホコリの粒子、小さな隕石等さえもはじきとばす。だからジョン・グレンが地球を回る軌道を飛んでいるときに宇宙の"ホタル現象"を報告したとき、それらが一つとして宇宙船や窓にぶつからなかったと言っているのだ」
---彼がうまく切り抜けたのか。
「いや、違う。傷のつかない窓はない。カリフォルニア州の砂漠地帯へ行ったとしよう。時速30ないし50キロの風が吹いている。そこにはサハラ砂漠と同じような細かい砂がある。時速30キロの風がその砂を舞い上げる。だからそこのハイウェーを車で走ったならば、車のフロントガラスやボディーにすごく沢山の傷がついているのを見て運転者は仰天するだろう。さてグレンは時速2万8千キロで飛んでいた。これはものすごいスピードだ。たとえ粒子群が静止していたとしても、彼の乗っている船体がそれにぶちあたっていたら、それに傷がついたはずだ。しかしぶつからなかった。その宇宙船には傷一つなかったのだ」
---スペース・ピープルは、なぜ公式な形で権力者たちと接触しようとしないのか。
「大国政府で異星人とコンタクトしていない政府を私は知らない。皆、何らかの方法でコンタクトしている。その他の小さな国の政府との接触もあった。私の知る限りでは、現在、金星、火星などに送る目的で宇宙船を建造中の政府はすべてスペース・ピープルの援助を受けている。」
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▲ヘルマン・オーベルト教授 |
■ オーベルト教授の重大発言
「私はある研究所に8日間いたことがある。そこには少なくとも6人の男がいたが、そのなかにオーベルト教授がいた。これは1954年のことだ。彼はペリー航空機会社に勤務していた。当時、このオーベルト教授もー緒だった。」
(訳注:ヘルマン・オーベルトはドイツのロケット工学の権威者。物理学と数学の教授で、1923年に宇宙空間を航行するロケットの基礎理論を確立し、後にフォン・ブラウンらの協力で開発した円錐エンジンは、ドイツのロケット工学の進歩に重要な役割を果たした)
「そのときオーベルト教授が私に言った。 『われわれだけでは、とてもこんな素晴らしい科学の進歩はとげられない。私たちはずっと援助を受けてきたんだ』 私は彼の言う意味を理解していたが、もっと彼の話を聞きたかったので、『それはどういう意味なのか』とたずねた。すると彼は『このことはあなたも知っておく必要がある』と言うので、『私が?』と聞くと、彼は 『いいかい、私たちはこれまで宇宙人たちに助けられてきたんだ』と語ったのだ!」
■ パキスタンとメキシコの凄い事件
「もう1つ面白い話がある。1959年、私はパキスタンのカラチに立ち寄った。飛行機の給油のためにわずか3時間しかそこにいなかったのだが、そのとき政府の役人たちがやってきて、私に挨拶した。私たちは、今ここでこうして座っているように、ある小さなレストランの中に座って、UFO問題について語りあった。」
「すると、そのうちの1人が次のように言うのだ。 『あなたがたアメリカ人は、いったいどうかしたのか? 宇宙船群(UFO)はここへときどきやってきては着陸しているんだ。私たちはここで同じように彼らに(スペース・ピープルに)会っているし、共に夕食をとったり宴会さえも開いて、いろいろな事を話しあっているんだ。どうしたんだ? アメリカ人も私たちみたいにやればいいのに』 これでわかるだろう。世界の到る所で、いろいろな形でスペース・ピープルとの接触が行なわれているのだ。」
「次にメキシコを例にあげよう。2年前に巨大な宇宙船がメキシコを訪れている。その宇宙船はメキシコの航空機のあとを一定の距離をおいて飛行し、ついにはその航空機と並んで着陸したんだ。そこにいたすべての人がそれを目撃した。これはメキシコの新聞が報じたことだが、だれ1人として首をかしげる者はいなかったそうだ。宇宙船の窓を通して、その中にいた人々の顔も見えた。地上に4分間停止したあと、飛び立ったということだ。」
「恐怖心を持たない政府は情報を公開するだろうが、恐怖心を持つ政府は公開しないだろう。もちろん皆さんがご存じのように、アメリカ、イギリス、ソ連、そしてフランスさえも、UFO問題にかかわっている。これらは戦争を引き起こす力を持つ国だ。そしてさまざまの装置を使って突きとめたスペース・ピープルに関する情報を彼らは公表しようとしない。しかし(別な惑星から来る)宇宙人が世界中の政府関係者の前に立つことはよく知られた事実だ。ローマ法王もこれに含まれている」
---あの紙に記された文字というか絵というか、あの解読状況と意味について何か話されたい。
「そうだね、確かなことは言えないが、ここで一つ別な話をしよう。3年前に善かれたある記事がある。それは金星からある信号が送られてきたというものだ。その記事によると、それは知的な信号だというのだ。信号を受信したとき、それが知的なものか、あるいは地球の大気の妨害などで混信状態になった雑音なのかはだれにもわかる。」
「彼らはそれを金星からの知的な信号だと表明した。アメリカ海軍もそれを受信して解読の作業を進めていた。率直に言うと、私がここで言えるのは、ここ6、7年のあいだ、金星と私たちの太陽系中の別な惑星群とのあいだに、1つか2つの形式で交信が行なわれてきたのだ。彼らは通信を交わしており、地球人はその信号を解析し、その内容についてはわかっている。これ以外にも私は沢山の事柄を知っている。」
■ UFO研究の真の目的は
「最近かずかずの円盤研究グループが活動している。彼らは自分たちを円盤研究グループと称しているが、実際のところ彼らは研究グループとは言えない。本を書いている人たちでさえ何もしていないに等しいことがある。彼らがみなやっていることは、ただの目撃報告なのだ。」
「だれかがUFOを目撃する。それを報告する。出版社がその本を出す。それだけのことだ。これはUFO研究の目的をなすものではない。それ以上の事を行なう必要があるのだ。だから彼らは何も得るものはない。混乱があるだけだ。しかし本当のところ、政府関係者はもっと多くの真相を知っているのだ。大学にせよ高校にせよ政府にせよ、これらはUFO目撃事件に関心はないのだ。目撃も着陸もー回あれば充分だ。」
「むしろ彼らに関心があるのは円盤の推進法、乗っている人々、その人々の知識、地球人よりもいかに進歩しているか、などにある。そうなるとUFO研究グループが目撃報告を毎日のように流しているのと同じように、この種の情報が毎日のように大衆へ流されない理由がわかるだろう。したがって、いわゆる空飛ぶ円盤が登場して以来、活動してきたUFO研究グループは、ほとんど何もやっていないのだ。彼らがやった仕事といえば、多くの人に関心を持たせた点にあるけれども、最も不幸なことは、彼らがUFO問題に宗教を巻きこんだ点にある。」
「UFO問題は純粋に科学的なもので、科学的見地から研究する必要があるのであって、大衆全体に知らされるべきものだ。ある特定のグループまたは仲間だけに伝えるべきものではない。私たちが言えるのは、カトリックだろうがプロテスタントだろうが、あなたにせよ他人にせよ、他のだれもと同じほどに知る権利を持っているということなのだ。そして何かの特定なスローガンをかかげることによって、こうしたグループは無視されている。したがって私たちは1つの小さなグループでなしに全世界に状況を伝える必要があるのだ。」
「もし、あるUFOグループが研究をするグループであるのなら、各科学研究所が研究しているのと同じようなやり方で研究をやるほうがよいだろう。何か不明確な物事があって、しかも研究所のようなものがあれば、そこで証明してもらえる。ほとんどの政府は自国の科学研究所でそんなふうにしているのだ。」
(第1話 完) |