そうだとすれば喜ばしいことだが、それにしては、たまにUFO関係記事が雑誌等に出たとしても、相変わらず恐怖をそそるような妖怪扱いしているし、オパケ宇宙人の存在を示唆するようなイラスト等も出てくる。地球人はよほどオパケが好きとみえて、怪奇物語は売れ筋の一つである。良く売れる雑誌を出そうと思えば、恐怖をそそるような内容の記事とどぎついポルノものを掲載するに限るとはある雑誌社のベテラン編集者の言である。そんなものだろう。「○○殺人事件」と題する小説があとを絶たない。覗き見趣味的な、または謎解きの推理ものがかなり売れているらしい。
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▲アメリカの遊園地にて。 |
UFO問題がまだファンタジー(空想の産物)的な領域を出ないのは、その発進地が不明であることに原因があると思われる。大気圏外の遠い星から来るという説はまだしも、ひどいのになると地球の深い地底の都市から来るという説もある。かつてメキシコのトラコテへ万病を癒す特殊な水を求めて旅したとき、そこの水源施設の主がそのような話を大真面目に語ってくれた。
なんでもその土地の地下30キロの地底に大都市が存在して、そこの不思議な水はそこから地上へ人類を助けるために湧き出てくるのであり、いわゆるUFOもその地底都市からやって来るのであると言っていた。編者は黙って聞いていたが、その人が親切に汲み出してくれた水を屋外に持ち出してたらふく飲んだけれども軽い持病はビクともしなかった。
トラコテはすでにさびれて人はほとんど見えず、むなしく残る水汲み施設は水の無効を語っているかのようだ。所有者は無学ではなくてメキシコ市の一流大学の工学部を出たインテリであった。
いったい人間の理解力とは何なのか。真偽の判断をくだす原動力は人間の頭脳のどこから出てくるのか。真実と虚偽の境界に一線を画する実体を、どのようにして見分ければよいのか。
397年、カルタゴの教会会議で正典として承認されて、疑わしい文献は外典または偽典として除外されたうえ、編纂されたものが現在伝わる新約聖書である。しかしこの新約でさえも重要な記述に重大な誤りがあるという宇宙的な情報もある。その過誤に誰も気づいた者はいないという。
UFO問題にしてもジョージ・アダムスキーは膨大な論文を書いて真実と虚偽とを明確にしたけれども、世界は耳をふさいだ。いまだに全く相手にされていない、と人は言うだろうが、さにあらず、アダムスキーのUFOの飛行理論をひそかに研究して試作に成功している機関が某国にあるという。それは重力場推進方式と呼ばれるもので、これについては新アダムスキー全集の中にヒントが与えてあるが、完全に電磁気的なものである。これを応用して大量生産が可能になれば世界の産業界に大革命が発生するだろう。アダムスキーの親友であったケネディー大統領はこれを推進しようとしたが惜しくも暗殺された。
だが失望は禁物である。2050年前後には我らの太陽系の別な惑星群に住む異星人達が公然と地球を訪れて交流するようになり、そのとき地球も宇宙世界の仲間入りをするようになるのだ。
アダムスキーによれば、我らの太陽系の惑星は9個だけではなくて実際には12個あり、そのいずれにも人類が実在して高度な文明を築いているという。いわゆるUFOなるものはそれらの惑星から来る超高度に発達した宇宙船なのであって、前記の重力場推進方式で宇宙空間を光速に近いスピ-ドで飛行する現実の物体である。これが地球上空に飛来すると凄い光景を見せることがあるのでオパケ扱いされるのである。
とまれUFO問題はいずれ確実に地球人によって理解されるときがくるだろう。学校の教科書に掲載されて学生生徒に教える時代が到来するのである。したがって今はUFO問題に関する論争などをやっていても全く無意味である。
現代はライト兄弟が飛行機を発明しようとしたとき「空気より重い物は空中に浮かぶことはできないのだ」と忠告してやめさせようとした物理学者の時代に似ているかもしれない。ただし、この話の真偽のほどは不明である。
編者は多年UFO問題の研究啓蒙活動に専念してきたが、世界のUFO問題の流れをつぶさに見てくると、ある一つの線が浮かんでくる。それはアダムスキーが唱えた異星人と別な惑星の実態に関する説明の内容は絶対に真実であったという線である。真実が浮上してくる方向に世界は動いているのである。
(久) |