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 MOON GATE by William L. Brian
 

第9章(1) 人工衛星による写真 UFO Contactee No.88 1985より

信じがたいことかもしれないが、1967年にさかのぼるむかしに一般へ公開された人工衛星撮影の地球の写真類の多くは、北極地帯に大地深くめり込んだ陥没地のように見える跡を示しているのだ。陥没地というものは球体にできると、ある角度から見た場合、球体の輪郭に必ず平らな面ができるのである。このような陥没地があるとすれば、正しい位置から人工衛星が撮った写真は、地球を驚くほどいびつに写すだろう。また輪郭の立体的な奥行きな示す写真もあるだろう。

地球は空洞の天体?

ドッジ(国防引力実験部)衛星が地球の赤道から28,960kmの地点で撮った地球の写真が、『ライフ』詰の1967年11月10日号に掲載されたが、それによると北極地帯に、約2,500kmにわたる平坦地が地球の輪郭中にできている跡を明瞭に示している。まるで地球の大きな一部分が薄く切り取られたかのように見えるのだ。これは写真を切り取ったのではなく、太陽の角度で生じたものでもない。

このドッジ写真は興味深いが、細部を写すにはもっとよい角度から地球を見る必要がある。1967年に応用技術衛星3号がブラジルの赤道上空の静止位置から撮影した類似の写真が(原書の)写真17である。

これは35,700kmの位置から撮ったもので、やはり北極地帯に大きな陥没地または大穴があるような輪郭を示している。この陥没地または穴が存在するとすれば、衛星の距離を大にして軌道角度を変えるならば、立体的な効果が出るかもしれない。平坦面の縁が急に落ち込んでいるのではなく、なだらかになっているのだ。

信じない人はこうした写真類を疑ってかかり、陥没地のように見える状態を、写真の修整、雲の形成、太陽の角度、北極の氷原、氷原間の水路などでそのように見えるのだと言うだろう。そこで筆者が強調したいのは、写真によらないで莫大な証拠があることを本章で述べたいという点である。したがって写真による証拠はこの情報の裏付けにすぎない。

読者は次のことを心にとどめるのが大切である。つまり地球その他の惑星は、極地の陥没がなくてもやはり空洞であるかもしれないということだ。ここで伝える情報や証拠はきわめて信じがたいものなので、筆者は読者がこの考え方を容易に受け入れるとは思っていない。地球が空洞であるという考え方がたやすく認められるようになる前に、もっと莫大な証拠を持ち出す必要があるのだ。

よって、ここに伝えるささやかな情報を、読者はこの問題についてより多くを学ぼうという目的で、広い探究的精神をもって読まれたい。そして新しい証拠を−それが未来に浮上するとすれば−評価することができるようになられたい。

NASAは写真類を隠している

NASA(米航空宇宙局)の隠蔽ぶりを考えてみると、1967年以後に一般に公開された地球の写真類が、この"入口"すなわち陥没地帯の証拠を示していないことや、極地上空で撮られた衛星の写真類が容易に大衆に入手できないのは偶然の一致とは思えない、という事実は驚くに足りないことである。筆者はNASAの各種機構に照会してみたが、こうした極地の写真を全く入手できなかった。

NASAの技術応用センターから来た筆者の質問にたいする回答は次のとおりである。

「当センターには極地を撮影した衛星写真はありません」

重要なのは、NASAのこの機構は、どこで入手できるかを全然知らせてくれなかったことである。極付近の軌道に乗っている衛星が存在するというのは常識であり、したがって写真類は容易に入手できるはずである。NASAや軍部が大衆から隠すものがないのなら、なにも写真の配布を制限したり機密扱いにする理由はなさそうなものだ。

地球の大穴

重要なのは、先に述べたドッジ写真や応用技術衛星3号の写真は、地球上空の異なる距離で、異なる時間に、わずかに異なる角度から撮られたという点である。

前者は約2,560kmにわたる平坦地を示しているし、後者は陥没地自体が径約1,280kmに及びそうな状態を示しているので、地殻の厚さはそれが穴であると仮定することによって大ざっばに計ることができるだろう。

▲矢印は磁針が90度を示し、北極にいるという錯覚を起こさせる場所。
▲矢印は磁針が90度を示し、北極にいるという錯覚を起こさせる場所。

空洞の地球の断面は右図に描かれた状態を示すと考えられる。写真類に見られる陥没地すなわち入口はなだらかになっているので、約640kmの半径をもつ半円形を形成すると思われるのである。そうなると地殻の厚さは約1,300kmになり、地球内部の面積は外部の表面積の63パーセント以上になるだろう!

地球の内面上の引力は、引力放射線の限られた貫通力のために内面の方向に向かうだろう。その上、内面上の力はおそらく外面上の力とほぼ同じであろう。北極の入口を通って地球の内部へ入って行く飛行機または船は外部から内面へ通過するときに大きな引力の変化を感じないだろう。

しかし地球の湾曲はもっと大きいように思われるだろう。これは地球の外面と内面とのあいだのある距離になると引力がゼロになるためである。地殻のこの地域における物体は、内面よりも外面の方向へ落ちるという傾向もなく無重量状態になる。

これを実際的見地から言えば、こんなふうに作られた惑星は機械工学的な天才的離れ業を見せているのである。それは内部がぎっしりとつまった固型の惑星ほどの質量を必要とすることなしに、はるかに大きな表面積を作り出しているのだ。

たしかに空洞の地球の質量は、地球全体が地殻の密度をもっと仮定すれば、ニュートンの万有引力の法則によって予測される質量の4分の1以下になるだろう。

驚くべき月の質量

月の質量について推測すると、まさに驚くべき結果が出る。地球と月のあいだの質量の中心はかなり正確なので、地球の質量は月のそれの81.56倍になる。

これは、月も本来言われていた質量の4分の1以下になることを意味するのであるが、その平均密度がその地殻と同じだと仮定すると、月はわずかに15kmの厚さしかない地殻を持つことになる!

このために月面上のアポロ地震計が示したように、ほとんど誘発することなしに月が鐘のように響いたのだろう。もし地球と月が地殻の中に同じ比率の空洞を持っているとすれば、2つの天体に与えられた右の厚さは妥当なものになるだろう。

右の計算では、各天体の地殻の厚さ全体が地殻と同じ密度を持つと仮定してある。地球と月が全体にわたってほぼ同じ密度を持つというのがもっと妥当なように思われるので、そうだとすれば月の地殻の厚さは192kmとなる。いずれにしても地球が1,280kmの厚さの地殻を持つとすれば、月は7〜8倍も薄い地殻を持つことになる。したがって惑星というのはかなりもろい構造なのかもしれない。このことは超兵器を用いれば惑星をこなごなにする恐ろしい可能性を示唆している。

大陸は移動する

これには地球の諸大陸は別々に移動しているという圧倒的な証拠がある。現在、大陸移動説はオーソドックス科学によって広く認められている。しかし熱い、溶けたコアなしに、なぜ大陸が移動するかに関して説明はないように思われる。この現象を新たに見直そうとすれば、引力の性質や、裂け目・地滑り・地層の積み重なりなどを引き起こす、地殻中に生ずるすさまじい圧力や張力などについて考えねばならない。

大陸の移動は地球が無限の時間を通じてゆっくりと膨張していることを示すのかもしれない。この論点にたいする大きな証拠は、1971年に書かれた『膨張する地球』という書物の中で有名な科学者パスカル・ジョーダンが与えている。

しかしジョーダンは、なぜ固体の惑星が元の直径の2倍以上もふくらんで、しかも依然として固体の球体であり続けるかという点を説明しなかった。もし地球の元の直径が2倍になれば、その質量は8という係数で増大することになる。地球は限られた量の質量しか持たないので、質量の増大を埋め合わせるための空洞の発生がなければ直径が2倍にはならない。

直径が2倍になれば、容積は8倍に増大する。したがって現在の地球が直径6,336kmの固い球体として始まったものならば、わずか272kmの厚さの地殻しか持たないことになる。空洞の球体の地球は大きな陥没地または穴(複数)がなければ無限に膨張するとは考えられない(こうした穴は両極間をつらぬく自転軸付近の地殻中にできるだろう。これが地球内部に通じる陥没地または穴が極付近に存在する理由を説明するのである。

地球は膨張する?

地球が膨張しつつある理由の簡単な説明があるとみてよい。一例として、グラスの中の水をぐるぐる回すと水は中心から外側へ投げ出されて中心部に渦巻きの空間ができる。地球も同じ状況下で伸びたりゆがんだりする物質でできている。

赤道上の物体は地球の自転のために時速1,600kmで回転している。無限の時間を通じて地球はこの力のためにゆっくりと伸びているのかもしれない。その結果、もとは固体の球として始まったにしても中空の球体になるのだろう。このゆっくりと進行する膨張が諸大陸を互いに引き離して移動させるのかもしれない。

火山については科学者が熱くて溶けた物質の存在説をとなえてきた。しかし考えられるのは、引力と大陸移動の原因となる同じ力やエネルギーが、地球内部の圧力の加えられる位置で溶岩が発生することに関係があるという点である。溶けた内部物質は、火山や大陸移動のような地球上の現象を説明するのに必要とは思えない。

極地の陥没地または穴の存在にたいする別な証拠は、この地域における地球の磁場によって与えられるのである。磁極が地理上の極とひどく離れている理由を科学は全く説明していない。

現在、北磁極は北緯約76度、西径100度の所に位置するとされている。一方、南磁極は南緯約66度、東径139度にある。磁極は磁針の傾き、すなわちコンパスの針が下方を指す角度が90度である地点と考えられている。この各磁極は、もし地球の形や構造に関するオーソドックスの考え方が正しいとすれば、地理上の磁極と一致するはずである。

磁極の存在はたぶん誤解を招きやすいだろう。磁極というのは実際には磁針の傾きがほとんど90度になるような急カーブのまわりの広い地域であるらしいからだ。南磁極は南緯72度、東径155度からずれてきたと思われている。この数字は1909年にシャクルトンによって最初に決定されたが、現在の位置は南緯66度、東径139度である。

しかし現在、磁極の根本的な変化は全くなかった可能性もある。もっと可能性があると思われるのは、90度の傾きというのは、南極の陥没地付近と思われる地域と一致する多くの場所で計測されてきたらしいという点である。

第9章(2)へ続く

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