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 フランスの怪奇 火の玉UFO事件 第3話   F・ラガルド 

UFOと宇宙 創刊号 1973 より転載

ばあさんと同様にこの目撃者も熱心に話してくれた。これは6月15日であることを忘れてはならない。


宇宙船かも!?

その地域は緑にもえて植物は活気にみちており、その地帯の9/10は畑と牧場から成っているので、火事は考えられない。たとえこの目撃者が正確に説明できないにしても本人は火事の可能性を信じてはいない。彼はあの光る球体群を見て心から驚いたのである。この不可解な事実は3度くり返された言葉「おばあさんのいうとおりだ!」によって知らされている。そして彼は自分が見た物を理解してはいないのである。

その球体は遠くへ離れて行った。そして驚きよりももっと奇妙なのは、彼は木が燃えていると思った物を遠方に見たのである。彼がそれに対してできる客観的な納得のゆく説明は自分が見た物と合致しない。そこには炎も煙もないのだ!だから燃える樹木ではない。それで彼はそれを"機械"と呼んだのである。宇宙船かもしれないという考えは彼には起こらない。彼がどうしてこんな物を考えつくだろう。

それから彼は6個の光る球体群の行列を見ている。その行列ぶりや、進行が整然としていることなどで彼はトラクターのことを考えて、瞬間窓から見た球体群のことを忘れてしまった。すると球体群は"機械"といっしょになってしまった。

不可思議な現象が続く

あらゆる事がわけがわからず、不合理である。農家の方へ近づいてきた球体群は光が消えて(パチッという音がした!)また輝いた。"機械"と球体群の行列はすべて夜の静寂さの中に発生し、音もなく、非現実的で夢のようであった。

彼は何を考えることができるだろう? 

「正体を理解することはできなかった」という。

こうした一連の証拠にもとづいてわれわれは事件の順序を日時によってまとめあげようと討議したが、これはまったく混乱してしまった。また別なさまざまの現象が日時不明のまま発生したことも聞いている。シャセーヌ氏がそれを記録しようとしたが、だめだった。息子がそれをわれわれのために要約してくれた。「あとで多くの出来事があったんですよ」

だが1967年1月始めまではたいした事は起こらなかったこと、そしてそのころから1967年1月11日の水曜日までに、一連の驚くべき、しかも正確に述べられた事件が発生したことを立証できたのである。

1969年までにあいまいで日時もはっきりしないもっと多くの事件が発生したことが明るみに出た。2人の調査員はこの調査に協力すると思われる目撃者たちを見つけようとしている。

>>第4話へ

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