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新アダムスキー全集

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中央アート出版社
TEL : 03-3561-7017
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 UFOの真相 第2話

UFO Contactee No.106 1989 より

1963年5月、ベルギー、アントワープにおける講演会に出席したアダムスキーは、24日個人の私邸において数名の出席者と長時間対談し、多くのの質問に答えた。この記事は録音テープから収録した連載第1回分の後半部分。第1話よりの続き。

■ 心霊とは関係なし

「研究所では、『だれかがそう言った』『それを証明した』というだけで無視するようなことはしない。今アメリカにはそのような団体があり、研究装置が必要なために多くの金を使っている。それで私たちにはサービスがあるのだが、それは人々にも向けられている。 多くの混乱をまき散らすようなことはしないのだ。そしていかなる宗教とも関係は持っていない。

この数年間、霊媒、心霊家などが、メッセージと称するものを流しているけれども、これは関係ない。情報によって益を得ようとする人たちは、霊媒を通じてメッセージを流すようなグループの声に耳を傾けようともしない。霊媒は神秘性を望むが、それが仕事なのだ。しかし人々はこの声に耳を傾けてはいけない。霊媒のメッセージなるものに、これまで大きなトラブルがあったのだ。」

(訳注:アダムスキー存命当時、多数の心霊的なUFO研究団体が存在し、霊媒を通じて宇宙人のメッセージなるものを流していた。ここはそのことに言及したもの)

「こんなこととは別に、各種の政府関係や研究所、大学またはカレッジが、科学的な角度からUFO問題に入っていった。そこにこそ真実の情報が存在するのだ。私はアメリカのあちこちの大学で講演をしてきたが、彼らはあらゆる源泉から出る情報に全く飢えていた。彼らは何か相当な事が発生していることを知っているので、それであれこれと質問をする。当然のことながら教授先生方はそれに答えることができる必要がある。もし先生が解答を持たねば学生たちは別な所へ解答を求めに行く。」

「私は教授先生方にも講演を行なった。彼らは何が発生しているかをよく知っており、学生たちに答えられるようになるために解答を知りたがっていた。学生も知る権利を持っているからだ。学生の生活は未来そのものなのだ。

あらゆる物がエレクトロニクス化され、宇宙飛行はこんにちの航空機と同様に日常的なものになるだろう。そして学生たちはついには宇宙船を建造するようになるだろう。だから学生たちは今すぐ知る必要があるのだ。

以上が、政府その他の一流研究機関に関する限り、プログラムに組み入れるべき細目の一部だ。学生たちはその分野に非常な関心があるのだ。しかしこれまでに活動してきた一般のUFO研究グループ類は、UFO問題をオカルト、心霊、神秘主義、その他の無価値な物事でもってごた混ぜにしてきた」

---事実を調べるのにはどうすれば可能か。

「何かの方法を用いてテストすることが出来ない場合、それが事実であるということをどのようにして知ることができるだろうか?推論は基本的な法則の1つだ。理由とか、何かにあてはまることを探究するための推論だ。というのは私たちはあいだに谷間を残しながら1つの山から別な山へ飛んで行くことはできないからだ。私たちは着実な進歩の連続によって前進してゆく。」

「あなたはこの世で狭い心を持ってはいけない。広い心を持つべきだ。また物事の一側面だけに対して狭い心を持ってはいけない。問題の両側面を調べるような心を持って、しかもそれを中庸に保つのだ。そうすると何かがわかってくる。」

「われわれの教師のほとんどは、一定の教職にあり、まっしぐらに一直線に進んで行く。しかし私たちはすでに長いあいだ教科書をおき忘れていることを知っている。過去5年間に私たちは以前ならば200年もかかるような事をなしとげている。したがって私たちはあまりに急速に進歩したので、教科書のほとんどはすでに消滅してしまい、残っているのは原理だけだ。古い教科書の内容ではこれまで考えられなかったのだ。

私たちはアメリカでそのことを知ってきた。コロンビアン鉄鋼会社が2年前に明らかにした。次のように言っている。 『われわれはこれまでに光のスピードが秒速18万6千マイルあると教えられてきた。そして光より速い物はないと思っていた。だが今は光よりも速い物があることをわれわれは知っている(なぜなら光は他の何かの副産物であるからだ。光はただやってくるのではなく、何かがそれを作り出すのだ。  そこでわれわれが研究をして、1平方センチあたり1200本の磁力線が流れていることを発見した。この磁力線は光速以上のスピードで進行している』 こんなことはこんにちの教科書には書いてないことだ」

---あなたは戦争について話された。スペース・ピープルは戦争を避けると思うか。

「私はその考えを保ち続けよう。この間題はおしまいにする。というのはわれわれは一点から別な点へ飛躍することになるからだ。それは混乱を起こすことになる。 われわれは磁力線がものすごいスピードで進行することを知っている。磁力線は他の何かの副産物だ。その"他の何か"が何であるかは私たちにはわからないが、それは結果的に生み出された物よりも速いにちがいない。なぜならこのような磁力線などはすべて結果としての産物であるからだ。」

■ 黒い太陽

「最近、数名の天文学者が出てきて、太陽は実際には黒いのだと主張した。たぶんそのことをあなたは聞いたことだろう。さもなければ青色だ。  われわれにはそのようには見えない。それが当然だ。というのは太陽はいわゆる大気を持っているのだが、それは太陽独特の大気だ。それから光が空間をつらぬいてやってくる。地球には周囲に大気があるので、光はそれをつらぬく必要がある。そうなるとこれは同じ事とは言えなくなる。それは異質な事であって、光は屈折によって変化するのだ」

---太陽が一種の火の玉だという現在の学説を、あなたはどう信ずるか。

▲ハロルド・ユーリー博士。

 「むしろ次のように言おう。数年前、ユーリイ博士が地球の研究に関連して声明を出した。地球はその中心の核に約8万5千ポンドの鉄をためこんでいるというのだ。もしこのことが千年かそれ以上も続くならば、地球は太陽系の第2の太陽になるだろう。なぜなら、そうなると地球は巨大な鉄の玉になるだけで、その本体から原子放射線を出すだろう。この放射線は何かにぶつかると、太陽が輝くように、やはり輝くだろう。両側のこの大気状態の反射のために、放射線が輝くというのは論理的なことだ。」

(訳注:ハロルド・C・ユーリー博士は1981年没のアメリカの化学者。重水素の分光学的確認と分離により1934年度ノーベル化学賞を受賞。天体の成因に関する研究も行ない、米UFO研究界ではよく引き合いに出されていた)

「すでに5年前だが、アメリカにはいわゆるブラックライトというのがあった。特殊な懐中電灯を手に持って、その光を壁に投げかけると、光のスジは見えず、まっ暗なままで、そのスジが何かに当たると、そこが明るく輝くのだ。これはちょうど太陽が輝くのと同じことだ。樹木に放射線が当たるときも同じで、草に当たっても同じことだ。

しかしそこに鏡をおいて光を反射させると、集中とはね返りの増強のために、輝きが増す。ここでも同じ事が起こるのだ。光を放射させるとそれは見えないが、何かに当てると対象物が鏡の役目をして反射するのだ。私たちは太陽は黒かまたは濃青色であって光ってはいないのだと言っているのだから、その放射線も同じことをやっているのだ。その放射線は何かにぶつかる必要があるのだ。  だから宇宙空間はいつも暗いのだ。」

「太陽が光体と思われていると、人間が太陽の方向に進行し続けるならば、宇宙空間は特に明るくなるはずだが、実際はそうではなくて暗いのだ。 以上の事が意味するのは、太陽の放射線が空間を進行してきて、何かにぶつかると、それが抵抗の役目をして、そこで放射線が光るのだ。それまでは光っていない。もし空間にホタルのような小物体または宇宙船などがあれば、放射線がそれにぶつかってそれを輝かせる。宇宙空間を動いている星または輝く粒子なども同様だ。それは反射器の作用をするのだ」

---あなたは太陽は一種のエーテル的なパワー体であるという説に傾いているらしいが−。

「それはあなたがどのように意味するかによる。神秘主義者はエーテル的なパワーを用いるが、それは誤用されている。エーテル・パワーは宗教的なものではないのだが、しかし神秘主義者はそれを応用して大衆を混乱させている。実際問題として電波は放送局からやってくるが(ここで話は中断)」

■ 根源的な不可視の実体

---エーテル体について、もっと説明できるか。

「万物は人間が見るよりももっと精妙で、それが人間の目に見える物を作りだしている」だけど、ここでエーテルというものを明らかにしよう。  あなたがテレビまたはラジオにスイッチを入れると、放送局から来るメッセージはエーテル波に乗ってやって来る。この場合のエーテル波はある特殊な波動または特殊なラインだ。これはいわば不可視なラインで、それに乗ってメッセージが進行するのだ。

音楽もこれに似ている。ピアノという楽器には多くの鍵がついている。それだけのことなら何も意味をなさない一つのかたまった集積物を持つことになる。しかしあなたがピアノの演奏法を心得ているならば、あらゆる音を出す鍵を組み合わせて美しいメロディーを奏でることができる。  各鍵はそれ自体の周波数、それ自体の音を持っているから、それを組み合わせて演奏する方法を知らねばならない。  エーテル波もこれと同じだ。これも他の物と同じように実在するものだ。」

(訳注=アダムスキーの言うエーテル波と言うのは、物理学で否定されているエーテル波とは別なものを意味するらしい。単極磁気か?)

---あなたはオーソン・ウェルズが書いた『宇宙戦争』という本をご存知であろう。ウェルズはどのようにして火星に生物がいることを知ったのか。

(訳注=ウェルズはアメリカの映画俳優、脚本家、監督として有名であった。1937年、SFドラマ『宇宙戦争』を自作自演によりラジオで放送したとき、蛸のような体をした火星人がアメリカへ着陸して侵略を開始したというドラマを本物のニュースと勘違いした多数のアメリカ人のあいだにパニックが起こり、自殺者や発狂者まで出た)

「大昔、金星人がこの地球に住んでいたことがある。それから木星人が地球へ来て金星人を打倒し、金星人の寺院やその他の物を破壊した。そしてその上に木星人の寺院を建てたのだ」 これが遠い大昔の宇宙戦争にたいして私が持っている唯一の知識だ。 書かれた記録のすべてはすでに消滅した。発堀が行なわれるにつれて長いあいだ埋もれていた古代の都市などが発見されている。

カリフォルニア州では1945年頃1つの洞窟が発見された。これは洞窟であることがわかる。大きな丸い石が落ちて入口をふさいでいたからだ。人々は中へ入ってから2メートル70センチも身長のある男女の骸骨を発見した。そのことは大昔この地球上に巨人族がいたことも証明している。

私が現代の宇宙戦争について語るとき、オーソン・ウェルズと同じタイプの戦争のことを言っているのではない。私が知る限り、太陽系のすべての惑星は宇宙船を持っている。宇宙船を持たないのは地球だけだ。」

■ 宇宙の人間はみな同じ姿  

---あなたは水星に人間がいることを本気で言おうとするのか

「無数の太陽系のなかに人間が全くいない場所というものを私は知らない。別な惑星にいる人類は、あなたや私と同じような人間だ。そして同じような姿をしている。違う体型ではない。私が地球上のアフリカ、アメリカ、スカンディナビアその他のどんな国へ行こうとも、同じ体型の人間に出合うがそれと同じだ。

表情、習慣、身長、大きさは違うが体型は同じだ。よそでは体型が違うという理由が私にはわからない。樹木や植物などにしても同じことだ。私は宗教的な人々が用いるような言葉で話したくないものだから、この言葉を用いるのだ。」

■ 金星の温度はニセ情報 

「マリナー2号が金星へ打ち上げられたとき、2560万キロの所で観測装置に故障が起こって連絡がとだえた。地上から関係者が直す必要があったが、それは全くの奇跡だった。関係者は修理をし、2週間ほどの中断の後、探査機は通信を再開した。」

(訳注:1962年8月27日、米航空宇宙局は金星探査機マリナー2号を打ち上げた。マリナー1号は失敗したがこれは順調に飛行し、12月14日に金星から34800キロで近傍通過する軌道に乗るのに成功した)

「マリナー2号は金星の温度を華氏800度と記録した。この公表がなされたとき、あなたはそれが本当だと思ったか? それが真実だとすれば、なぜ米政府は人間の乗り組んだ金星探査機のために140憶ドルの金を出すのか? もし人間の血液が沸騰するほどに金星が熱いのならば、なぜ人間をそこへ行かせるのか? それなのにアメリカはそれをやろうとして計画しており、莫大な金を使おうとしているのだ。」

「金星から34800キロの所で探査機は金星の雲に突入することなしに行ってしまった。雲というものは地球と同様、どこでも同じものだ。それは空気よりも冷たい。もし探査機が金星の雲に突入していたら、金星の地表と雲の間の位置から金星の状態を記録できただろう。だが、それはやっていない。

34800キロの彼方から金星の地表などを観測記録することはまず無理だ。しかも装置類は完全なものではなかった。だから、だれかがニセの情報を流したのだ! だが大衆は推理する方法を知らないために、その情報を受け入れている。政府はそれを利用した。ある教授が言うように、大衆はそんな問題で考えようとはしないのだ。」

「マリナー2号の話に返ろう。それよりちょうど2年前 − 私はその関係文書のすべてを持っているのだが ー アメリカはカプセルを積まない気球を高度31500メートルの高空に打ち上げた。その気球には6インチ望遠鏡が塔載してあり、地球の大気の干渉なしに初めて金星の写真を撮影した。

その結果は立派に公表された。金星は地球よりも水が多いというのだ。それで一流の教授の1人が声明を出した。いまその名前が思い出せないが、私の最後の書物に出てくる。それは次のとおりだ。 『われわれが金星へ到着したとき、全体がフロリダ州のように思えるだろう』これが金星の気候なのだ。」

(訳注:上の声明は全米科学促進協会の一委員から出た言葉として当時の日本の新聞にも掲載された)

■ 金星から知的メッセージを受けていたマリナー2号 

「しかしマリナー2号の情報(金星は華氏800度あるという情報)を得たとき、関係者は否定しなかった。しかし彼らは金星探査で得た知的なメッセージについては隠している。彼らは金星からマリナー2号に直接与えられた"知的メッセージ"を確かに持っているのだ!」

▲マリナー10号が撮影した金星。

-----その内容はどんなものか。

「いや、それは言えない。だがそれはマリナー2号から管制センターへ送り返された知的なメッセージだった。政府がそれを公開するまでには長い年月を要するだろう。年月をかけて大衆の中にその間題を溶け込ませ、大衆をその方向に成長させる必要があるのだ。

自動車が出現したとき老人たちはそれを恐れたが、自動車は街路から馬を追っばらい、馬は逃げた。大衆が自動車に慣れるには時間がかかっている。今、大衆は自動車を欲しがっている。車に溶け込んでくると今度はなるべく早く走らせようとする。

オーソン・ウェルズが火星人襲来のドラマを流したとき、数千人の人が自殺したのを知っている人はあまりいない。これと同じことを現代に望む人はいないだろう。多数の人が別な惑星に関して何も知らず、信じようともしないのに、『宇宙人がやってくる』などと言えばどんなことになるか!」

---あなた以外に円盤や母船に乗せられて宇宙旅行をした人がいるか。

「ああ、いるとも。私は7人ほど知っている。私が確認できる人は7人だと確かに言える。これ以外の人たちが書いたコンタクトのレポートが沢山出版されたが、彼らは日和見主義者で、その分野から金を儲けているのだ。あなたは私が儲けているというかもしれないが、そんなことはない。私には今1万9千ドルの借金があり、それを払わねばならない苦境にあるのだ。」

「書物というものは何冊書いてもお金にはならない。私の最初の著書(空飛ぶ円盤は着陸した)は全くお金にならなかった。共著者のデスモンド・レスリーがその書の大部分を書いているから、当然のことながら彼が大部分の分け前をもらう。2度目の書物(宇宙船の内部)はかなり良かったが、6ヶ月間に1万通の手紙が来た。1通の手紙に平均5セントから50セントの切手を貼って、そのどれにも手紙を出すということになれば、莫大な金がかかる。私はあらゆる手紙に返事を出しているし、しかも食ってゆかねばならない。私が講演などをやって収入がなければ乞食になってしまうだろう。ところが一方では『円盤に乗せてやる』とか、『地球で大変動が発生したら宇宙船で大気圏外へつれて行って助けてやる』などと言って切符を売ったりする者もあり、愚かな人がそれを買っている」

---地獄の沙汰も金次第というわけか。

「そうだ、金次第だ。広い席に座れるか、それとも優先的に予約できるのだ。こんなことはいつもずっと行なわれてきた」

---あなたは宇宙旅行で実際に別な惑星へ降り立ったのか。

「そう、降りた」

---そこであなたが見た物事について簡単に説明してくれないか。

「そうだね、そこはたとえば私がデンマークに降りたときと変わらない。ただしそこにはいろいろな異なる習慣がある。だが別な惑星の人々はみなうんと知的で、しかもあたたかい人間の社会であって、見知らぬ人たちの冷い社会ではない」

---家などはあるのか。

「ある。ただし非常に異なるデザインの家だ。これは地球上各地で異なるデザインの家がいろいろあるのと同じだ。別の惑星には家庭があり、子供たちもいる。その点、われわれ地球人と変わらないが、違っているのは彼らがはるかに進歩しており、はるかに知的であるという点だ」

---その世界の環境にわれわれが慣れるのはむつかしいか。

「そんなことはない。だれでも慣れるだろう。私がこちらへ来てから寒さに慣れたのと同じことだ」 

第2話 完

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