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新アダムスキー全集

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中央アート出版社
TEL : 03-3561-7017
E-mail :info@chuoart.co.jp
 若さの泉ー老化の時計 by アリス・ウェルズ

GAPニューズレター No63より  

1975年に編者がウェルズ女史を訪れたときには、アダムスキー氏の遺品が沢山残されており、その中に水晶球があった。かなり大きな物で、手に取るとずっしりと重い。球を見つめていると女史が「何かみえますか?」と聞く。表面に私の歪んだ顔が映っているだけだった。

ジョージ・アダムスキーの著書『宇宙船の内部』(邦訳『宇宙からの訪問者』ユニバース社刊)で述べられた最も驚くべき記事の一つは、おそらく他の惑星の人々の寿命の長さに関する部分でしょう。200歳、300歳という数字に人は驚くでしょうが、四百歳、五百歳も珍しいことではなく、1000歳に達する人もいると述ベております。

▲在りし日のアリス・ウェルズ女史とマーサ・ウルリッチ女史

ところで、それから何年か後に、科学者が老化とその原因を調査して、興味ある論説を発表しています。科学ライターのアルパート・ローゼンフェルド著『長寿法』から引用しましょう。

「ある研究家は、老化の時計、すなわち遺伝的にきめられたプログラムが存在すると確信している。これが、我々が年をとり死ぬのだということを指示するのである。もっと重要なのは、我々がそうする速度を指示することにある」 

またローゼンフェルドは、我々はこの"老化の時計"をコントロールして今後の数世紀よりも今それから利益を得始めることができると確信している、と述べています。

人間が年をとる理由については多数の説があります。最もよく知られている考え方の一つは、細胞が捨て去ることのできない化学物質の"ゴミ"がたまるからだというものです。ジョージ・アダムスキーは『生命の科学』の第6課で『"新鮮さ"は人間の若返り薬』と題して述べています。ただの新しいコートやその他の衣類よりも、新鮮さには、はるかにそれ以上のものがあります。各細胞が良好かつ永続的な活動状態に保たれるためには、絶えず若返らねばなりません。

この問題についてまだ多くの学ぶべき事が残っていることは、科学者さえ同意しているところです。なぜなら各種の細胞が起こす活動や変化を研究しなければならないからです。このことは『生命の科学』の第9課『宇宙的細胞と肉体の細胞の活動』で述べられています。解決のカギはすべてそこに記してありますから、私たちはそれを応用して望ましい結果を得さえすれはよいのです。

長い時代を通じて、人間は生と死の秘密−"若さの泉"から出る魔法の霊薬を探し求めてきました。しかし人間自身を多く学ぷにつれて、私たちは"若さの泉"が一定の場所で発見されるものではないことを知っています。適切な場所で生活すること、すなわち"環境"が相違をもたらすのです。しかしある場所をだれが"エデンの園"にするのでしょう?それは各人みずからではありませんか。

したがって、それは環境や食べ物はかりではなく、人間内部の生き方や態度にかかっています。感覚器官の訓練や心と"意識"との一体化、これらは"生命"の一部分であり、私たちに年をとらせるものの一部分です。

到る所にいる人々をちょっと見まわしてごらんなさい。みんなが社会的経済的条件や伝統などで課される重荷を背負って働いています。自分自身の心の摩擦や内部のやすらぎの欠乏についてはいうまでもありません。これでは人間が老化し、必要以上に若死にするのは当然です。最強の橋でさえもある期間もちこたえたあとは破損するのです。

状況のすべてを考えてみれば、少々新鮮な果物や種子を食べたり"魔法の不死の霊薬"を飲んだりするよりも、長寿法にもっと大きな問題があることがわかります。年をとるということは、あらゆる種類の摩擦によってひき起こされる綜合的な状態なのです。1,2の局面ではなく、人間の生き方と環境の全面的な変化が必要となるでしょう。

現状下でこれをなすのは困難かもしれません。地球をとり巻く環境はたしかにひどいものになっているからです。ある程度の心のやすらぎを得るための感覚器官の訓練は容易ではありません。

だからこそ人はできるだけ自分自身やあらゆる生命に閑する知識を得ようと努力することが、目分の義務であるということになります。無知は人間に最大の危険を与えます。簡単な生命の法則に対してメクラにしてしまうからで、しかもそれはのがれられないのです。

500歳から100歳の年齢に達する人々のことを聞くとき、他のあらゆるものが平等であるならは、それは全然不可能ではありません。ただ一つの事が残ります。それは「私たちは現在よりも二倍の寿命を得ようと望んでいるか」ということです。私は多くの人に次の簡単な質問をしてみました。「あなたは五百歳まで生きたいと思いますか」。半数以上の人は「とんでもない」と答えています。奇妙ではありませんか。他人に(別な惑星の人々に)与えられているというのに、この生命の贈り物は望まれてさえいないのです。実際、地球人は妙な人種になっています。

人間は生きて難儀な目にあうよりも、死んで、自分の世話をすべてしてくれる"天国"へ行きたがっています。人間がいつか自分の運命の主人になるためには、自分の生活のあらゆる面を知る必要があるでしょう。

(久保田 八郎 訳)

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