太古は超長寿だった
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▲アリス・K・ウェルズ女史が描いた金星人オーソンのスケッチ図。 |
「地球の聖書に記されたある記録について、あなたの関心をうながしたいと思います。その文章を注意深く研究されますと、地球人の寿命は、上空を覆っていた雲が減ってきて、人間が初めて宇宙の星を見たときに短くなり始めたという箇所を発見されるはずです」
これは現在我々が大空と呼んでいるもののことを言っているのである。ここで私は彼の言葉によって彼ら異星人が我々よりも聖書をよく知っているという証拠になることを確証しよう。
『創世記』9・29はノアが950歳まで生きたと記している。人間が星を見たことに関する聖書中の最初の説明は、『創世記』15・5にアブラム (アブラハム)が天を仰いで星を数えるようにと命じられる箇所である。たえまなく覆っていた雲が地球をいつ去ったのかはよくわからない。しかしこの雲の中に含まれた水分がノアの洪水のあいだに雨となって落ちたことを知っている。その洪水の後、空は次第に澄んできて、ノアとアブラハムの時代のあいだのある時期に星々が初めて見られた。そして雲の覆いが消滅したときに恐ろしい宇宙線が地上に降りそそぎ、人類の寿命は急速に縮まったのである。アブラハムは175歳で死んだ(『創世記』25・7〜8)。
ノアからアブラハムまでの系図をたどってみると、我々は十一代の世代を見い出す。この世代のあいだに人間の寿命はノアの950歳からアブラハムの175歳に落ちたのだ。そしてそれ以来、65歳という平均寿命になってしまった。 スペース・ピープル (異星人)がこの時代のことを思い出したり、『宇宙からの訪問者』に述べてあるように、現在起こっている物事やその理由などを我々に語ることができるというのは驚くべきことである。私の上の書は現代に実際に起こっている出来事を詳細に伝えたものである。
聖書は大気圏外の様子を伝えたもの
聖書の研究家である文通者が私に次のようなインフォメーションを送ってれた。これは一般の人にとって何かの役に立つかもしれない。しかし私は個人的にこの件を調べたわけではない。
「例の車輪に関する予言的な描写は紀元前595年になされました。その後、黙示老のヨハネは紀元96年に”生きもの”についてもっと詳細に書くようにと、どうやら霊感を受けたようです。”爆発の力”の現象については (見たところこれは宇宙のまたは核エネルギーの形で表現されているようですが)、この記事は紀元前約1491年から712年にかけて記録されたものです」
このような説明は聖書の全体を通じて見い出される。
現代において我々は、この世界の宗教的を指導者層がきわめてまじめに注意を払わねばならない生命の一段階を通過しつつある。我々はこれらの指導者によってイエスが地球人と同様に肉体や血液を持って生まれたと教えられてきた。またイエスはその肉体を天に持って行ったとも教えられている(当時、空は常に天と称されていたので、これは空の意味である)。
数年前、ローマ・カトリックがイエスの母マリアも同様にして連れて行かれたと声明したことを我々は聞いている。多数の教会はエリヤとエノクも生きたままで天空へ運ばれたと教えている。この人たちは生きたままでどこか他の惑星へ行ったのであり、そこでたしかに安楽に暮らしたのである。
以上の事柄でわかるのは、我々も異星人と同様に宇宙船を持てば彼らの惑星へ旅行できて、そこで生き続けることができるかもしれないということだ。我々は宗教的な思想でこのことを教えられてきた。我々はイエスによる「多くの住まい」という言葉を支持しているし (注=これは人間の住める多くの惑星の意)、また「みこころが天に行われるとおり、地にも行われますように」という祈りの言葉も我々はもっている。”天空″からだれかが降りて来て我々に教えてくれない限り、その言葉にどうして従うことができるだろう。こんなことはみな我々に予言されてきたし、空中に奇妙な出来事が絶生するであろうことも知らされてきたのだ。しかもその出来事は実現しているではないか。
UFOの出現は予言されていた
聖職者たちは何をしようとしているのだろう。彼らはずっと我々に童話を教えてきたと言うつもりなのだろうか。それとも上の事柄は現代においても真実であり、彼らがずっと教えてきたことも真実で、今日我々はその真実の現象を見ているのだということを彼らは認めるつもりなのだろうか。彼らがこのことを考えているか否かはきわめて重要である。聖書は古代のこのような現象を多数あげているからだ。
もしこのことが起こるならば、空飛ぶ円盤として知られるあの宇宙船は我々の教訓を支持し、聖書の記録を支持していることを意味することになる。もし我々が聖書や聖職者の教えを真実として認めるとすれば、今はそれを実証すべき時代である。空飛ぶ円盤の出現は予言を成就しつつあるのだ。しかも我々が認めねばならないのは ― 我々自身をバカにしても始まらないが ― 今の若い世代は古い世代のようには教会へ行こうとしないという事実である。現在は各国が大気圏外へ打ち出す人工衛星の建造に懸命になっているために特にそうである。私が感じるところでは、比較的短期間内に地球人は地球製の宇宙船に乗って別な惑星へ宇宙旅行をするだろう。
地球人が宇宙へ向かって遠く旅をするたびに、宇宙的な精神を持つこの若者たちは ― そのような若者は無数にいるのだが ― 大気圏外のこの開発が、彼らが精神面で受けてきた教えとあまりにくい違うことに気づくだろう。現代の精神的な指導者が人類の進歩を宇宙空間と融合させない限り、1970年までに彼らの教会はからっぼになり、仕事を失うことになるだろう。現代の若者たちは事実や現実を見てそれに従うだろう。彼らは今まさにそうなろうとしているのだ。
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▲写真は1959年4月17日、アダムスキーが世界講演旅行で立ち寄ったインド・カルカッタのダムダム空港にて。前列左より3人目がアダムスキー。その左がインドGAPリーダー、S・K・マイトラ博士 (バナラス・ヒンドゥー大学教授)。このとき空港に数百人の群集が歓声をあげてアダムスキーを出迎えた。マイトラ博士と久保田八郎は多年文通したけれども、高貴な博士は他界されてインドGAPは解散した。博士は金星に帰転生したといわれている。 |
我々はそのような時代に生きている。「わたしたちの戦いは肉体に対するものではなく、この世のもろもろの支配、権力、闇の統治者、高い位置にある精神的な邪悪に対する戦いである」(『エペソ人への手紙』6・12)
これを現代の世の中にあてはめるとよい。人間は何を持っているというのか。我々は実際に発生しつつあることや、予言類が実際に実現しつつあるかどうかを知ることはできる。しかしこのためにいかなる恐怖をも起こしてはならない。これは理解、すなわちいま存在している物事をありのままに認めることによって受け入れられねばならない。
聖書には後の時代に人間が恐怖のために心臓をマヒさせるだろうと述べてある(『ルカによる福音書』21・26)。私は説教という意味での説教者になりたくはないが、真実を無視することはできない。現在、世界中の人々が心臓病で死んでいる様子を注目する必要がある。まさに予言で示すとおりだ。なぜか? 地球上で世界の諸国民が悩み苦しんでいるからだ。我々は海と波がとどろくのを見る(『ルカによる福音書』21・25)。我々はかつてないほどの地震や津波に襲われている。
従来なら2年半で起こる大地震が14週間で発生している。目覚めようではないか。もっと自我を謙虚にしよう。そうすれば我々は発生しっつある物事をはっきりと知ることになるだろう。
第4話へ続く |