発見したのはハワイ大学天文学研究所のデイヴイッド・ジューイット教授とカリフォルニア大学バークレー校のジエイン・ルー博士で、ハワイのマウナケア山頂の2.2メートル望遠鏡で観測を続けた結果であるという。見つかったのは直径200ないし250キロメートルの小さい天体で、短周期彗星の巣とみられるカイパーベルトと一致しているところから、撃星の発生地の出身とみられているらしい。
アダムスキーによれば、我らの太陽系は9個の惑星から成っているのではなく、全部で12個あり、その間にアステロイド帯が二ヶ所あり、最遠の12個目の惑星の外側に第三アステロイド帯があるという。第一アステロイド帯は火星と木星の間にあり、第二アステロイド帯は海王星と冥王星の間にあるといっている。
これら三ヶ所のアステロイド帯は、テレビのブラウン管のアノードの役目をしている。つまりカソードから発射される電子ビームはそれぞれのアノードによって加速されながらスクリーンに到達するが、これと同様に、太陽から放射されるビームも三ヶ所のアステロイド帯によって加速されるので、距離の自乗に反比例して弱まることはなく、遠い12番惑星までビームが到達して、そこでも地球と同じような温暖な気候が得られるというのである。
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▲ブラウン管と太陽系の比較図 |
今回のハワイ大学の発見は、アダムスキーの太陽系理論の正しさを証明する糸口になるかもしれない。というのは、太陽系の各惑星に関しては天文学でもまだ謎が多く、不思議な現象が未解決のまま残されているために、太陽系の実態は不可解であったからだ。
アダムスキー問題が一般人の関心の的にならないのは、金星は灼熱地獄で、到底生物の住めるような環境ではないという金星探査機による"発見″を、絶対的に正しいと信じ込んでいる世界の科学者や一般人のナイーヴさを大国政府が巧妙に利用しているからである。
先日、東京駅前で久しぶりにばったり出会った科学技術者のM氏によると、四年前アメリカが打ち上げた金星探査機のマゼランによる観測結果が殆ど発表されていないので、何がどうなっているのかわからないという。
そういえば、初めに述べた冥王星の外側の小天体にしても、イギリスの権威ある某科学専門誌に掲載されている記事は、あれほどの大発見にしては、かなり簡単なもので、もどかしい思いをしていると編者が話したら、その専門誌に掲載される科学記事類は研究結果のほんの一部分なのだとM氏がいう。
政府の圧力、または学者自身の隠蔽によって、画期的な発見がガラス張りで100パーセント公開されることはあり得ないと語っていた。
アダムスキーを疑惑視する自由が人間にある一方、否定的な断言を疑惑視する自由があってもよい。実は大国政府の宇宙探査における諸発見事は、政治という厚いヴェールのもとに隠蔽されて極秘にされているケースが多いのであって、記者会見で政府のスポークスマンが発表する内容は、完全に歪められているか、または真相の一部分にすぎない、ということをもっと認識する必要がある。
日本の航空自衛隊はUFOの出現時に戦闘機がスクランブルをかけるが、その結果、空自はUFOの出現を知っているのにあれは鳥だったというような発表でごまかすのだという。
地球世界はまだ天動説の域を出ていないと言えるだろう。地球人にとっては惑星地球だけが人間の住む唯一の世界であり、広大な宇宙の無数の天体はすべて地球人の目を楽しませるためのみに創造されて、夜ごと星空は地球を中心に旋回しているのだ。
「日本では現在も公衆浴場で男女が混浴を行なっていると全アメリカ人が信じている」。これはアメリカで元弁護士だった人が編者に語った言葉である。唖然とするのみ。
かつて日本GAPがヨーロッパからUFO研究家を招帝して講演会を開催したとき、この人は、日本にはチョンマゲを結って腰に刀をさしたサムライがまだ存在していると思い込んでいたので、想像を絶する近代的な巨大都市東京に目を回していた。
四月に当方から贈った東京と日本の写真集を見たイギリスのある研究家は「トーキョーでは自動車が空中を走っている。日本人はなんという偉大な賢明な民族なのかー」と、腰を抜かさんばかりに驚いたと言ってきた。高架道路を写真で見て仰天したらしい。
どだい地球人の知識階級さえも狭い地球上の他国の事を知らないのだから、まして大衆にとって別な惑星の文明などは想像外だろう。
だが失望は禁物だ。強烈な信念と希望と絶対に諦めない力、怒涛のパワーをもってアダムスキー支持活動を続行したい。理解ある多数の方々のご支援をお願いする次第である。
(久) |