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 大ニューヨークの郊外に円盤着陸事件 第2話 

UFOと宇宙 No.22,23 より転載

前話では1975年の初頭における事件の概要を述べたが、本号ではさらに詳細を伝えることにしよう。場所はニューヨーク市のマンハッタンからハドソン川を隔てた対岸のノースバーゲンにそびえる円形の高層ビル”ストーンヘンジ"アパートを中心とする地域である。
テッド・ブローチャー

■1975年1月6日、ゴンザレスによる目撃事件

我々が結論し得る限りでは、ノース・ハドソン公園における最初のUFOの出現は、1月6日の朝であった。

目撃者はウエスト・ニューヨークに家族とともに住むキューバ人の移民で39歳になるフランシスコ・ゴンザレスである。当時ゴンザレスはパートタイムのドアマンとしてストーンヘンジで働いていた。勤務時間は毎週月曜日の午後8時から11時までだが、1月6日には翌朝午前2時半頃までロビーで当番についていた。

「おれはデスクの所に立っていた。眼の前のドアのすぐ横から外を見ていたら、あのものが見えたんだ」

2.4×1.7メートルの巨大なガラス窓はフロント・ドアの左手にあった。彼は驚いた。そのビルの西側2百メートルばかりむこうの遊び場の上空数百メートルの位置に、かなり大きな物体が音もなく静止しているのだ。

「おれは丸い物体を見ましたよ」と、1976年1月29日の電話連絡で彼は語っている。

「すごく輝いて、4角な窓がいくつもついていた。おれはほんとうにたまげたね!」  もっとよく見ようとして彼はロビーの入口の方へ歩み寄った。

「ドアを開かないで内側に立ってからその物体の底が鮮明に見えたよ」

物体は仰角約45度の位置にあって、周囲には窓があり、平面図にすると円形で、平たい底部は強烈に輝いていた。下から見上げたゴンザレスには物体の上部が不明だった。見かけ上の大きさは満月ぐらいだったという。1分ほどしてから彼はもっとよく見ようと思って、ドライブウェーまで出て行った。

「ドアをあけたら、あの音が聞こえたんだ」と、彼は2月1日のインタビューでホプキンスとストーラーに語っている。

「そのときはんとにたまげたんだ!」 その話によると、その音響はいかなる飛行機の爆音とも異なりミツバチのプーンというような音で、耳に突き刺すような、耳の奥で振動を起こすような響きだったという。非常に重苦しい音なので、ビル内の住人を目覚めさせるのではないかと彼は思った。

数秒後、物体はゆっくりと垂直に上昇し始めた。

「ヘリコプターや飛行機のようではなく、垂直に上昇したんだ!」 うへーっ!と彼はうなった。物体と音響で混乱した彼はロビーヘ引き返して、ストーンヘンジの守衛を呼ぼうとしたが、相手はいなかった。ガレージの中でボイラーを見ていたのである。

一方、物体はロビーにいたゴンザレスの視界から上昇して行く。彼が守衛のアルベルト・ベレスをつかまえても相手はまじめに受け入れようとはしなかった。

やっと説得して道路へ出させたときには、物体は消えていた。ゴンザレスの推定によれば、彼は4〜5分間目撃したという。2月にベレスと電話でインタビュ−すると、彼はゴンザレスの知らせを確証したが、道路に出たときは物体ほ消えていたという。

■ゴンザレスが見た物体の特徴

▲1975年1月6日の目撃(フランシス・ゴンザレスの目撃)

ゴンザレスは3つの特徴を認めている。物体底部の強烈な輝き、光のともされた窓、それに耳を突き刺すような音響である。その話によると、彼は各窓を仕切っている"枠のような"短い部分を見ることができた。彼の角度から6ないし8個の窓が見えたが、そのどれも黄色の光を放っていた。底部は強い白色光で、光源は見えなかった。

守衛は別として、目撃事件を彼が話して聞かせた唯一の人物は彼の妻である。

「おれはね、翌朝8時に帰宅して、そのことを家内に話してやったんだ。だが、ほかの人には全然しゃベっていないよ」

しかしゴンザレスは、実際には約1週間後に別な人に話している。ロビーの窓から見た事件後に彼はピル管理人バーナード・ミドランドに目撃のことを話し、かわってミドランドが助手のアモーリー・ベレスに語った。後に管理人の仕事を引きついだベレスは、1月25日のインタビューで、ドアマンのビル・デーリズとともにその事件を思い出して、当時の目撃者に我々を紹介してくれたのである。

物体に閑するゴンザレスの説明は、それから1週間以内に他の人々が目撃した物体のそれとよく似ている。奇妙な音、物体の平たい底部、周辺の"窓群"などは、ゴンザレスの知らない他の目撃事件における特徴でもあった。したがって、さまざまの目撃者間に共謀したと考えられるフシはない。ゴンザレスは1年以上も後までジョージ・オパースキーのことは知らなかったしウムスリー家のことなど聞いたこともなかった。もちろん彼はビル・パウロウスキーとは知り合いだったが、親友ではないし、自分のUFO体験をビルに話してもいない。ゴンザレスは窓が割れたことも知っていたが、UFOのせいだとは考えず、、浮浪者の仕業だと思っていた。インチキまたはでっちあげの可能性を強く反証するのは、この沈黙と懐疑論者に文句を言わせない要素である。

この目撃の日時は、1月上旬に発生したという事実を目撃者が記憶していることに基づいている。事件はロビーの窓が割れる以前に発生したと彼は確信していた。彼の当番は月確日の朝に予定をしていたので、考えられる唯一の日付は1月6日である。別な確証はアモーリー・ベレスからも出た。彼は窓が割れた頃に目撃について知らされたことを思い出した。そしてゴンザレス自身も事件が発生してから約1週間後にバーナード・ミドランドに話したのだと我々に語ってくれた。

■1月11日、ウエスト・ニューヨークにおける近接目撃事件

1975年1月の連続事件の1度目は、ノース・ハドソン公園から12ブロック南の位置で、5人家族が目撃した低空近接事件(タイプ1)である。

3月25日に、ノースバーゲンのロバート・フルトン校PTAの会合でジュリー・ストーラーがストーンヘンジ事件について話したところ、11歳になるロバート・ワムスリーが出てきた。そして彼は家族全員でUFOを見たと語ったのである。ストーラーは少年の母親のアリス・ワムスリー夫人にも話しかけた。これは当日出席した同家の唯一の保護者であった。このとき予備知識を得たストーラーは、1976年3月27日と4月1日に家族全員にインタビューした。その目撃事件はウエストニューヨークのプールバード・イースト67番街の旧住所で発生したのである。まずロバート・ワムスリーが物体を見たのだ。

「夜の9時30分頃だった。ぼくはいつも窓から星を見るんだ。すると3階建てのビルの上空の、地面から紛30メートルぐらいの所に何かが見えた。ちェうどそれがそのビルの上に着陸しようとしているように見えるんだ。するとビルの上空に停止して、2分聞ほどジッとしていた。それでぼくは兄やお母さんやお父さんに話したんだ。みんなもそれを見た。ほんとによく見えたよ。それからまた動きだして、ビルのかげにかくれたので、みんなは外へ走って出たんだ。するとその物はこっちの方ーノース・ハドソン公園の方ーへやって釆た。それは、頂上にドームみたいなものがついていて、かすかな白と緑色の光で輝いていた。そして丸い形が現われてきた。枠の部分には長方形の、10×20センチの光があった。窓も見えたが、周囲に並んでいる各窓の中には光があった。青、赤、緑の光がまざり合い、船体をとりまいていた。しばらく停止していたが、また動きだして滑空した。それからプールバードの方へ行って見えなくなったので、みんなは階下へ走って降りた。プーンという音がしたが、離れて飛んで行ったらもう聞こえなかった。外は暖かく、みんなはそれが"丸い家"(ストーンヘンジ)の方へ降下するのを見た。それから見えなくなったよ」

ロバートの母親のアリス・ワムスリーが物体を見た2番目の人物である。

「息子(ロバート)は窓から双眼鏡で星をながめていました。すると1個の星を見て、えらく興奮しているようでした。私は窓の所へ行きましたが、自分の見た物が信じられないほどで「ロバート」と呼びかけますと、息子は 「お母ちゃん、あれは空飛ぷ円盤だよ!」と言うものですかち、私も「そうよ、そうよ!」と答えたんです。

皿型の形や窓も見えました。この物体が動いている光景はだれにも見えたはずです。その正体はすぐにわかります。だって、光がぐるぐる廻っているんですもの。飛行機みたいにまっすぐ飛んでいるんじゃなくて、上に飛び上がったり、奇妙なことをやっていました。3階建てのビルの屋上に着陸しそうに見えました。自分の見た物が信じられないほどです!光はとても豪華で、ドームがあったと思います・・・・・・強い光じゃなかったわ。船体自体から光が出ていたけど、ドームは反射していました。ぐるぐる廻っている光の反射だったのでしょう。沢山の窓があって、大きくはないけど、みな長方形みたい。船体をとりまいていました。動いていたのは頂上の部分だけです。そこは回転し続けて、あらゆる種類の色光がぐるりと並んで、美しかったわ。もっとよく見ようと思って・・・・・・だってそれがビルの上を行ってしまうので・・・・・・でもクツをはいていなかったんです。私は部屋着を着ていただけ。1月にしては幸いなことに寒くなかったので、夫や子供たちと一緒にみんなで走り降りて、川のそばのプールバード・イーストを横切ったんです。物体は公園の方に向かっていました。そしてビルがさえぎったために、もう見えなくなりましたわ」

夫のワムスリー氏は窓の所へ行くのが遅かったために、内部からは見ることができなかった。

▲ロバート・ワムズリーのスケッチ ▲アリス・ワムズリーのスケッチ ▲ジョゼフ・ワムズリーSrのスケッチ ▲ジョゼフ・ワムズリーJrのスケッチ ▲デビー・ワムズリーのスケッチ

「ボブ(ロバート)がそれを見て私を呼んだんです。そこでみんなは道路を横切って行き、目的を達しました。空飛ぶ円盤みたいでしたな。丸くてーそうですな、遠くからですからよくわかりませんが、高さは1メートルないし1.5メートルぐらいでしょうか。丸いドームがあって、全体が輝いていました。それからこの"丸い家"(ストーンヘンジ)のそばを飛び、それでおしまいでした」

彼は1分間だけ見たという。その動きを"きわめてゆっくりとした、すてきな滑空"と述べている。物体には窓がいくつもあったとワムスリー氏はストーラーに語った。

「各窓は小さくて、長かったですな。横幅が広いというよりも、むしろ縦に細長いというべきでしょう」

回転する色光があらゆる色を含み、物体の底部の周囲をぐるぐる廻っていたともつけ加えた。

 ョーゼフと名づけられた2人の兄弟のうち、16歳になる弟のジョーゼフは窓からそれを見ただけで、他の者と一緒に外へは出なかった。

「弟が何かを見たと言うんだ。それでみんなは窓の外を見た。そしてぼくも見たよね、空飛ぶ円盤みたいなんだ。赤や白の光があって、物体は回転していたよ。前側に窓が見えた。長方形だった」

回転する光は各窓の下にあっとた言い、物体の頂上部を"丸い"と述べている。 13歳のデビー・ワムスリーは言った。

「弟がぼくを呼んだ。彼は窓の外を見ていたんだ。そして『お母ちゃん、UFOだ』と言うんだ。母は信じなかったけどね。それから・・・・・・みんなは階段を走り降りて見に出たんだ。円盤は丸くて、枠の部分に回転する光があったよ」

デビーも各窓を"正方形ではなくて長方形"で、横にではなく"縦に細長い形"と述べている。

「物体はまっすぐに公園の方へ飛んで行った。何かのうしろにかくれたのでもう見えなかったよ」 以上5名による説明は、ちょっとした食い違いと曖昧さを含んでいる。たとえば、"窓"と回転する色光とは別々な特徴だということが確かでない。

しかしそれにしても、頂上がドームで、長方形の窓群があり、プーンという音を出す1個の物体が、5人家族によって近くから目撃されたと結論づけるのに充分な一貫性はある。しかも、わずか数時間後に同じ地域で同じような物体が見られたという事実がワムスリー家の報告に対して、ますます高い信憑性を与えているのである。

その目撃が"ボブ・ニューハート・ショー"がテレビでまさに始まろうとしたときに起こったことを目撃者全員が思い出した。これはその日時が土曜日の午後9時30分であったことを確証している。また家族は、それが1月なかの半ばと記憶しているが、これはワムスリーの誕生日(2月12日)より1ヶ月前である。家族の数名の人が述べたように、その夜は暖かかった。彼らによる日付の推定は1月11日である。ニューヨーク・タイムズ紙の天気概況欄を調べてみると、1975年1月11日の温度は63度(華氏)に達していたことがわかった。1月4日の午後9時30分には39度で、18日の土曜日の同時刻は42度である。

■1月12日の円盤と割れた窓

▲1975年1月12日の目撃(ウィリアム・パウロスキーのスケッチ)

1月12日、日曜日の早朝、ウィリアム・パウロウスキーはストーンヘンジ・アパートメントで、ドアマンとして勤務についていた。

「おれは午後の4時から翌朝入時まで約16時間の勤務だった。土曜日には大勢の人が買物に出かける。そんなふうにおれは覚えている。おれはエディー(オパートウべッシング:ドアマン係長)の代わりに仕事についていた。その日彼は休んだからだ。

その頃ーそうだな、2時30分頃か、それとも3時頃かなーおれはデスクの所に立っていた。窓はこっち側で、ドアはむこうだ。丘の方を見るとむこうが光で輝いているんだ。あまり強く輝くので、よく見えない。まるで太陽を見るようだ。あの方向はいつもなら暗いんだがね。あんまり輝くもんだから、こんな時刻に一体何がやって来るんだろうと思ったよ。

しかし無視してしまった。たぶん車の群れだろうと思ったわけさ。おれは電話をかける必要があって、うしろ向きになった。そしてある借家人の電話番号を調べたんだ。背中は窓の方を向いている。番号がわかったんで、電話帳を閉じて下へ置いた。そして電話を取り上げた。電話器はデスクのうしろにあるんじゃなくてこっちの壁にかけてあるんだ。

おれは電話をかけながら立っていて丘の方のあの光を見つめていた。そして車の列だろうと思ったね。だが、どうもそうじやないんだ。なぜなら、その光は丘よりも高すぎるんだよ。そうだなあ、地面から3メートルぐらいの位置かな。電話をかけながら思ったんだ。空中のあんな高い所にいるなんて、一体何だろうとね。ああいうことがあるわけはないんだ。おれの限が疲れたのか、それとも−。空中の3メートルの高さだもんね!こいつはおれにもわからねえ。これはただの推測だが、光る物は8個ないし10個あったね。しかも互いに60〜90センチの間隔で円形になっているんだ。本当のことを言おうか。これは空飛ぶ円盤じゃないかという考えが起こったんだよ」

パウロウスキーの話によると、その光は1個の黒い物体の縁の周囲にとりつけてあるらしく、その物体はまばゆい光にさえぎられてよくは見えないが、たしかに円型で、直径はおそらく6メートルだろうという。個々の光の形について尋ねられたパウロウスキーは、次のように答えた。

「おれの見当では丸かったな。まあそういう考えが起こったんだ。しかし別な形だったかもしれない。というのはね、何かの光を見て、それが4角だったとしても、やはり丸い輝きを放つもんね。人間の限にとっては光学的な錯覚みたいなもんだ。

おれは借家人に話しながらむこうを見上げて考えた。こいつは空飛ぷ円盤みたいだなと!すると突然、音が聞こえた。ブーンという響きだ。それでつぶやいた。何だい、ありや? そして眼を下へ移すと、ガラスが割れているんだ。あとで電話するよ、と話し相手に言って、すぐ電話を切り、窓を詞べてみた。ドアのそばにある窓ガラスの下の隅が割れていたんだ。その割れ目は50センチぐらいの長さかな。こんなふうにかがみ込んで割れ目を見てから、また見上げると、光は消えていた。

外へ出てみると、窓ガラスには小さなキズがついていた。はじき玉ほどの大きさだ。外から投げつけられたみたいだ。貫通していないんだ。これは不思議だった。たぶん外から子供が石か何かを投げたのかもしれないと思ったね。だが、待てよ、一体どうやってあいつらがあの高い塀越しに道路から投げようとしたのか、と考えて、今度は丘の上のあの物を思い出したんだ。そしてだれかがライフルを持って丘の上からでたらめ撃ちをやったのかもしれないと考えたが、角度ーつまり堀と窓の隅の関係を考えてみると、やっばり不可能だろう。こんな下の隅を考えれば、ライフルでは全く無理だ。塀があるために丘の上はここから見えないんだからね。塀のそばに立ってみると、すごく高いんだ。こっちに向かって窓の隅に弾丸を撃ち込むのは無理だろうな。だから空中の高い所にいた何かにちがいない。あの丘の頂上よりも高い位置にいた何物かだ!おれは道路のあたり一帯をくまなく探してみた。懐中電灯があったんだ。だが何も見当たらねえ。そこで警官を呼んだんだ。

警官が来たときに言ってやったよ。

おい、あの丘の上に行って調べてみたらどうだい、とね。あそこにライフルか何かを持ったやつがいるかもしれねえぜ。光を見たんだ。事に乗った小僧たちがいるんじゃねえか、と言ったんだ。だが気味悪い物が地上3メートルの所にいたとは言いたくなかったな。だって、そんなことをしゃべれば、おれはキチガイか悪い酒でも飲んだんじゃないかと思われらあな。すると警官が言った。よし、もうあいつらはいないだろう、とね。そして気にせずに原因不明のこわれたガラスを調べて手帳に記入したよ。それだけだ。

おれは光を見たことをデル・ガウディオ(警部補)に話したんだ。彼は警察で働いているが、奥さんと息子と一緒にこのストーンヘンジに住んでいるんだ。それで、もし何かあったら知らせてくれと、おれに言っていたんだ。それで朝になって彼と会ったときに、そのことを話したんだよ」

■割れた楡の木

▲バッド・ホプキンズの助力でジョージ・オバースキーが描いた円盤のスケッチ。

ストーンヘンジ・アパートから道路をへだてて、楡の木が割れるという事件もあった。これについてはパウロウスキーが次のように語ってくれた。

「ここには大きな樹木が1本あったんだ。あの木は100年か150年はたって いるだろうな。それが真ん中からまっぷたつに割れたんだ。同じ時刻に割れたかどうかは知らないが、大体同じ時刻の頃だった。なぜなら、土曜日の朝、おれが勤務を離れて、道路のむこうのバス停まで行ってバスを待っていたときに、その木がまっぷたつに割れているのを発見したんだからね。すごいカミナリにやられたんだと思ったな。これは同じ朝のことだ。あれはずいぷん立派な木だったから忘れられないよ」

パウロウスキーの説明には2つの重要点が見られる。その1つは、ライフルの弾丸の弾道と関係がある。丘の頂上からは、道路ぎわの塀のために、ロビーの窓の下半分を見通すことはできない。丘の上から弾丸が発射されたとすれば、塀の頂上に当たらないようにして床近くのガラスを撃つには2メートル以上も高い位置から発射する必要がある。次の重要点は、ガラスの衝撃を受けた個所の小片が、外側から取れていたことである。外部から普通の物理的衝撃を加えたのなら、衝撃の方向に破片が飛び散るので、内部からキズ跡を指摘できるはずである。

パウロウスキーの目撃の日付は、彼自身の記憶に基づいている。彼はその頃、肺炎で寝ていたので、その月の下旬ではなかったと確信していた。また上旬でもなかった。というのはゴンザレスの初期の目撃の証言と矛盾するからである。しかし最も重要なのは、同じ位置で目撃したことに関してジョージ・オパースキーが与えた詳細と、パウロウスキーの証言とが見事に一致するという点である。したがって2種類の別々な事件が発生したというよりも、2人の目撃者が単一の事件を目撃したという線がはるかに有力である。

■サンプル採取の怪動作

ジョージ・オパースキーはニューヨークの彼の酒店で3交替制によって夜間に働いている。つまり彼は午後6時に店へやって来て、12時頃に店をしめてから1時間またはそれ以上を在庫品の調査や帳簿の記入などですごし、それからカギをかけて午前2時頃にノースバーゲンの自宅へ車で帰るのである。彼の毎日の行動は大体にハンで押したように正確で、彼が記憶する限りでは、ノース・ハドソン公園でUFOとその乗員に近接コンタクトした夜についてもズレはなかったという。

帰宅する前に遅い夜食をとりに近くのオールナイト食堂へ車で行くのがジョージの習慣だった。そこへ行くために彼はノース・ハドソン公園を通り抜けるのを常とした。自動車のライト類を避けるためである。1975年のこの夜、彼が公園内に入ってまもなくカーラジオがひどい雑音を出し始めた。事の速度を落としてラジオをいじりながら、こりゃ修理費が高いものにつくぞと、ぷつぶつ言っていた。暖かい夜だったので左側の窓は半分あけてある。するとラジオは完全に鳴らなくなった。何かほかの出来事が発生し始めたかのようだった。

「おれはあのイヤな音を聞いたんだ。一体何だろうと思ったね。トラックはここへ入ることを許されていないし…。すると左肩の上空にあれが来るのが見えたんだ。ふくらんだ巨大なパンケーキみたいだったね。平たくて、そうだな、高さは2メートルくらい。それが公園の中に、おれの限の前で着陸したんだ!

左側の歩道にそって木が生えていたが、その物体は木のむこう側に着陸したよ。それで、おれが前進すると、物体に出口が見えて……驚いたね! 人間たちが出て来るんだ!物体は地上約3メートルの位置に来たが、そのときに人間が出て来て、それから物体が地面に着いたね。小人どもは物体の接地前に出て来たんだ。

物体が地上から離れているときに、ハシゴみたいなものが降ろされるのが見えた。実際には何なのかわからない。そしてあいつらが降りて来るんだ。火事の非常バシゴを降りる子供みたいにさ。そうだね、10人か、11人ぐらいだったかな。みんな背が低いんだ! 身長は1メートルぐらい。みんなヘルメットみたいな物をかぶっていた。顔は見えなかったが、腕は見えたよ。手袋をはめているのがわかったね。全身にユニフォームみたいなものを着てその色は黒かったよ。手足は我々と同様だ!ただ背が低いだけなんだ!

そいつらはこんな小さなシャベルを持っているんだ・・・・・・柄がついてるみたいで、小さな袋のような物も・・・・・・小さなシャベルは大きなスプーンか何かだ ろうね。みんなは小さなビーバーみたいに動きまわってるんだ。地面一帯をね:・…そうだな、あいつらは小袋に何かをつめていたよ。あたり一帯は明るかった。なぜなら物体のまわりには沢山の窓がついていたからだ。横幅が45ないし50センチぐらいかな。各窓の間隔は45センチぐらいだ。

3分間ぐらいだった。それから彼らが駆け出したと思う。さっきも言ったように、彼らは物体が着陸する前に出て来たんだ。そして袋につめて、着陸したときにはみんな中へ入ることができたんだ。そして離陸したよ。すごく速かったな。プーンという音が聞こえた。すぐに離陸してしまった。プロペラなどはないんだ!ふわっと浮き上がったように見えたが、ほら! こんなふうに飛んで行ったんだ! 大きな音じゃなくて、ブーンという低い音だった。まるで空気の1部分みたいで、何かが風に吹かれているようだったな! おれにわかっているのは、とにかくその公園から出て行くことだった。恐ろしかった。死ぬほど恐ろしかった!あの恐ろしい光景が終わったと思ったね。何を考えてよいかわからなかったよ。ね、おれは気が狂ったのか、それとも何か悪い事が起こつたのか・・・・・・。その地点を通り抜けて、警官を見たとしても、何も言えなかったろうね」

ジョージは夜食のことは忘れて、一目散に家に向かった。

「おれは汗びっし上りで、すぐにお茶をいれた。起きていたいとも思わなかった。恐ろしかったんだ! それで寝ちまった。すごくこわかったな。頭からフトンをひっかぶったんだ!だがまた起きてアスピリンを2錠ほど飲んだ・・・・・・。

翌日、現場へ行ってみた。夢でも見たんじゃないかと思ってね。現場へ行くと、地面にこんな小さな穴がいくつもあるんだ。直径12、3センチ、探さは15センチだ。おれはその穴にさわってみた。そんなものがあろうとは思わなかったからさ・・・・・・その穴を見たときにはもっと恐ろしくなったね!おれは家に帰ってまたお茶を飲んだよ。その日は息子が何度も尋ねるんだ。あんた、ひどく狼狽しているじゃないかとね。それで事件について話してやったんだ。息子はこう言った。

『そうだね、もしだれかがぼくにそんな体験を話したとすれは、相手は酔っぱらっているとぼくほ思うだろう。だが、あんたは酒を飲まない人なんだから、何かを見たにちがいないんだ!』。

それで言ってやった。そうだ、見たんだ!・・・・・・おれはそこへ行って、穴を見たんだよ!」

父親の話に興味をそそられて、フランク・オパースキーは自分で穴を見るために公園へ行った。それから10ヶ月後に、我々は目撃者とともに現場へ行って、踏み荒されていない地面に、12ないし15ぐらいの小さな3角形の跡を発見することができた。その部分の草などは一切消えていた。それらの跡はわずかにへこんでいて、たしかに10ヶ月経過したように思われたのである。雨が次第に穴を埋めていったのだろうが、草は元どおりに生えてはいなかった。

現場へオパースキーと一緒に初めて行ったとき、我々は彼がバッド・ホプ キンズと最初にインタビューした際に録音された話の中に述べていない事柄をもっと詳細に知ることができた。彼は1歩1歩事件を再現し、信頼し得る時間表を作成した。そしてUFOの状態に閑して多くの細部を明らかにしたのである。たとえは、彼はドームの上部に直立している数本のアンテナ様の突起物を見たという。物体の側面は約1.8メートルの高さがあり、ドーム の最頂上部は更に1メートル近く高があったと説明した。また、物体の色は黒っばくて、"窓"と思われる30センチ幅の光の帯がドーム下の側面をとりまいていたという。そしてこれは側面周囲に並んでいる縦形のパネルと同じ白熱光を放っていた。乗員たちが出て来た出口はジョージの最も近い位置に面した側面についていた。それは内側に開いて、中は真っ暗で、縦形"窓"の2個分ほどの幅がある。

物体はずっと地面に降りたのではなく、1メートルぐらいの位置まで降下して、そのあいだに小人たちは2人ずつで急速に中へ入って行った。彼らは"防寒服を着た小さな子供"みたいで、ユニフォーム全体と続いているらしいクツまたは長グツをはいて、全身を固めていたとオパースキーは言う。頭にかぷった覆いはヘルメットというよりもスキーフードに似ていた。物体が到着してから去るまでブーンという音が聞こえたが、オパースキーによれば、作動し始ときの冷蔵庫の音に似ている。

オパースキーはこの遭遇事件が1月の何日なのか思い出せなかった。ビル・パウロウスキーが別に述べた類似の詳細な説明ー同夜の時刻、正確な事件現場、地面からの高度、窓の数と位置、物体の全体的な形と大きさ、目撃時間等は、すべて同一の事件を2人の目撃者が別々に見たことを証拠づけるものである。加うるに、オパースキーによる天候の状態の説明は、ニューヨーク・タイムズ紙1975年1月11日と12日付に載った天気概況と一致している。

■結  論

ジョージ・オパースキーがUFOとその乗員を目撃したという体験を1975年11月に洩らしたとき、どんなパンドラの箱が開かれようとしているのか、われわれにはわからなかった。その告白から5カ月以内に、ノース・ハドソン公園内外地域に関して我々が集めた事件記録は今や12種類以上に達した。このことは、その地区がUFO現象の"反覆"現場であることを立証する。そうだとしても、我々はまだ氷山の一角を見たにすぎないと考えるべき理由がある。氏名を伏せたがる地元民の目撃報告が増える1方なのだ。

このような関係地域から出てくる未発表事件報告の数だけみてもUFO現象を表面化させない"不可視のカーテン"が存在することを証するのである。一体、いかに多くの異常な事件が発生し、多くの異なる人々が関係しながら、しかも当局や大衆に気づかれないままに葬られていることだろう。それは次のような興味深い論点を回避しているのだ。『結局、ひどい状態になってから警鐘を鳴らし、だれかが注意を払っても遅すぎるのだ』 

(終わり)

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