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新アダムスキー全集

 ├ 写 真
中央アート出版社
TEL : 03-3561-7017
E-mail :info@chuoart.co.jp
 MOON GATE by William L. Brian
 

第1章 NASAと軍部の関係 UFO Contactee No.84 1984より

 アメリカの科学技術者ウィリアム・L・ブライアンの著書『ムーンゲート』は月の引力に関して驚くべき事実を暴露し、また月面の驚異的発見事をNASAが隠していることをあばいて、ジョージ・アダムスキーの体験記の内容が真実であったことを立証し、世界のUFO研究界に大きなショックを与えた。本号から原書の最初に返って第1章より逐次掲載する。この素晴らしい記事が読者に裨益(ひえき)すれば幸いである。

本書は公式な政府文書、NASA(米航空宇宙局)の写真類と記録映画、ニュース記事、各分野における権威者の書いた多くの書物などによる隠された情報源から引き出されたノンフィクション記事である。本書を書こうというアイデアは、宇宙開発計画の活動や発見物に矛盾を見つけた数名の人の勧告によって生じた。そして隠蔽が行われたことを確証するために、ある証拠の探索もなされた。その結果、多くの証拠が当初の予想をはるかに超えるほど出てきたし、真実の宇宙開発に関して驚くべき結論に達したのである。

▲アポロ11号の発射風景
▲アポロ11号の発射風景©NASA

科学的見地から当局の隠蔽を確証するために、宇宙開発の多くの面を数学的、開明的に分析してある。本書は素人と科学者の両方のために書かれたもので、巻末に数式を加えておいた。多くのカラー写真と脚注も付けてある。

隠蔽の詳細については絶対的な確実性は打ち出せないけれども、本書の主張するところが真実を裏書きしている点、すなわちアポロ宇宙船による月着陸の一部分が地上のスタジオで行われたことを証拠が示している。月着陸は実際に行われたと思われるが、アポロ宇宙船を取り巻く真の環境や関連した発見物などは大衆の目から注意深く隠されたのである。

NASAと軍部との関係

月に人間を送り込むというNASAの宇宙開発は文官の極秘の仕事と思われていたが、軍部がほとんど完全にそれをコントロールしていたことや、NASAの諸発見は大衆の目から隠されたという証拠が、本書の到る所に出てくるはずである。

ロケットの開発と初期の人工衛星の打ち上げの歴史を本書で再検討し、宇宙開発に関する軍部の関与と、NASAの創設の原因となった出来事を述べることにしよう。ドイツはV2ロケットを開発し、第2次大戦の終わり頃にそれを用いてイギリスを攻撃したが、あまり成功しなかった。アメリカは戦後ドイツのロケット科学者を多数獲得したが、その中にはヴュルナー・フォン・ブラウンがいる。その他、ドイツのロケット関係ハードウェアーのほとんどを押収した。

ソ連もドイツのロケット技術者をうまく獲得し、大変な熱意をもってロケットの技術的な開発をやり、大成功を収めた。戦後の年月は"冷戦"と超大国による核戦争の先ぶれとなり、ついでロケットは高度に洗練されたものに開発されて、数千マイル彼方の戦略目標に核爆弾を運ぶことが可能になったのである。いったいに絶滅の脅威というものは研究開発に莫大を金を使うための最大の刺激になるらしい。ロケットも例外ではなかった。

押収されたドイツのロケット情報の中には、地球の軌道をまわる人工衛星や、戦争が続けばヨーロッパからアメリカに撃ち込むはずの多段ロケットの開発計画なども含まれていた。このことは未来の戦争についての新たな考え方をひき起こし、進歩したロケット技術の開発に刺激を与えたのである。

アメリカは出遅れた

しかしアメリカがロケット研究に真剣に取り組んだのは、1952年に水爆が開発され、さらに1953年にソ連がロケットミサイルの開発に成功したという情報を人手してからである。どうやらこの情報によってアメリカ政府はICBM(大陸間弾道弾)の重要性に関する見解を変えたらしい。1953年にソ連は自らの手で水爆を実験し、1954年にはアメリカの国家安全保障会議によってICBMの開発を優先する政策が承認された。それまでにソ連は大型の原爆を運ぶ巨大をロケットをすでに設計していたのである。それは軽い水爆用としては余分の容積をもっていたので、ソ連の科学者は人工衛星を軌道に乗せるのに使えるだろうと考えたらしい。

アメリカは1946年に発足した空軍の人工衛星研究で、ソ連の人工衛星のアイデアを予期していた。この米空軍の研究はプロジェクト・ランドと呼ばれるものである。これはダグラス航空機会社が管理したあるコンサルタントグループが職員になっていた。彼らが発表した報告書は『実験段階における世界を回る宇宙船の予備設計』と題するもので、それには技術的可能性にたいする考察、武器としての政治的心理的効果、監視と通信器としての利用法、アメリカの科学技術の優越性のデモンストレーションなどが含まれていた。だがこんなことはすでにドイツ人が考えていたもので、ランド報告やソ連が最初だとはみなされない。実際にはアメリカもソ連も軍備至上の見地からドイツの計画を拡張したにすぎないのだ。

1946年、米海陸航空隊はそれぞれ独自のミサイル研究を開始した。1947年に公刊された第2次プロジェクト・ランド研究報告には、衛星を軌道に乗せる3段ロケットの詳細を内容が述べられていた。そしてサポート技術に関する分野のいくつかを示していた。誘導と飛行のコントロール、軌道姿勢の制御、地上との通信、補助電源などである。基本的に必要であったのは、当時入手できなかったミニコンピューターと太陽エネルギー利用の電力供給設備であった。

1947年に国防長官が大統領の顧問に加えられ、研究開発委員会が国防省のもとにおかれたが、この委員会は軍関係のどの部門が長距離ミサイルを開発するかについて決定を遅らせたのである。1948年には海軍が独自の衛星開発研究を続けたのに、空軍はそれを中止してしまった。

人工衛星の開発が始まる

人工衛星開発計画の最初の声明は、1948年に出された国防長官報告に収めてある。1964年に書かれた『ロケット技術の歴史』で、カーギル・ホールは次のように述べている。

アメリカの衛星開発計画に関するフォレスタル長官の歯切れのわるい初期の声明は、1949年にアメリカの衛星計画に従事して、その秘密を守ろうとしていた人々をびっくり仰天させた。このことがあってからアメリカの衛星計画について公開文書で公言することは中止されたけれども、1954年11月に国防省がきわめて短いコメントを発表し、人工衛星開発計画は続けられていると報告したのである。国防長官チャールズ・ウィルソンが承認したその声明は、彼がアメリカの人工衛星計画を知らなかったと記者会見で発表した後に出されたのである。

国防省は1952年のミサイル計画に10億ドル以上を予算に組んだが、これはそれ以前の5年間にわたる支出の総額にほぼ等しいものであった。この金は主として近距離の地対地ミサイルと対空ミサイルに使われた。しかし陸軍は、当時、陸軍誘導ミサイル開発グループの技術部長であったヴュルナー・フォン・ブラウン博士の指導のもとに、より大型のミサイル開発に着手していたのである。

1951年にブラウン博士は7000トンの人工衛星ロケットの建設を提案した。だが陸軍は人工衛星に関心がないようなので、アメリカの科学者は人工衛星開発計画を促進するために民間の機関を引き入れようとしていた。1954年から55年にかけて開かれた一連の科学会議に参加したソ連は、ある強力な宇宙開発計画に没頭しているという印象をアメリカの科学者たちに与えた。1955年には、科学観測用の地球周回衛星開発計画が承認されたとホワイトハウスが声明を発したが、どうやら大衆のほとんどは1948年に国防長官フォレスタルがアメリカの人工衛星開発計画を声明したことに全然気づかなかったらしい。

ソ連の人工衛星スプートニク(人類最初の人工衛星)は1957年10月4日に打ち上げられて、それに続いてアメリカのミサイルと衛星開発計画にたいする議会の調査が行われた。もともとスプートニク1号のビックリ成果は1946年のランド計画で予測されていたのだが、米議会も大衆も1957年まではあまり関心を払わなかったのである。これは軍事行動の隠蔽策の典型的なもので、また情報が大衆の耳に届くのがいかに遅いかの典型的見本でもある。

1957年に最初に打ち上げられることになったバンガード計画は鳴物入りで宜伝された(訳注=バンガード計画は1955年9月9日に正式に発表された3段式ロケット。金メッキをほどこしたマグネシウム・アルミニウム合金の科学衛星を近地点320kmの軌道に打ち上げるもの。回を重ねるにしたがって図体が大きくなった)。

ところが具合の悪いことにバンガード2号は1957年12月6日、ケープカナベラルの台座で爆発したのである。しかし1958年1月31日に、アラバマ州ハンツビルでヴュルナー・フォン・ブラウンとそのロケットチームは、ジュピターCロケットを用いてエクスプローラー1号を首尾よく軌道に乗せたのである。

NASAが設立されたけれども

1958年10月1日には、アイゼンハワー大統領の4月2日における議会へのメッセージの結果として、アメリカの宇宙開発活動を調整するために、NASA(米航空宇宙局)が設立された。この事宙開発を拡張するためのさしせまった理由の1つは、大気圏外における軍事力を最大限に利用することにあった。そこでNASAは"民間の"宇宙科学と探査計画を管理することになったのである。

▲台座で爆発したバンガード1号。
▲台座で爆発したバンガード1号。

ミサイル開発の立ち遅れを譲合が長期間調査した結果、ソ連に負けずについてゆくことの重大さをやっと知ったのである。だが、どうやらアメリカの国威発揚という点では大気圏外の軍事力よりもむしろ政治屋たちにアピールしたらしい。加うるに政治屋の体質というものは大体に科学的な研究とか宇宙の探査などの理解には役に立たないのだ。したがって、宇宙開発計画の宇宙競争という面が強調されたのだが、これは政治屋が結びつくのに格好の材料であったからである。しかもこれは金のかかる宇宙開発計画に資金を出すのに必要を"はずみ"をつける手段としても役立った。"民間の"宇宙開発計画は実際にはプロジェクトの軍事面を弱くし、同時に軍事応用の技術を開発するためにできたのである。だからNASAのごとき半官半民の組織を維持することによって国の財政援助を受けることができるし、仕事もより以上に有効に達成できるのだ。

国防省に関しては1961年に書かれた『人類と宇宙−今後の十年間』と題する文書の中で、ラルフ・ラップが次のように述べている。

「国防省は人工衛星の分野に筋のとおった関心をもった。通信と偵察のための飛行をやると思われる執道周回装置にたいする軍部の要求があったのだ……36万ポンドの推力を持つアトラスICBM(大陸間弾道弾)の開発は、もっと重いペイロ−ド(有用荷重)を有するロケットを大気圏外に打ち上げる可能性を国防省に与えたのである。……当然のことながら偵察または"スパイ"衛星開発計画は高度に機密化された。この事実により、民間にも適用されるかもしれないICBMロケットにまつわる軍事機密とともに、緊急のアメリカ宇宙開発計画にたいして複雑な様相が加わることになったのである。」

秘密政策が横行した

全くの平時の民間宇宙開発計画ならば、その仕事の細目すべてが明るみに出されれば最も効果的かつ能率的に遂行されるだろうが、具合の悪いことに宇宙開発科学ですらも2つの正反対の面をもつことになったらしい。

1つは、その新しい宇宙開発機関(NASA)は軍の束縛なしに自由な分野が保てるだろうという点である。ペンタゴン(アメリカ国防総省)は宇宙船やそれを推進するのに必要な巨大なロケットエンジンなどの必要を認めなかった。このことは民間の宇宙開発に幸運な中断をもたらすことになったのだが、たとえ民間があとでそれを開発したにしても、大推力を持つロケットなら軍部が利用することになったことだろう。

NASAの絶頂期から現在までを通じて、軍がそれ自体の人工衛星とミサイルの開発仕事を続けたことは見のがせない重要事である。NASAは相変わらず小さいけれども軍は依然として強大だ。民間側の研究、開発情報、民間自体の秘密計画用として宇宙開発計画を通じて開発したハードウェアーなどを軍は利用し続けているのである。

トップシークレット(極秘)の軍事プロジェクトの実施は他のガラス張り計画で容易にカムフラージュできる。秘密計画に必要なコンポーネンツやパーツなどは、別々なメーカーに1個ずつ注文できるし、替え玉またはおとりのプロジェクトに命令すればよい。パーツは秘密裡に集められるし、メーカーはその製品の目的が何であるかを全然知らない。金のかかるおとり計画は投資名目に利用できるし、同時に高度に洗練された秘密プロジェクト用の技術を発達させることも可能である。月に人間を着陸させようというNASAの宇宙開発計画は、このようなおとりプロジェクトを軍に始めさせることになったのである。

武器の研究開発に関する軍の秘密は長いあいだ存在していた。この完全秘密政策にたいする軍の理論的根拠により、敵にたいして優越性を維持することができたのである。これによる2次的な効果もある。それは軍が何をやっているかということについて大衆が完全に無知な状態におかれるということである。そのために大衆の妨害を受けることなしに、膨大な量のぞっとするような研究が遂行できるのだ。

秘密というものは生き残るのに必要だと考えられている。それで大衆はいつも最新の研究による諸発見や技術の開発の背後に多年おかれているのである。秘密情報が最終的に明るみに出るとき、政府はいつもあわてて弁解するのだ。緊急の防衛により、わが国を保護するために完全な秘密を必要としたのだと。

軍部に牛耳られたNASA

トップシークレットの研究関係者を沈黙させるには、秘密防止の法律を利用してもよい。もしその法律がおかされるならば、違反者は気違いとみなされて、精神病者の施設に送られるか、刑務所へ入れられて沈黙させられるか、または他のあらゆる説得が駄目ならば、不幸なアクシデントに見舞われることになる。ただし筆者は誰とも秘密協定を結んではいないので全く発言は自由である。もし筆者が、誰でも入手できる、べつに秘密でもない文書の中にすでに示されている事を指摘しているだけなら、政府は無益を推測をしたというかどで筆者をとがめるか、または沈黙させるだろう。反抗的な運動を続けたとしてもべつだん意外なことではない。政府はこの分野で豊かな経験があり、実際には無限の手段もあるし、それを遂行する政府機関もあるのだ。

本書のあとの部分で、軍部がNASAの宇宙開発全体を絶えずコントロールしているという事実を痛ましくも明らかにする予定である。またNASA関係の情報の多くは厳重に秘密にされているということも明らかにされるはずだ。大衆は月面に人間が着陸したということを納得するだけの情報しか与えられなかった。月飛行に関する詳細や発見事の大部分は極秘にされたのである。

宇宙空間の軍事利用の可能性を開発しようとしている人間を分析するのは面白いことだ。こんな人達の中には確かに"大量死"的な考え方を持つのがいる。彼らは生命を破壊するのにより良き方法を求めているのだ。つまり敵の戦略や武器よりもまさる戦略や武器を常に開発しながら、より以上の有効を方法を求めているのである。彼らは技術が利用できるようになったとたんに月の軍事利用を考えるだろう。最後には他の惑星群が軍の前哨基地になるかもしれない。

そしてついには映画『スター・ウォーズ』で見られるようを人工の戦争用ステーションが建設されるだろう。

しかし宇宙に地球人よりもすぐれた知的生命体が存在すれば、軍国主義者たちは場合によっては大気圏外で敵に出会うことになるだろう。このことはすでに発生しているという証拠をあとで示すことにしよう。

この章を終えるにあたって、NASAと軍部は宇宙開発の新発見事を秘密にしたことが示されてきたと強調したい。もし隠蔽が完全にうまくいったというのなら本書は書けなかったであろう。数千の人が多年、宇宙開発ほどの大規模をプロジェクトに関係しているのであるからには、完全な秘密保持はほとんど不可能だろう。加うるに多くの人は根本的に正直なので、沈黙を守れという圧力があっても真実を話したくなるのだ。

第2章では引力に関して1666年にアイザック・ニュートンが定義した基本的を法則をくわしく調べることにする。この引力の法則を惑星に適用すると聞達っているという事実を示すつもりである(したがって宇宙探査機による月探査の最初の試みは予想外の結果を生み出したのである。

第2章へ続く

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