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 1974年の科学トピック  

UFOと宇宙 No.6 1974 より転載


宇宙に生物が? 電波をオーストラリアで観測

オーストラリア連邦科学産業研究機構の宇宙電波部(部長B・J・ロビンソン博士)が最近、宇宙空間からの電波から有機化合物の存在を示すデータをキャッチしたことを3月19日にあきらかにしました。

銀河系の中心部に位置している電波源である射手座B2と、オリオン座Aの方向からくる電波を、シドニー郊外パークスにある直径63mの電波望遠鏡で観測し、波長を調べたところ、メチルアミンとチオホルムアルデヒド特有のスペクトル線が検出され、これらの有機化合物はたんばく質の存在を推測させるわけて宇宙に生命体が存在することを暗示しているのではないかといわれます。

本年1月、米航空宇宙局(NASA)が流星ジン中から脂肪酸を検出したという発表とともに、地球以外に生命休が存在することをさらに濃く裏づけたことになります。

無重力状態は代謝に影響を与える
-ソ連生物実験衛星の成果-

73年秋に衛星軌道に打ち上げた生物実験衛星コスモス605号は、10匹ものネズミ、カメ、尾虫、キノコ、バクテリヤなどを乗せて約3週間後の11月22日に回収されました。

 の実験は、生体にたいする宇宙空間のいろいろの影響を綿密に調べることをねらったものであり、衛星内は完全に自動化されていました。比較対照のため地上でも同じ種類の同じ数の生物を同じ容器に入れて育てました。回収地点では移動生物実験室が用意されており、帰ってきた生物を検査し、あるグループについて帰還後25日間にわたって観察したり、また、もう一つのグループはもっと長期間にわたって宇宙生活の後遺症が検査されました。

 の結果、長期間の無重力状態は代謝にかなりの影響をおよぼすことが確かめられたようです。たとえば、動物では組織の呼吸作用が衰え、休温が下がり、いくつかの組織では機能が低下して脚の骨などはもろくなり、脾臓、腎臓、副腎、甲状線などの器官や内分泌腺には重さの変化がみられるものもあったということです。これらは比軽的軽度のもので病理的な変化はみつからず、帰還後3〜4週間もすると対照群の動物とほと、んど違いがなくなったといわれます。そして、無重力状態で生まれたショウジョウバエの一代目と二代目の間には、大きさや遺伝情報の性質にも差がなかったようです。また、キノコの場合は地上のキノコと対照的に、ヒョロヒョロの柄にどっしりしたカサをつけた奇妙なかっこうだったそうです。

 このコスモス衛星の成果とあわせて、アメリカのスカイラブの実験観測結果が期待されます。

水素ガスの巨大なかけ橋!銀河系宇宙=マゼラン星雲

オーストラリアのキャンベラにあるマウント・ストロム ロ天文台のドナルド・マシューソン博士の研究チームは、73年後半にパークスの電波物理研究所の直径18m電波望遠鏡を使い、水素ガスから放射される電波源を宇宙地図に描き込んでゆき、その存在を確認したものです。

この”かけ橋”は『マゼラニック・ストリーム』と名付けられ、マシューソン博士らの推算によれば長さは16万4千光年にもおよんでいて、水素ガスの総量は太陽質量の10億倍近くもあり、毎秒200kmのスピードでマゼラン星雲からこの銀河系宇宙に向かって”噴出”しているということです。

「約5億年前にマゼラン星雲が銀河系の近くを通過した際に、重力の作用で噴流が生じたらしい」と同博士は述べました。

なお、写真撮影を試みましたが、視界が悪いことなどもあって成功していません。

火星大気は 水蒸気を多く含む!
-ソ連火星6号の観測結果-

ソ連の自動惑星間ステーション火星6号はこの3月、火星への軟着陸には成功しなかったようですが、それでも大気の成分、土壌の構造、湿度や表面の起伏などの新しいデータを送ってきたといわれます。特に火星大気中に含まれている水蒸気は、従来から考えられていたより数倍多いことがわかったということが注目されています。

また、火星表面近くでの磁場は、惑星間空間におけるよりも7〜10倍の強い磁気を記録したといわれます。65年、アメリカのマリナー4号が火星からの距離9800kmを通過した際、史上初の火星表面の大写し写真22枚を送ってきたときの磁場の観測では、弱い磁場のためか検出できなかったといわれ、同4号は大気について表面の大気圧は地球の0・8%(地球上空30hとほぼ同じ気圧)で、その組成は炭酸ガスがほとんどであり、わずかな窒素と水蒸気(地球の砂漠くらい)であって、酸素はまったく発見されませんでした。

気温については、赤道地方の正午で20〜25度、夜間でマイナス85度くらいであり、また火山活動の証拠が見られないので構造地質学的に不活発であるという考え方が生まれ、クレーターの発見とあいまってそれまで生命体の存在を感じさせた運河説がしりぞけられました。

さらにまた、その後に続いたマリナー6号、7号は極冠がドライアイス(CO2)からできていることをつきとめました。こうして生命はおろか、水までも無い死の世界であるという考えが定着したかにみえましたが、71年11月に火星の衛星軌道へ乗ることに成功したマリナー9号が、まったく新しいデータを提供したことでマリナー4号のときの考え方を根本的に改定させることになりました。

特に9号の多くの写真は4つの大きな火山脈の存在を示し、流水によってつくられたように見える峡谷や、くねくねとうねった水路状の支流があることをあきらかにしたのです。

今回のソ連火星6号のデータを研究していたソ連の科学者がのちに火星表面の白い不思議な斑点について、奇妙な白い斑点は水蒸気の爆発的な噴出によるものかもしれないと述べました。ソ連科学アカデミ−の研究員であるX・ベトロフスキーは、3月16日のタス通信記者会見で大気中の水分を満たす水源があるらしいと語り、この水は火星地下に氷結している巨大な水源ではないかということです。

地表が地震、またはイン石などで割れると大気中にすさまじい蒸気の爆発が起こるかもしれないといっています。この地下の水源が火星表面の大きな穴を満たし、これが直径2千kmのなめらかな地帯に相当するのではないかとべトロフスキーは述べています。

今後、火星6号の詳しい観測データが公表され、マリナー探査機のデータを加えて検討された場合、まったく新しい事実が発見される可能性があります。

コンドン博士、死去

1966年に米空軍の委嘱を受けて、いわゆる”コンドン委員会”を組織し、2カ年の歳月と60万ドルの費用をかけてUFO問題を調査した結果、UFOは存在しないという声明を出して世界のUFO研究界から総攻撃を受けたエドワード・コンドン博士は、3月25日の夜、米国コロラド州ボールダーのボールダー・コミュニティー病院で心臓病のため72歳で亡くなりました。

博士は第2次世界大戦の初期に米政府の依頼により原子爆弾の開発研究を始めた科学者グループの一人で、マイクロウエーブ・レーダーの研究を行なっていた頃、友人のロバート・オッペンハイマーのすすめによりニューメキシコ州ロスアラモスの秘密原子力研究所の次長となり、その後カリフォルニア大学へ移ってウラニウム235の生産を援助しましたが、45年から51年までは米商務省標準局長となりました。

しかし、非米活動委員会と当時の同会代表であったリチャード・ニクソンらの圧力により、局長を辞任しています。54年にはミサイルの円錐形弾頭を開発し、これが宇宙ロケットの大気圏突入に際して宇宙飛行士を安全に帰還させるのに絶大な効果をあげました。

異常に南下した冷水域

3月4日の海上保安庁の調査によると寒流である親潮の一部分と思われる表面水温が3度以下の冷水域が、本州の東岸で異常に南下しており、その南端は例年より450kmも南の福島県塩屋埼沖にまで達していることがわかりました。

表日本の雨なし記録や日本海岸の豪雪などと同様に、異常気象の一つと同庁ではみていますが、水産庁の調査によりますとアジ、サバ、メバルが仮死状態で岩手県の海岸に打ち上げられたり、冷水に強いスケソウダラの漁獲が例年の5倍にもなったりしており、また、岩手県のワカメ、・ホタテ月の養殖に悪い影響を与えるのではないかとみられています。

東北区水産研究所海洋部、関係県の水産試験場とともに調査船を出して冷水域の動きをさぐるということです。原因はまったく不明です。

日本列島の地底に異常あり!?
-三原山火月底が上昇!-

この2月28日噴火した伊豆大島の三原山火口底が、異常に上昇していることを関東圏地震予知調査グルーブ(代表木村政昭理学博士=通産省地質調査所第一研究室長)が明らかにしました。そして、この異常な上昇は近く三原山の大爆発と相模湾周辺に大地震(M7以上)が起こる前兆であると警告しています。

三原山の火口調査で火口底が、2月28日の噴火をはさんでこの1年4カ月のあいだに65〜70mも上昇していることを確認したわけです。この火口底の上昇が大地震に関係があるというのは、東大地震研究所の中村一明助教授の学説で、関東地方の大地震に先立って三原山が必ず噴火していること、噴火の前には火口底が盛り上がっているというものです。

「大正12年の関東大地霹(M7・9)の8カ月前に三原山が大噴火している。そして昭和28年の房総沖地震(M7・5)のときには3年ほど前から噴火が続き、この2回とも噴火の前に上昇していた火口底が地震後下がっている」と同助教授は述べています。

70年9月の秋田県の駒ヶ岳の噴火、そのあとの浅間山、73年4月の小笠原諸島西之島新島、74年3月1日の鳥海山、それに続く桜島、三原山の噴火などがありましたが、火山列島の日本のことですからこれらは最近になってとみに増えたとはいえないにしても、活動中の西之島新島と鳥海山、三原山、桜島がほぼ時期を同じくして活動を活発化させたことが重要なことだろうと思われます。

東海地方の地震観測強化!

そしてこの2月28日に開かれた地震予知連絡会(会長・萩原尊礼氏)は、東京を囲む東海地方を観測強化地域に指定して精密観測することになったということです。東京直下型の地震はいつ起きても不思議ではない状況下にあるといわれ、東海地方でも地殻変動が続いている状態であり、特に東京では震度5(強震)以上の地震が昭和4年を最後に40年間も起きていないので、今回の観測網の強化ということになったようで、大変に注目されることです。

”水星の素顔”マリナー10号近接撮影に成功
-水星に月!? ナゾを深める- 

3月25日午後(アメリカ西部時間)、無人探査機マリナー10号は水星のテレビ映像を初めて送ってきました。

水星から360万km離れたところで撮影したもので、赤道付近に明るい斑点があることを映し出していました。さらに184万kmに近づいた写真ではクレーターが多数写っており、月面を思わせる素顔を見せてくれました。

8万8千、3万5千、6千kmと近づきながら送られてくる写真は月にあまりにも似ているため素人目には区別がつけにくいほどです。ただ、月面の海(暗く見える低地)や山脈のような地形構造は写しだされなかったようです。

 これらの写真を分析していたアメリカの科学者、アリゾナ州キットピーク国立天文台のブロードフット博士は3月31日に、水星を回る物休があってこれが水星の”月”であるかも知れないと発表しました。

「水星とは離れて、その周囲を動いている強力な放射源があることは明らかで、それが水星の周囲を回っているのか、水星の側を通り過ぎたものにすぎないのかを決めるだけの資料はまだないが……」と述べました。

このマリナー10号の紫外線測定資料が水星の周囲を動くおそらく太陽系33番目の衛星だろうと発表した翌日に、ブロードフット博士が前日の発表を取り消して間違いであったことを認め、マリナー10号がキャッチしたのは水星の月ではなく遠い星から反射してきたもので、それが動いて見えたのはマリナー10号自体が動いていたためであると述べました。

ところがこの重要な写真はすぐには公表されず、ナゾを深めたようです。

原子配列も鮮明に! 超高性能電子顕微鏡完成
-分解能l・4オンダストローム-

京都大学化学研究所で世界にまったく前例のない、原子像をキャッチできる電子顕微鏡が株式会社日本電子との共同研究により開発され、各方面から注目を集めています。

光学レンズにたとえると球休に近いレンズにあたる磁界レンズを用い、加速電圧50万ボルト、波長0・014オングストロームの電子ビーム、精度を高めるため試料は液体ヘリウムで固定するなどの特徴があります。

(終わり)

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