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 UFOのスポークスマン? オットー・B・ワインダ―

UFOと宇宙 No.17 1976年8月 より

テッド・オーウェンスの予言を果たしてUFOが実現させたのか我々は宇宙人からメッセージを送られていながら無視しているのだろうか? SI(スペース・インテリジェンスの略=宇宙人)は、その途方もなく進歩した科学をもって地球人の気象、文明、生活などをコントロールしているのか? テッド・オーウェンスは本当に宇宙人の警告や予言の伝達者として選ばれた人なのか? 彼はUFOの"スポークスマン"か?

テッド・オーウェンスは「奇蹟を起こす方法」の指導者であり、また偉大な超能力者でもある。さて何が展開するか―?

ニクソン大統領への警告

1969年7月30日付でリチヤード・M・ニクソソ大統領のもとへ届いた一通の書簡中に次の一節があった。

「SIが私に語ったところによりますと、地球人によるある陰謀が企てられているということです。キービスケイン(フロリダ州)にあるあなたの住宅で、あなたを誘拐するという計画です。あの"悪者ども(キューバ人)"はあなたが厳重に護衛されていることを知っていますが、夜間に海面から高速艇で高度に熟練した50ないし100名の特別攻撃隊が攻撃を仕掛ける予定です」

最後に『超能力者、テッド・オーウェンス』と署名がしてあった。

▲左からテッド・オーウェンス、8歳の息子ボウ、妻のマーサ。
▲左からテッド・オーウェンス、8歳の息子ボウ、妻のマーサ。

この3週間後 ― すなわち1969年8月24日のマイアミヘラルド紙は次の大見出しを掲げた。

「スパイの陰謀によって米 ― キューバの提携更新の予想はくずれた」

フィデル・カストロ政府の国連外交団がスパイの役割も果たしていた事実を暴露した上、同記事は次のように書きたてた。

「米国の大衆は、辺境地のゲリラ活動よりもはるかに重大な、大統領の警護に関する使命を帯びたスパイの募集を考える傾向にある。報告によると、この募集計画にはジェームズ・ポンドのような人がタッチしているらしい。この計画は、ダイバーなどを使って、キービスケインにおけるニクソソ大統領の行動を見守ることにあった」

大雨を降らす

北東部各州の数年にわたる旱魃の後の1966年3月10日、テッド・オーウェンスはリンドン・ジョンソン大統領に次のような手紙を書いた。

「すばらしいニュースがあります。これはUFO人から超能力者を通じてあなたにもたらされたものです。SIは東部沿岸地方の旱魃をすべて解消するように決めました。まもなく連続降雨があるでしょう。しかも記録的な大雨になるはずです」

1967年7月22日のフィラデルフィア・エンクァイアラー紙は報道した。

「喜ばしいことに、米気象局の発表によれば、過去6年間米北東部を襲った大旱魃は終わったという」

春と初夏を通じて北東部に異常な大雨が降ったと報じて、ニューヨークの貯水池は満タンになったと述べた。1967年は"春のない年"ともいわれた。雨が多すぎたからである。草花の咲き乱れる陽光の日々や生物の眼覚めは稀で、降雨の春は夏まで続き、自然が6年間の日照りを1年で取り戻そうとしているかのようだった。

謎の大停電

1965年10月26日、1通の電報がワシソトン市のCIA要員、ジョ−ジ・クラークのもとへ届いた。警報の電文である。

「重大な警報。彼らは(SIは)10日以内に恐るべき変動を生ぜしめる。超能力者(オーウェンス)」

何事もなく10日以上がすぎた。ところが1965年11月9日、米北東部7州とカナダの一部にわたって大停電が発生し、3千万市民が暗黒に突入したのである(訳注=これは謎の大停電といわれた有名な大事件である)。実に12時間も電流がとだえて、各都市のライトは消え、機械類は停止し、テレビやラジオも沈黙した。立ち往生したエレべ−ターや地下鉄の中に閉じ込められた人々を救出する緊急措置が要求され、各病院は重大な手術用に自家発電機を回した。これは電報の内容が実現したのだろうか?

アポロ12号の故障

1969年11月14日の朝、史上2度目の月着陸を目指して、アポロ12号が発射台で最後の秒読みの段階に入っていた。バージニア州バージニアビーチのケープケネディーの北方で3人の著名な人物が(3人の署名入り宣誓書は保管してある)テッド・オーウェンスの予言を開いた。

「発射台かロケットのどちらかをカミナリが直撃するだろう」

 巨大なロケットが曇り空へ轟音と共に上昇してまもなく、地上の管制センターの要員はロケットから送られるテレメーターのデータが急にとだえたのに気づいた。交信すると宇宙飛行士のチャールズ・コンラッドが船内のライトが消えたと告げてつけ加えた。「何が起こったのかわからない。カミナリにやられたのかもしれない」 超能力者はまたも予告を実現させたのである!

ケネディー暗殺事件

もっと悲劇的だったのは1968年3月4日付でテッド・オーウェンスから米政府関係者へ送られた手紙の中に述べられた予言である。

宇宙人から伝えられた警告として、「1人またはそれ以上の米政府高官が暗殺される」と記してあったのだ。そして3カ月以内にマーティン・ルーサー・キングとロバート・ケネディ―が兇弾に斃れたのである!

以上はテッド・オーウェンスが行った200例以上の予言による実現の内の数例にすぎない。さて、この稀代の大超能力者、テッド・オーウェンスとは何者なのか?

オーウェンスとは何者か

彼は背の高い、肩幅の広い50歳あまりの(訳注=現在は56歳)男で髪をオールバックにし、唇は薄く、鋭い茶色の眼を光らせて、知能指数は150ある。だがこれは彼の外観にすぎない。彼を最もよく知る人 ― すなわちテッド自身 ― に言わせると「私は宇宙人と2通りにコミュニケートしてそれを証明できる唯一の生きた人間で超能力者である」

SI(エス・アイ)というのはSaucer(またはSpace)Intelligenceの略称で宇宙人を意味し、PKはPsycho Kinesis、すなわち念力によって物体を動かしたり影響を与えたりする能力を意味する。テッド・オーウェンスはSIからPKのカを授けられたと称している。

オーウェンスによると、この能力が始まったのは1965年である。妻と3人の子供を養うために彼はすでに50種類もの仕事をマスターしていた。講演家、ジャズ・ドラマー、マジシャン、催眠術師、ボディーガード、ボクサー、私立探偵、オフィス支配人、占い師、自己暗示の教師、ナイフ投げの指導者、宝石デザイナー、精神病医の秘書、水泳場の救助員、そして雨の降らせ屋等、実に多彩である。

彼は大学を出ておらず公的な立場にもないことを楽しそうに自認するが知能指数150という記録を持ち(140以上が天才である)、2年間、デューク大学のJ・B・ライン博士と共に各種の超能力実験にたずさわった。ラインとその妻ルイサや友人などの私的な集会で、オーウェンスはPKカを用いて驚くペき実演をやってのけた。テーブル上のハサミに手を触れないでサッと払い落としたり数フィートも空間へ飛び上がらせたりした。

UFOが出現

そしてすべては1965年のあの日に始まったのである。彼は言う。

「テキサス州フォートワースに住んでいた頃、娘と私はある夜、田舎をドライブしていた。突然、葉巻型のUFOが左方の野原の上空に出現して無音のまま車の方へ滑空して釆た。船体から鮮やかな赤、白、青、緑などの色光を放っている。鼻先を地面の方へ傾けていた。見つめていると車に接近して、あっというまに消滅した。まるでライトが消えたようだった」

これだけのことなら、ありふれた多くの円盤目撃事件の1つにすぎないようにみえるが、テッド・オーウェンスにとってはそれどころではなかったのである。

「その日から私の生活は根本的に変わってしまった。フォートワースで娘のローニーに、雷雨の際中に数ヶ所で落雷現象を発生させて見せてやった。私は自然のカに対してPKのカの実際的な応用法について持っていた理論の実験を遊び半分にやっていた」

ここで"遊び半分に"という言葉に注目されたい。彼が家族と共にアリゾナ州フィーニックスへ移住したあと ― その頃は大旱魃の最中だった ― その"遊び半分"が真実のものであることを発見して愕然としたのである。

「超能力を用いて気象のコントロ−ルの実験をやってみようという考えがまた起こったので、子供たちを集めて、嵐を起こさせる状態を見せてやった。これはうまくいって、大嵐となったので、フィーニックスの町は被災地域に指定されたほどだった」

どうやらテッド・オーウェンスはその成功を予想以上に驚いたらしい。そして自分のPK能力を少々疑わしく思っていたようだ。

「この大嵐は単なる偶然ではなく、これをもたらしたのほ自分なのだということを確かめるために、私は家族に向かって、これから次々と嵐を起こしてみせようと宣言した。また、そのことを地元の新開にも予告した」

オーウェンスはたしかに賭けていたらしい。というのは、これは自分のPK能力による実験を公表した最初であったからだ ― その能力があるとすればだ。結果は驚異的だった。

「それからご1週間以内に、すさまじい雷光を伴った恐るべき豪雨が8回も発生した」これがすべて事実であることをオーウェンスは家族に証言させ、自分もそれに署名している。

「この成功に狂喜し、たしかに私には何かのカがあることを知って、政府関係者や重要な地位にある人々へ手紙を出したが、何の返事もなかった。だれも私を信じようとしないのだ。そこで私はロサンジェルスヘ移住した。ここも日照り続きだった。それでまた大雨を降らせてやった」

このことも詳細に記録してある。

オーウェンスは、やってみせようと約束したことを各種の役人か重要人物に予告し、予定どおりに発生した現象のあとで彼らに宣誓書を書かせて、自分のPK能力による離れ業を慎重に記録している。この内の数例はあとでもっと重要な事件に関連させて述べることにするが、続いてテッド・オーウェンスに意外な事が発生した。

「とにかく私は大自然自体の背後にある英知のエッセンスとうまく接触したと思う」

そうかもしれない。というのは、その後まもなくハリケーン"クレオ"がフロリダ州の沿岸を襲い始めたとき、オーウェジスは興奮して簡単な地図を措き、自分がそのハリケーンを"コントロ−ル"しようと家族に予告したのである。

「家族は驚いた。ハリケーンはまさしく地図に書いたコースに従ったのである!」

ハリケーンをコントロール

自信を持ったオーウェンスは首をかけた。1966年10月、彼は大胆にもフロリダ気象局へ予告した。ハリケーン"アイネズ"(訳注=米国ではハリケーンに女性の名がつけられる)をキューバから、予測された西へ向かわせるかわりに、北へ行かせて、そのあとまた逆コースを走らせ、フロリダ州沿岸地方を直撃させる、というのだ。当時、気象専門家は海上へ抜けるだろうと予測していた。そんなことはまずあり得ないことと考えていたのである。

しかし"アイネズ"は徹底してオーウェンスの"スケジュール"に従ったのである!

もっと"厚かましかった"のは、オーウェンスが1967年6月に米国ハリケーン・センターの局長へ出した予言である。SIが同時に3種頼のハリケーンを発生させるというのだ。この現象は1886年以来4回しかない。

1967年9月にハリケーン"ビューラ、クロニ、ドリス"の3つが同じ週末に暴れまわったのである。現代では予想のできない異常現象だった。

オーウェンスが本当にハリケーンのコースを変えさせる能力があるとすれば、国家に対して大サービスがやれるということになる。

そこで彼は自分の有する"災害除け能力"を提供すると述べた手紙をワシントンの政府筋へ出し続けた。しかしCIAのクラークとかNASAのイーストウッドというような人々は個人的にオーウェンスに会って、その主張に強い関心を示したけれども、残念ながら行動は起こさなかったのである。彼らがオーウェンスを害のない狂人とみなさなかったにしても(本人は狂人らしくない)、どうやら上司を動かそうという試みに失敗したらしい。

テッド・オーウェンスの個人生活における別な一大転横が釆た。それは彼が"大自然の英知のエッセンス"との気味悪い接触によって、自分のカで嵐を呼び起こしたり導いたりできなかったことを発見したときである。それは何かの別な英知だった。1965年、ワシントン市へ移住した後に、彼は次のように書いている。

「私が接触していたのは大自然ではなくて、UFO人の英知であったことに初めて気づいた。彼らが私を導いていたのだ」

オーウェンスはワシントン市のUFO出現騒動に気づいた。これは1965年から66年にかけて発生したUFOの一大出現ブームの一環だった。そのとき彼は思いがけずSIからのメッセージを受け取った。北極と南極に信じがたいほどの磁気嵐が起こることをCIAに予告せよというのである。

この"予言"をCIA係官のクラークに送った後、オーウェンスは次のように書いている。

UFO人がやった?

「1965年7月8日に、あらゆる新聞は次の記事を掲げだ。『南極の2つの基地の上空に円盤が目撃された!この巨大な円盤型UFOは数ヶ国の多数の科学者によってはっきりと目撃され撮影された。しかも円盤は基地の装置類に対して強力な電磁効果を及ぼしたのである』」これはオーウェンスの予言どおりだった。

ここにおいてオーウェンスの心中に爆弾が炸裂した。

「私は次の事に気づいて体が震えた。『私が接触していたのはUFO人だったのだ!』と」

それ以来彼はいつでもこのSIたちと心で"同調"することができたのである。SIはオーウェンスが何事かを予言すると、その一連の現象をアレンジし、実現させるのである。あるときはSIが彼のPK能力を強化し、彼にその仕事をさせて実現することもあった。別なときにはSIがオーウェンスに知らせながら直接に仕事をすることもあった。

その結果、200件に及ぶPKの離れ業と信じがたいほどの予言となった。これは過去6年間にテッド・オーウェンスから流れ出たもので、すべて記録してある。

ここで明確にしておきたい事が1つある。テッド・オーウェンスは眼の血走ったコンタクティーではないということだ。彼は面と向かってSIに会ったことはないし、UFOに乗ったこともない。理想的な惑星へ行ったこともなければ彼らの食物を食べたこともないのである。

オーウェンスが繰り返しはっきり言っているのは、自分はSIと"精神的に"コンタクトをしているにすぎないということである。自分

にもわからない何かの理由により、彼の脳はSIから送られるテレパシックなメッセージの理想的な"受信局"なのである。そして最も重要なのは、彼は双方向通話でもってSIと直接に話ができることである。彼は自分こそこの異常な超能力を持つ唯一の人間だと信じており、過去においてはエドガー・ケイシー、モーゼ、その他古代文明の賢人たちが、これに似たSIとのコンタクトをしていたのではないかと考えている。

テッド・オーウェンスは自分自身にいろいろな呼称をつけている。"SIと人間との仲介者、SIの送話口、フロント、メッセージを受ける人間中継局"など―。

オーウェンスは絶えず繰り返して言う。SIのやる事に責任はないと。オーウェンスを通じてSIが異常な事を行う目的は、SIの存在を証明して当局が彼を通じて彼らの言うことに耳を傾け、援助を受けることにある。テッド・オーウェンスがいかなる災害に関連していようとも、SIはある大きな変動を防ぐために地球へ来ていると称している。このSIが地球へ来る動機についてはあとで詳細に述べよう。

テッド・オーウェンスはUFO研究家でもなければUFOの分野で活動したこともないが、SIとの特殊な関係は一般的なUFO現象に光をあてたのである。

パワーの停止

まず電磁効果がある。「なぜ円盤が接近すると自動車や電気装置に影響を与えるのか」という疑問に答えて、オーウェンスは次のように言う。

「それは良い質問です。最近SIがそれを私に説明してくれたからです。彼らが(UFOが)調査したい地域へ来ると、ちょうど漁師が網を投げるように、彼らも"網"を投げるのです。つまり電磁気の網を周囲に広げるのであって、それにより一帯のあらゆるパワーをとらえてストップさせ、目撃者がSIの網の外にいる人間に無線で援助を求めたり空軍基地などに連絡したりするのをさえぎるためです。米国の国有森林を管理するフォレスト・レインジャーが、クマその他の動物を射殺しないで麻酔にかけたりする理由をご存知ですか? SIもやろうと思えば人間を殺せるのですが、そうしないで電磁気の網を投げて麻酔にかけたりパワーをストップさせたりするんです」

このことは電磁効果を示すUFOの着陸事件類がある種の人間標本を麻酔にかけたりつかまえたりする目的を持つことを意味している。

もちろん、このような行為は円盤目撃事件で眼に見えないし、報告もされない。我々はSIが人間と混ざるときに行う奇妙な活動についてほとんど何もわからない。

物体の落下

次に空中から突然物体が落下する現象がある。必ずしもUFOの目撃と直接に関係があるわけではないが、空中から物体が落下する現象は歴史を通じて謎とされてきた。魚、ヒキガエル、肉の片、血液などが大量に降ってくるのだ。こうした数百件の報告はチャールズ・フォートが集めているが、このような現象は現代でも発生し続けている。ときとしてこの現象はUFOが飛んだ直後に起こることもあるし、エンジェルヘアーとか奇妙な織維のような特殊な物質がUFOから直接落下するのが見られることもある。

空中から肉片や血液が落下したという近頃の報告や、SIがこれに関係しているかという質問に答えて、オーウェンスは魅惑的な回答を出している。

「私は空中から肉や血液が降ったとは思わない。それらは別な次元から(SIがやって来る次元から)落下したものと思う。おそらくSIが彼らの宇宙船を出したり引っ込めたりしようとして彼らの次元の割れ目を開くことによって起こるのだろう。」

更にオーウェンスは、UFOが水中から飛び出る特殊な例をあげた。

「彼らSIは湖か海の岸に人々がいるのを見るので、SIは別な次元に切り替えて消滅してしまうのだ。しかし水中から外へ飛び出るときに船体のパワーが魚や岩石などを一緒に引っ張り上げる。そして再び別な地域で地球の次元に返ったとき、引っ張り上げられた魚、岩石、人間の体などが落ちて来るのだ」

これはかなり気味悪い説明だ。無情で残酷と思えるだろう。しかし地球製の宇宙船がいつか別な惑星に到着して再び離陸する予定の

時間が来たとき、現地人や動物が噴射ガスにやられて焼き殺されるからといって、ロケットの出発を中止するだろうか。

ヒューマノイド

"怪人"―"ヒューマノイド"― 円盤着陸の際にしばしば見られるこんな生物について、オーウェンスはほとんど知らないと言う。だが彼は敢えて次のような考えを述べた。これは自著の中で同じ説を展開したコラル・ローレンゼンの興味を引くかもしれない。 彼女は円盤からヒューマノイドすなわち"毛深い小人"が出て釆て、植物や岩石を採集するのを人々が目撃したと書いている。

オーウェンスは言った。「そう、あれはSIのペットで、それらがSIにかわって地上の標本を集めているんだ。ちょうど我々がチンパンジー、イルカ、ネコ、イヌ、ウマなどに仕事をさせるようなものだ。だが、何の目的で彼らがこんな標本を欲しがるのか、私にはわからない」

彼は言う。「SIは私に対して重荷になるような問題の意見を聞かないし、地球の運命に関する重要な協議に私を加えることもしない

。彼らからのメッセージは自分が遂行できるPK能力の仕事にはっきりと限定されている」 

このことは彼を山師とか自己欺瞞の変わり者と呼ぶ前に我々をホッとさせる。変わり者や山師は常に自分を神の一歩下において全知全能者ぶるのである。

多くの記者や権威者はこの超能力者の予言を偶然の一致とか運がよかったのだと言うかもしれないが、そうは思えない。事実がみずから語っているようだ。

イーグルス軍を解体させる

オーウェンスの超能力による最もセンセーショナルな離れ業の1つを見ることにしよう。彼はかつてあるスポーツ記者に言ったことがある。

「スポーツは皮相的なものだが、それは少人数の人にSIのカを見せるのにすばらしい方法だ」

彼はフィラデルフィアの2つのスポーツチームであるナショナル・フットポール・リーグの"イーグルス"とプロパスケットボールの "セブンティシックサーズ"に大破壊を起こさせることによって予言の真実さを示した。なぜフィラデルフィアを選んだかは未解決の疑問となっている。

彼は1968年のシーズン開幕前に12人のスポーツ記者へ次のような手紙を出した。

「私はPK能力でイーグルス軍をバラバラにして、選手権獲得のチャンスを絶対に得られないようにしてみせよう」

彼はイーグルス軍が少なくとも20名の負傷者を出して、それまでの勝ち数以上に負け数をとらせると予言したのである。その結果、

イーグルスはシーズン中に30名の負傷者を出し、連続11試合で負けた。

この事が予期できない、気味悪いほどに信じがたい出来事であったことは新開のスポーツ欄に書かれた次の表現でわかる。「呪われ

た負傷でイーグルス、ダウン」「魔法にかけられたイーグルス」「このチームを狙う不吉な眼」

1968年9月30日付のフィラデルフィア・デーリー・ニューズ紙に、記者のスタン・ホッチマンは、オーウェンスをイーグルスが出る試合へ連れて行ったあと、次のように書いた。

「私はオーウェンスがそのチームに魔法をかけると言うので、彼のインチキをその場であばいてみようと思った。イーグルスが得点をあげて3対0で勝っていたとき、オーウェンスは言った。『SIはウッドシック選手を外す必要があると考えている。彼を試合から外すんだ』 ウッドシックはそのチームのスターだった。すると他の2人の選手のあいだで口論が始まった。突然、ウッドシックがそこへ出て来た。そこでみんなが彼をケンカしたというので外へ連れ出した。試合は第3クォーターでおかしくなってきた―。ファンブルをやったあとイーグルスの4名の選手はボールを取ることができず、相手チームのカウボーイズの手に渡って、イーグルズは負けた」

別な記事でスタン・ホッチマンは次のように書いている。

「6年間も雨が降らなかった土地に大雨を降らせて、しばらくのあいだテッド・オーウェンスは満足していた。彼は1967年6月に東部海岸の電灯を消して、あの大停電をひき起こした。だが彼の"豪雨招き"や"電灯消し"の能力を求めて押しかけて来た人はいなかった」

続いてホッチマンは1968年の公開シーズン中におけるケガ人の名前や風変わりなプレイ、イーグルスを圧倒した手きびしい混乱などについて述べている。テッド・オーウェンスの主張を裏書きすることなしに、ホッチマンはイーグルスに発生したあらゆる事件はこのPKマンによって予言され公表されていたと繰り返している。

当然のことながらイーグルスに向けられていた人気はガタ落ちになり、オーナーのジュリー・ウォルマンは破産してしまった。これらはすべてまぐれ当たりなのだろうか? イーグルスはPKマンの超能力の介入がなくても、1968年にうつ伏せに倒れる運命にあったのか? オーウェンスはプロパスケットでまたもや自分を試した。1968年4月23日、ある有名な弁護士が、フィラデルフィアのセヴンティシックサーズ軍はポストン・セルティックス軍との決勝試合で負けることや、セヴンティシックサーズは信じがたいほどにショットをミスすることをオーウェンスが予言したという書類に署名したのである。

結果についてはスポーツ記者のジョ−ジ・キングが書いている。「セ軍のシュートははずれた。こんなことならコップの中へ丸薬でも投げ入れている方がよかった」

ポストン・セルティックスのサム・ジョーンズは述べた。「わが軍のディフェンスは相手を負かすほどのものではないと思う。相手はショットをミスしたたけなのだ」

あるスポーツ記者は言う。「セ軍はバスケットの中へボールを入れることができなかっただけだ」

おかしなことに、セ軍はシャープなシュートをするチームとして有名だったのである。その意外な結末について別なスポーツ記者が書いている。

「セ軍は立ち上がりからメクラになっていた。そして122対104の惨敗を喫した。水曜日にポストンへ帰ってからもメクラ状態が続いていた―」

負け犬として名を馳せていたセルティックスは試合に勝ち続け、下位から上位にのし上がった最初のチームとなった。以上の驚くべき要素を心にとどめると、チャンスの法則が完全に混乱してしまったのか、PKマンの恐るべきカが彼の予言を実現させたのか?読者の選択におまかせしょう。彼の最近の予言類のいくつかは、入手し得る証拠によれば驚くほど的中している。

その他の出来事

1970年2月10日、バージニア州ハージニアビーチのバージニアン・パイロット紙のロ−レンス・マドリーがオーウェンスにインタビューした。オーウェンスは遠く離れたメイン州のプレワーバンガー地域上空に1機の空飛ぷ円盤が目撃されるだろう、そして同時にパワー停止が起こるだろうと予言した。その期限は2週間後になっていたが、1遇間後には早くもバンガー地域の新開が大見出しに円盤目撃事件を書き立てたし、目撃者の事のバッテリーがダメになった詰も載せた。

インタビューでマドリーは尋ねた。「さて、オーウェンスさん。あなたがここにいるあいだに何が起こるとお考えになりますか」

「何かのパワー停止が起こることを望んでいます」とオーウェンスは言う。

 記者が外へ出て車のエンジンをかけようとしたが、バッテリーがダメになっていた。マドリーの記事には次のように述べてある。

「この事実を知らされて、オーウェンスは少し眼を丸くして言った。『フン、彼らがすぐ近くにいるにちがいない』」

1970年1月上旬に、オーウェンスは或る記者に手紙を渡したが、それには1月22日に1つかそれ以上の地震を起こしてみせると書いてあった。

するとその日にカリフォルニア州パークレーと日本で地震が発生したと報道された。だが実際には6回もの地震が1月22日から2月12日までに発生したのである。これはオーウェンスによると、1月22日の地震の結果、連鎖反応が起こったのであり、SIはこれをコソトロ−ルできなかったのだという。

ジャンボ機をねらった!

もっと劇的な予言を彼はローレンス・マドリーや他の記者たちに行っている。SIがパンアメリカン航空と"私的な戦争"を起こし、大西洋は同航空のジャンボ機747にとって"無人地帯"になるだろうというのだ。

2日後にパンアメリカンの747が1機プエルトリコを飛び立ったが、大西洋上空で航行不能におちいり、空港へ引き返すはめになった。

翌日、ロンドンを出発した別な747が燃料を投下せざるを得なくなり、やはり空港へ引き返した。その次の日もカリフォルニア州ストックトンの滑走路で747が墜落した。

これはまぐれ当たりか ― それとも的中したのか。

この他にもオーウェンスが行った予言とその実現は沢山ある。PKの治癒力もあるが、エドガー・ケイシーのそれに比べれば実例ははるかに少ない。また、彼の言うSIとは何者で、正体は何なのか、彼らは何機のUFOを持っているのか、どうして作動させているのか、SIが他の宇宙人と戦うならば地球の運命はどうなるのか等々、不可解な問題が残っている。

予言ははずれた!?

最後にオーウェンスの予言をもう1つあげてみよう。これは実際にはSIが未来の計画に関して送ったメッセージである。これはあらゆるユーフォロジストの注意を引くだろう。署名されたこの予言書は1970年2月13日付のもので、以下は原文のまま。

「今度の(SIの)実験は1ヶ国だけに限定されたものではなく、UFOのカによる世界的なデモンストレーションとなるだろう! 本日より私はSIとコンタクトし、彼らの特殊な装置を作動させて世界的規模で気象をコントロールするように頼んでみよう。その目的はSIの存在と、彼らが私からのコミュニケーションを受け取る能力があることを証明することにある。目標は、本日より1970年の夏中を通じて世界的に"悪気象"を起こさせることにある。

そればかりではない。SIが署名するかわりに彼らはあらゆる場所に大多数でもって出現するだろう。簡単に言えは、あなたがたは最大のショーの1つが見られるだろう。これはUFOの偉大なカによって遂行されるものであり、このカはバミューダ・トライアングルと、太平洋のデヴルズ・トライアングルから放射されるだう」

テッド・オーウェンスは多少ともこの予言に関して名声を賭けた。読者がこの記事を読む頃に、もし世界が激しい暴風雨や大災害で打撃を蒙り、史上最大のUFO目撃や着陸事件等が発生するとすれば、それは偶然の一致か、それともテッド・オーウェンスなるPKマンの予言が実現したかのいずれかであろう。

(訳注=以上の記事は1970年の夏以前に書かれたものだが、その年の夏に世界が荒れ狂うほどの異常気象はなかったし、世界的規模 のUFO目撃大事件もなかった)

(久保田 八郎 訳)

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