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▲1954年2月15日、イギリス・ランカシャー州のコニストンで、当時13歳のスティーブン・ダービシャーが撮影したアダムスキー型円盤。 |
1962年12月19日(水曜日)の午後、輝く日光のなかをラングデイル付近の低い高原地帯でクリスマスに飾る木を探していたウェムスランドの青年が円盤とおぼしきものを目撃した。彼はそれが空中に停止しているのを数分間見たが、そのあとその物体は高速で飛び去って見えなくなった。以下は彼が見た物についての本人の慎重な説明である。
この青年はケンダルの近くのスティヴリー、グラスガーステッジの21才になるハロルド・スレルクルド君で、パーンサイドのクコパーズ製紙向上に勤めている。
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▲アダムスキー型円盤(上)とダービシャー円盤(下)とを比較したクランプによる正投影図。 |
ところで数年前、コニストンの医師の息子とその友人が子にストン・オールド・マン山の麓の斜面で1機の円盤を目撃する事件が起こったことがある。彼らは目撃した物体の写実を撮ったがそれはまぎれもない空飛ぶ用円盤の形を示していた。(注。有名なコニストン円盤。ソレオナード・クランプがこの円盤写真とアダムスキー氏の円盤写真を正射影法で比較していずれも同じ物体であることを証明した)
しかしコニストン円盤の写真はピンボケで、少年が興奮のあまりカメラのジャバラを完全に開いていなかったことが後になって判明したが、この目撃事件は世界にすさまじい関心を呼び透こし、ロンドンや米国の科学者が少年の体験を仔細に調査した。
ヌレルクルド君は2枚の図面を描いてくれた。彼の話は次のとおりである。
彼はヒイラギの木を探し求めてラングデイル地区へ出かけて行き、スケルウイズ橋を通り抜け、エルタウォーター村から約半マイルの地点へ来たとき車をとめて、道路の右手の山の斜面を歩いて登った。
彼はいう。「山を歩いて行ったときー種の連続的なブーンという音を聞きました。最初は気にとめなかったのですが、しだいにその音が大きくなるように思われたので、あたりを見まわしたところ何も見えませんでした。そこでひょいと見上げますと、円盤型または台皿をさかさにしたような大きな物が空中にいるのが見えました。それは高度約700フィートの位置に停止していたようで、私は1分間ばかりそれを見つめました。するとそれは約150フィートにまで降下してきて、私はさらに2分間ばかりそれを見たと思います。
突然それはすさまじいスピードでサッと飛び去り、ライノス山道の方向へ消えました。その物の径は50ないし60フィーとばかりあったと思います。そして金属的な青色を帯びていました。自転はしていませんでした。飛び去るときにその物体の底部をハッキリと見ることができました。底部にはビールだるによく似た3個の突出物があって、飛んで行くときの傾きで上部に一種のドームがあるのが見えました。
円盤の上部の周囲には別な突出物があって私はドームを透かして内部を見ることができましたが、そこにはテーブルまたはベンチのようなものがありました。それは全く台皿によく似ていて、上部にまるい部分があり、ちょうどハチが飛ぶときのような音を出していました。ただその音が大きかったというだけです。私はこれまでにこんな物を見たことばありません。それでまた驚きから抜けきれない状態にあります。その物体の周囲のフチ全体にわたって桁のような物がありました」
スレルクルド君はよく晴れた日の午後4時ごろにその物体を見たのである。その後彼は次のような詳細な話を新聞社へ語っている。「私はクリスマス用のヒイラギを探しながら車を飛ばしていて、道ばたへとめました。ヘイをのり越えて右手の山へ歩いて登り始めましたが、約10分間登ったところブーンという音を聞きました見上げると700ないし800フィートと思われる高度に円盤型の物体を認めました。2分後にそれは降下して約45度の角度でまた停止の姿勢を続けました。私はさらに2分半ばかり観察しましたが、突然それは恐ろしいスピードで飛び去りました。物体の底部には3つの突出物があって、それらの中心には円形の鏡のような面がありました。上部には透明なドームがあって、そこから放射状の青色が輝いていました。そして内部にはベンチまたはイスのようなものを見ることができました。円盤のフチにはヒレがついていて、そのフチとドームのあいだに円窓と思われるものが3つありました。物体が動くときはその色が暗赤色から緑がかった白色に変化しました」
(終わり) |