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  ホワイトサンズUFO搭乗事件 第13話 ダニエル・フライ

「私は円盤に乗った」より 久保田八郎訳

「私の心に関する限りは君が好きなように入り込んできても観迎するよ。しかしどうやってテキストを届ければいいのかね。私の心はそう沢山の量を入れられないし、多分、印刷間違いも必配だ」と私は言った。


「どうやって発送し、君はどうやって受け取るんだい?また、どのくらいの間それが必要なんだい?この基地のかまばこ形の建物の中に図書館なんてものがあるんだ、そこでたくさん手にはいるが返さないと問題になるんだ」

「それを解析し、コピーするのに1日あれば十分だ」とアランが答えた。

「夕方借りたら次の日には返せるよ。」

実験台の上にある通信装置の真下に防護屋根のついた金属の棚があるだろう。明日の夜、君がここを去るときに手にはいるできるだけたくさんの本をその棚の上に置いていってほしい。我々は小さな試料採取装置を降ろして、それを拾い上げ、次の夜に元に戻しておくよ。」

アランの教育はこのようにして2ヶ月ばかり続いた。私が彼に送った材料、本、一般データは一般の学生には数年分だったので彼はものすごく速い学生であったにちがいなかった。

アランが手紙をよこす

私がカリフォルニアにもどる予定だった日の数日前、私が送った最後の一包みの本を取り上げたときに、私が彼に送った紙に、これも私が送ったペンで書かれた次のような手紙をその本の間から発見した。

 

ダン。こつがのみ込めて来たよ。たくさんの本をありがとう。次のものを送らないでいいよ。他にちょっとした仕事ができて、しばらくここを去るのでその本を取り上げられないからなんだ。アラン″

この文には何か奇妙な感じがあった。それは私が会ったこともない教え子からの卒業証書のように思えた。

ほとんど一年近く私は自分のノートの間にこの手紙をはさんでおいた。 

数週間、数ヶ月と過ぎ、ついに何のコンタクトもなく数年が過ぎたとき、私はふたたび彼の声と地球に住むという計画を最後に聞いたときの感じになり始めていた。

このとき、私は自分の正気に対して何の疑いもまた幻覚の疑惑ももっていなかった。

コンタクトは非常に長く、詳細にわたり、二人の間にかわされた情報は非常に多かった。私がアランから受け取った知識と情報は正確で私の仕事に非常に有意義だった。それがすべて私の心の中で生みだされたという可能性はなかった。アランは実在し、彼の仲間も船も真実であったが、彼らの計画を変更する原因となる何かがあったに違いない。私はいろいろのことを聞いたがとくに私が彼らの計画の一部をやるようになってから私が聞いたことは確かなことだった。

1954年4月の最後の週に、私は限りない問題をかかえたロケット開発の仕事から、短い休暇をとり、南オレゴンの森の奥深くにある私の特別な静養所にドライブした。私がすぐしなければならないと決心するにはいくつかの困難があった。私はそれをするために完全に平和で隔離された場所が必要だった。

時々、私は地球外の人類の到着と彼らがホワイトサンズ実験場に試料採取船を着陸させたことについての完全な報告書を作る責任を感じていた。もしアランが地球を訪問する計画を放棄したのならば、その報告は彼や彼らを傷つけたりしないで我々にとって利益となるだろう。

短い会話の中で、彼は我々の社会が直面しているいくつかの問題を説明してくれたが、文明を脅かし、人類の生存をさえ危うくするこの問題は我々には完全に理解されていないが、その限界は比較的すぐにやってくるのだと言った。彼はこの問題の衝撃が軽減され、我々がそれを無視できなくなったときにその圧力をやわらげる方法のいくつかの概略を話してくれた。

私の心の中に大きくなってくる質問は答えを要求していた。

もし、アランが彼の知識と経験を我々人類の利益のために使用することについて心変わりしているとしたら、彼が私に与えてくれた知識と理解を私ができる限り使用するのが私の責任ではないだろうか? 私の言う事を重大に考えてくれる人は少ないことはわかっていたが、私が成功できないだろうという事実は、それをやらないというための言い訳にすぎないのではないか? 

これはアランとこの問題について議論したときのたった一つの結論だったようだ。

アランとコンタクトするすべもない一方、もし、彼と宇宙船が地球の近くにいれば、彼がそうしたいと思えば私といつでもコンタクトできるんだと私は確信していた。彼は聴覚の電子線変換を非常に詳しく説明してくれたが、これは非常に遠く離れた個人の間の通信を可能にするものだった。 

私が静養のために出発するときに私の心の中にあった考えの一つはそこがそのような通信に理想的な場所だということだった。アランがもし地球の近くにいたならば、彼は私に興味をもっているはずだった。

第14話へ続く

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