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| フランスの怪奇 火の玉UFO事件 第4話 F・ラガルド | |
| UFOと宇宙 創刊号 1973 より転載 |
1966年6月15日の夜に起こった事件の調査をしたあと、われわれは続いて発生した出来事(複数)の総体的な検討を続けたが、それらは日時に関してはまったく混乱していた。現地にいたシャセーヌ氏が1970年5月22日に次のような報告をよこしてきた。 |
なぜ同一場所に発生するか 結局、あらゆる事実を集めるのに2日では不十分だと思われる。ここで調査員たちにとって1つのレッスンがある。目撃者たちが"すべてを語る"最初のインタビューのあとで、彼らが忘れてしまった事件類をピックアップするために現地へ行く必要があるらしいということである。目撃者たちが事件をたいしたことではないと思っているからだ。前後関係がはっきりすれば思わぬ事実が明るみに出るだろう。 ― 今まで何もいわなかったおばあさんに何か見ましたかと尋ねてみたんだがね。 「ああ、おれは光る物を見たんだ。しかしそれ以上はおぼえていない。とにかくおれは近眼なんでね。ばあさんはあんな物に興味はないんだ」 祖母「たった昨夜おまえはまぐさの中に火(複数)があったといったじゃないの」 あるじ「15回以上もここへやってきたな。そして1個がひとりで2度ほど近づいてきたよ」 ― それは他の5個から離れたのだね?
あるじ「そうだ。1個の火の玉が他の5個から離れたんだ‥‥数秒間‥‥それからまた行った。だが2度ほどそれらはやってきた‥‥動いてからまた帰って行った」 ― 消えてからまた現われたのかね? 父親「15メートルばかり移動したね。その場所を見せるよ」 ― それは光っていた? それとも消えていた? あるじ「ああ‥‥それは消えたんだ。それ以上は見えなかったよ」 ― 引き返して行ったのかね? あるじ「離れて行ったんだ‥‥それが近づいてくるのを見たよ‥‥それからまわって行ったかどうかわからない(本人は家のうしろをまわったことをいっている)。もう見えなかった。引き返したんだ‥‥それからそれはうしろの方へ移動した‥‥おれには見えなかった‥‥もう見えなかった‥‥それは歩くぐらいの速さで移動して、家の横の方へ行った」 ― このことが15回も発生したのかね? あるじ「そう、そう‥‥2度ほどそれが家の方へ近づいてきた‥‥2度ほど」 ― じゃまにはならなかったかね? あるじ「ああ‥‥じゃまだったよ。家の横の所なんでね」 祖母「あたしゃベッドへ行ったよ。近所の人たちを呼んで目を覚まさせようそれからベッドへ行って寝ようと、ひとりごとをいった。」 あるじ「近所の人たちは日曜日に定期市へ行っていたんだ」 祖母「息子はあの物を見続けていたんだよ。だけどあたしゃ寝た。着物をぬがなかった。ただベッドに横になっただけだった」 ここでわれわれはあるじに尋ねた。 ― あんたは1967年1月より前にあの光る球体群を見たんだろう?そのとき何が起こったかね? あるじ「見たよ。空中に1個の球をね」 ― 空中に?球を? あるじ「そう、ちょうどあっちの方向だ」 祖母「おまえが見たというあの光る物は畑全体を照らしていたのかい」 息子「だけどあれはあの日じゃなかったよ」 あるじ「そうだ。あの日じゃなかったな」 息子「あのときほど前のことじゃなかった。5、6カ月前ほどでもないよ」 道路を進行する火の玉 ― しかしわれわれはまだ核心をつかんでいないんだがね。寝てしまった息子さんをあんたが呼んだのは1967年の1月6日のことだった。その日には何が起こったのかね? あるじ「ああ、ああ!おれは外へ出た。家畜がどうしているかを見るために牛小屋へ行こうと思って外へ出たんだ!そのときそこで光る物を見た。50メートルばかり離れたところだったかな。家から3メートルぐらいだ。おれは思った。『あれは何だろう?あそこにあるのは一体何だろう?』とね。懐中電灯を探しに行って、その光る物のまわ-を歩いてみる性うがよいと思った。正体を知るために‥‥そしてまわりを歩くと、その光る物もおれについてきた。歩いた道すじをずっとついてきたよ」 その足どりの図はわれわれが現場で調査した一連の事件を浮きぼりにした。 ― その光る玉が熱を発していたと感じたかね? あるじ「いや!いや、何も感じなかったよ」 息子「ぼくが見たやつは直径が1・5メートルぐらいだったなく‥‥いや1・2メートルぐらいかな」 あるじ「そこでおれはもとの方へ引き返した。すると火の玉は最初のときと同様に家の方へ引き返したんだ」 ― きみのお父さんはこのときにきみを呼んで、それで起きたんだね? 息子「そう。お父さんが引き返してきたときにぼくを呼んだんだが、ぼくは最初何も見なかったよ」 あるじ「それは消えていたんだ!だがおれはまだそこに立っていた‥‥そして火の玉がまた帰ってきた‥‥そのあとでまた帰ってきた!」 われわれは息子の足を少し引っばりながら、「きみがそれを行かせたのか」と尋ねると、彼は笑った。 息子「ぼくが見たとき、最初は何も見えなかったよ」 あるじ「そうだ、だが火の玉は行ってしまったんだ‥‥もとの位置にはいなかった。おれは立っていた‥‥そして息子に『もどってきたぞ』といったんだ」 息子「だけどぼくはそれを2、3分後に見た‥‥ぼくはそれらの1つを見た‥‥そうだね‥‥窓のすぐ下のところだ。あの小さな登り坂を登ったんだ‥‥それでぼくはいった。『やあ、いま何かいるぞ』とね。 ― そこできみはまた階下へ降りてきたんだね? 息子「そのとおりだ。ぼくは降りたよ」 ― きみは1度降りたんだから、2度降りたことになるんだろ? そして何も見えなかったもんだから、また上がって行ったんだね? 息子「そう、そう」 ― それで2人があの砲弾型の物を見たのは今度のときなんだね? 息子「そう、そう」 ― きみとお父さんの2人で? 息子「そうだよ」 祖母「2人がやってきてあたしを呼んだんだよ。だけど‥‥」 ― それで? 祖母「いや、いや、あたしは行かなかった‥‥娘が泣いていた(これは子供たちの母親である)‥‥あたしは娘にいってやった。『害はないよ!』‥‥それでもあたしは降りて行った‥‥そしたら火の玉が見えたんだよ!」 ばあさんの感情が高ぶって急に意味のわからぬ方言になる。これで彼女が気が転倒していることがわかる。 |
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