スペース・プラザーズの教えの促進活動に関する私の公的生活を通じて、私の所へ多くの機関がやって来た。そのなかにはFBI(連邦捜査局)、CIA(米中央情報局)、AFI(空軍情報部)、国務省、その他の政府機関の人がいる。この特殊な人々が私を黙らせようとしたことはない。サイレンス・グループには多くの面があり、その多くを私も大衆も知っていないと思うのである。
サイレンス・グループとは何か
サイレンス・グループとは何なのか、だれがやっているのか? キーホーが言っているように、ありそうな、非公式なグループがあるし、米国の各情報部よりももっと極秘にされた公式なグループもある。
最近ワシントン市へ旅行したあいだに、UFO問題の真相に対抗するサイレンス・グループが、ある種の神秘主義宗教が現れるのを待ち望んでいることを私は知った。そうなると次のように言うかもしれない。
「それみたことか。UFOなどはみな神秘宗教の産物なのだ。この宗教を確立させようとしてやっているのだ。UFOの実在の基礎はありやしないんだ」 言い替えれは、彼らはあらゆるUFO問題を破壊しょうとして、このような説明をするだろう。私を沈黙させる目的でやって来た人たちは宇宙人ではないことを、私は確実に知っている。彼らは地球人なのだ。
このサイレンス・グループが、オカルトや心霊の分野にいる人を妨害しないのは奇妙である。この人々は言いたいことが言えるし、脅迫したり沈黙させようとナノる人はいない。
彼らは、かつて私が哲学上の指導者として活動したことのあるかつてのグループのことに言及して、私の体験をゆがめようとしてきた。このグループの名はロイヤル・オーダー・オブ・チベットといった。しかしこの団体は神秘主義の教義に固執したのではない。私が講演のかたちで述べたレッスンの多くは、ロングビーチとべバリーヒルの各種ラジオ局から放送されている。このことが重要な問題だと思う人は私の講演のコピーが各放送局から入手できると思う。このレッスンはだれでも知っているはずの宇宙的な概念から出た、生命の法則について純粋に哲学的に述べたものである。しかし、"無知"はそれをゆがめるのだ。
私の所へ来る郵便物から判断すると、プロテスタント、ユダヤ人、東洋人等、あらゆる宗教、あらゆる階層の人が、物理的・機械的な見地から、宇宙人の来訪というテーマに関心を持ち、支持しているのである。これが神秘主義の分野に入れられたら、だれも興味を起こさぬだろう。
サイレンス・グループは暗躍するのか
以上が、サイレンス・グループが存在し、恐れている要素なのである。世界中の人々が"宇宙人の来訪"という問題にもとづいて考え始めると、両替屋(訳注=金融制度を意味するらしい)の基礎は弱くなる。人々の目が上空に向けられ、友好的な宇宙の訪問者を求めて空を探索し、心は地球の平和と幸福に対する憧れで満たされるならば、同胞に対する憎悪で心を満たすことはむつかしくなる。憎悪の中にこそ戦争の沃土があるのだ。しかも宇宙旅行という魅惑的な思いに満ちた若者の心は、流血の戦場で待っているいかがわしい名誉の方にそれることはまずないだろう。これこそ資本家が恐れていることではないか。
つまり資本家は地球人類のあいだに平和と理解をもたらすかもしれないような出来事を恐れているのであり、一方、戦争ともなれは投資の対象となり、ある種の投資家は十分儲かるのである。ところが今や、世界中の無数の人が個人的なコンタクト事件について話し合っているのだ。
地球人にとって友好的で、しかも互いに平和に生きることを知っているこの大気圏外からの訪問者に関する知識は、希望を失った多数の人に新しい希望を与えるとともに、無数の人に新しい生活目的を与えている。世界の財布のヒモをにぎっている人が恐れているのは、これなのだ。別な惑星から人間が来る事実を認めるならは、現代の地球の経済システムに甚大な影響を与えることになる。万人がはるかに大きな影響を受けるだろう。サイレンス・グループはこのことを知っており、あらゆる手段を用いてこれと闘っているのであり、同時に、表面から巧みに姿を隠しているのだと思う。
三人の怪しい男が来た
「空飛ぶ円盤は着陸した」を出版してまもなく、3人の男が私の所へ来た。2人は以前に会ったことがあり、1人は未知だった。この男が権威ある態度を示して私をひどくおどかした。私が所持していたある書類を出せと言う。そこで相手に渡すと、あとで返すと約束したが、それきりだった。彼らが何に関係しているのか全くわからなかったので、私は重要書類の一部分を渡さなかった。私が脅迫されたことは事実である。彼らは出て行く前に、UFO・宇宙人問題をしゃべるのをやめろと命じ、さもなければ私のあとをつけて監禁し、キイを拾ててしまうぞと言った。
宇宙人は肉体を持つ人間で、機械的な宇宙船に乗って宇宙旅行をしている事実を知って、そのことを公言している我々に対抗しようとして、宇宙人飛来現象をオカルトの分野に押し込む、あらゆる戦いの背後に存在している中心的党派はウォール街ではないかと思う。
(訳注=ウォール街はニューヨーク市マンハッタンの南端にある区域で、アメリカ金融の中心地。ここの取引は世界経済の変動をあらわすバロメーターの役割を果たしている) 彼らはUFO問題のすべてをオカルトと呼ばれる心霊の分野に投げ込んで、世界中のまじめな人々の心に不信感を植えつけよらノとしているのだ。
飛躍した想像力
なお言いたいことがある。私の言葉は間違っていればよいが、種々の証拠によって、ジェームズ・モスレーと他の人間たちが、サイレンス・グループの手先になっている形跡がある。彼らがやっている事には金がかかるからだ。「空飛ぷ円盤は着陸した」はよく売れたけれども、私がそれによって得たものは殆どなかった。スポンサーなしに私は旅行もできないのである。モスレーや他の人間たちの場合は、だれが金を出しているのだろうか? もちろん、だれかが彼らをサイレンス・グループの手先に仕向けているのだが、彼らはそのことに気づいていない。しかしその"だれか"はUFO問題全体に精通しているのである。 (訳注=ジェームズ・モスレーは反アダムスキー派の暗躍者。アダムスキー問題をひどく混乱させた)
地球人は宇宙で最低の貧しい人間ではないと私は確信するので、この種の影響が宇宙からも来ることはあり得るだろう。しかし私に言わせればーしかも私は世界中から手紙を受け取るので−、宇宙人が地球人を沈黙させようとしている形跡はない。
もし敵意あるUFOが現れたとすればそれは地球人側の恐怖の結果であると思われる。なぜなら、ひとたび恐布の状態におちいると、人間は殆ど何も見えず、何も考えることができなくなるからだ。したがって敵意あるUFO出現例が発生したという証拠は、私は全然持ち合わせない。ただしこの地球のある勢力がそれに関係している証拠は豊富にあるようだ。
「ソーサリアン」誌に掲載された、私がパロマー・ガーデンズで撮影した円盤の丸窓(複数)から数名の宇宙人の顛が外を見ているイラストを見て、私は全く驚いた。その写実の丸窓を非常に注意深く調べてみると顔が見える、という話を聞いたことはある。しかし私が調べてみても、顔は見えない。だが、宇宙人が丸窓から私にメッセージを投下したとき、友の顔をテラリと見た。数名の顔が見えるというのは驚きである。しかし後に宇宙人に質問したら、1952年12月13日にパロマー・ガーデンズへ飛来したとき、円盤内には2人しか乗っていなかったということだった。人間の想像力には驚くほかない。
カール・ハンレースについて
ここでカール・ハンレースとジェロルド・ベーカーについて話したい。2人はモスレーの「ネクサス」誌1955年1月号に、私の体験と写真の真実牲を否定する証人として利用されている。読者はウィルキンソンという名の男とともに、ハンレースを覚えておられるだろう。2人を宇宙船で別な惑星へ連れて行ってやると約束した”宇宙人″とコンタクトしたと称した後、1953年に謎の失踪をとげた男である。
私はジェロルド・べーカーがハンレースの居所を知っていると思う。彼は別な惑星へ行ったのではない。彼が失踪してから広まった噂によると、彼はメキシコの国境近くにいるかもしれないという。(訳注=べ−カーとハンレースはアダムスキーがUFO研究活動を始めた初期にパロマー・ガーデンズを訪れて門を叩いた若者で、後に去って行った)
べ−カーが彼の居所を知っているという私の推理は、次のとおりである。
約2年前のある夕方、べ−カーと他の1人がパロマー・ガーデンズの私に会いにやって来た。ベーカーとの対談中、彼は新聞の広告の切抜きを見せるので、みると、ハンレースに連絡したい人は、ある郵便局の私書箱に手紙を出せとある。 私は関心がなかったので、その新聞名と日付を記憶しなかった。
私がハンレースを知ったのは数年前にさかのぼる。UFOの写真を撮ろうという私の努力と、初期の写真の数点を「フェート」誌が紹介したとき、全米から手紙を受け取ったが、一方、あらゆる階層の人がパロマー山頂の大天文台を見学に行く途中、私の所へ訪問に立ち寄った。
その訪問者のなかにウィスコンシン州から来た人がいた。彼は科学者で、帰宅してから私と会談したことを2人の仲間に話した。その一人がハンレースである。
その後ハンレースは個人的に私に手紙をくれたので、私たちはかなり長く文通を続けた。彼はすぐれた科学的素質を持っているようで、私は文通を楽しんだ。その後、彼の手紙は進展し、何かのトラブルを起こして、理由不明のまま次々と職を失ったという。やがて私は2通の手紙を受け取ったが、それによると私に会いに来る途中だとあり、ついに1952年12月に所持品の一切を持ってパロマー・ガーデンズへ釆たのである。無期限に滞在するつもりだったが、出費を補う金は持っていなかった。
ジェロルド・べ−カーも1952年12月の夜遅く、似たような状態でやって来た。彼も我々ファミリーの1人として滞在し、あらゆる事を自由に自分で処理していたが、やはり金を持たなかった。
ハンレースの奇妙な機械
ハンレースが来てから1、2日後に、彼が私に洩らした話によると、磁気応用のある機械を作ったということで、それを使えは我々がパロマー・ガーデンズで消費していた電力を充分にまかなえるということだった。当時、我々は電力会社の供給を受けておらず、小型の自家発電扱を使用していたのである。彼の話では、この機械は郷里の町の倉庫に保管してあるので、カリフォルニアヘ送らせるつもりだという。そしてパロマー山腹の容易に発見できない場所へ埋めるのだと語った。私はすぐに好奇心と疑惑を起こしたけれども、ただちに応諾しなかった。そのことを知るにはまだ用心を必要としたからだ。
ついに、ふとした会話でその問題を話し合ったとき、その機械は円盤を引き寄せるとともに、それを墜落させることができると彼が洩らしたのである。
円盤を墜落させるぐらいならば、飛行機も墜落させるだろう。パロマー山上には毎日多数の飛行棟が飛んでいるのだ。この点を質問すると、そのとおりだと彼は答えた。これは私の失策だったが、そんなことをすると人命喪失に対して我々は責任を問われることになるではないかと言ったのである。
すると彼は答えた。
「問題じゃありませんよ。我々は円盤が欲しいんだ!」 そこで私はその機械をパロマー・ガーデンズヘ持って来るなと命じた。そしてこの事でトラブルが発生したのである。ベーカーが今起こしているようなトラブルがー。そのときまではすべてが順調にいっていたのだが、即刻ここを退去せよと命じたところ、ベーカーも彼と共に去って行ったのである。しかも出発直前にハンレースは私にむかって、パロマー・ガーデンズに隣接した私の所有する地所から去れと逆に命じた。相手は力ずくでこれを強制するかもしれないと私は一瞬思ったが、やがて彼は平静さを取り戻して、おとなしく出て行った。
ハンレースの言動が陰険で非愛国的であると考えた私は、この事をFBIに通報したところ、FBIは私の意見に同意し、呼ばれたことに感謝して、パロマー・ガーデンズの我々が報復されないように警戒策をたててくれたが、べ−カーが私をやっつけようとして用いるかもしれない手段に対して、FBIは防御策を講じることができなかった。
私は恐れない!
ウィルキンソンがウィスコンシン州からカリフォルニアヘ来たときに、ハンレースの機械を持って来たという噂が広がった。私はこの事を全く確かめなかったが、ハンレースとウィルキンソンが蒸発したのは、彼らがカリフォルニアヘ来てからまもない頃であった。もし彼らがメキシコ国境の向こう側にいるとすれば、そこへ機械を持って行ったことだろう。これに関してもっと情報が与えられるはずだったが、現在のところない。
モスレーや他の人々が私に対する攻撃にべ−カーを利用したけれほ利用するがよい。私は恐れない!
一万、私は、スペース・ピープルの真の使命を世界の人々に知らしめようとして、小さな声でー取るに足りない声かもしれないがー呼びかけるつもりである。
(編者注=これはアダムスキー攻撃の旗頭であったモスレーが、去って行ったハンレースとべ−カーを利用し、多くの材料をでっちあげて流したデマに対する一文である) |