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新アダムスキー全集

 ├ 写 真
中央アート出版社
TEL : 03-3561-7017
E-mail :info@chuoart.co.jp
 <巻頭言>  烈 日

UFO Contactee No.130 より転載

某カルト教団の大事件も教祖の逮捕によってひと山越えた感があるけれども、まだ予断を許さぬ状況らしい。それはともかくとして、超能力を売り物にしていたこの教団の欺瞞(ぎまん)性にかこつけて、真実の超能力やUFO問題までも一緒にして抹殺しようとする一部の学者や評論家の言動こそ狂気じみている。物理学の法則に合わないというだけであらゆる超常現象を否定してかかるのは、むしろ学問の進歩を阻害するサイレンスグループ的な態度である。

むかし病気の原因として病原菌説を打ち出したパストゥールは、悪霊説に固執する頑迷な人々から猛烈な攻撃を受けた。同時代の人々には不可視な菌の存在は信じられなかったのだ。当時としては悪霊を信ずるのが常識であった。

常識とは何か。学校の教科書に記述してあることだけを学習し記憶するのが常識なのか。科学やその他の学問が進歩すれば、それにつれて不可解な事象が出現してくるのは当然である。それについて次々と仮説を打ち出して解明に取り組むのが学問的態度というベきだろう。仮説をどんどん出して研究せよと、日本のあるノーベル賞学者は学生達に訓示している。

UFO問題にしてもしかり。戦後、世界中の無数の人がUFOを目撃して重大問題と化したので、米空軍はATIC(空軍技術情報センター)の支援下にUFO問題の調査を1947年9月に開始した。その後、この調査機関はプロジェクト・サイン、プロジェクト・グラッジ、プロジェクト・ブルーブック等、各種の名称変更を経過し、1969年12月には解散した。それはUFOが別な惑星から来る宇宙船という結論が決定的になりかかってきたために、欺瞞の持続が不可能になったからである。ブルーブックのリーダであったエドワード・ルッベルト大尉は、アダムスキーと会見して詳細な話を聞き、彼の体験を真実と認めていた。

その他、米空軍の調査機関による膨大な調査結果は、大気圏外文明の存在に関する確実な証拠を把握する方向にありこそすれ、UFOの存在を否定する態度を打ち出してはいない。1971年7月26日から8月7日まで月へ航行したアポロ15号宇宙船に乗り組んだ宇宙飛行士ジエームズ・B・アーウィン中佐は、月着陸船ファルコンに乗ってアペニン山脈の麓に着陸した。このとき彼は月面でUFOを目撃したのである。この体験については後年彼が日本へ来てテレビに出演したときに明確に断言したのだ。

こんな重大な証言があるにもかかわらず、日本のUFO否定論者達が、あたまからUFOの存在を否定し、空中の確認物体の誤認か幻覚のたぐいだと言っているのはまことに遺憾である。それが学者ならば学究的態度が疑わしくなってくる。もっとも、自己の研究分野の権威を維持するためには心にもないコメントを表明する必要もあるだろう。内心では認めたがっていてもだ。または本気で物理学の法則を振りかざしてUFOや超能力を否定するのなら、自己の専門分野以外の事象に対して盲目なのか、または自分の内部に物差しが一本しかない状態のいずれかだろう。

▲パロマー天文台。アダムスキーが住んでいたパロマー山腹の台地から車で約20分の頂上にそびえる白亜のドーム。高さ60メートル。

いったいに現在の地球の科学が宇宙の新羅万象を解明しつくすほどのレベルに到達していないことは誰にもわかる。パロマー天文台の200インチ反射望遠鏡でもってしても、銀河系が一千億個しか発見できないという無限ともいうべき大宇宙の果ての世界まで地球の科学で究明可能だとは到底考えられない。超能力にしても同様である。テレパシー 、遠隔透視現象は世界で山のようにあり、これらは早くから米ソの科学者が研究していた。アメリカではデューク大学のライン博士の研究、ソ連ではB・B・カジンスキーその他の研究家が多数の論文を発表している。後者はテレパシー現象を「生物学的無線通信」と呼び、同名の研究書まで出している。宇宙ロケット開発の父と謳われているツィオルコフスキーはカジンスキーに言っている。

「やがて宇宙飛行の時代がくるなら、人間のテレパシー能力は、なくてはならないものとなり、人類の全般的な進歩に役立つでしょう」

しかしわが国でもこの分野の研究に精励している学究は少数ながら存在ししている。聞くところによれば、真摯な研究者が結集して超能力研究の本格的な活動の機運が生じているという。来世紀には輝かしい未来が展開するだろう。したがって現段階は悲観的なものではない。ここではいわゆる超能力やUFOを怪しげなオカルトの分野に入れてごた混ぜにする風潮を錯誤であると指摘したにすぎない。

最近国連のある高官がアダムスキー問題を重視して、これを取り上げようと努力しているという情報に接している。ここで決定的な法則が出てくる。

「真実は絶対に勝つ」という法則だ。過去の歴史をみても、同時代人に認められなかった偉大な発明発見は後世で必ず浮上する。真実なるものを人々は看過できないからだ。その例は枚挙にいとまがない。

また過去の傑出した発明発見の多はアマチュアによって達成された事実を忘れてはならない。柔軟な頭脳は知識の波動をキャッチしやすいのだろうというよりも恐れないからだ。

(久)

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