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 科学者はUFO問題に目覚めつつある ティモシー・ベクリー

第1話 存在しないはずなのだが存在している UFOと宇宙No.22,23より

UFO ― 多数者によるその目撃、コンタクト、あるいは、こげた地面やバラバラになった樹木、奇妙な物質など、なまなましい物的証拠の確認報告が、高名な科学者や実業家などの目をUFO現象へと向け始めた。

一流の科学者、宇宙の先駆者たちは、いま、謎の円盤、UFO現象に関する真相を知りたがっている!

■ UFO問題のレポート

マスコミのUFO問題に関する効果的な抹殺にもかかわらず、UFO目撃事件は増加の一途をたどっている。
▲UFO現象に関心の高い宇宙旅行の父へルマン・オーベルト。
▲UFO現象に関心の高い宇宙旅行の父へルマン・オーベルト。

世界中から次々と流れ出る目撃報告のために、高名な科学者、教授、実業家たちは、UFO現象に対する関心の高まりを公然と示すようになった。

アポロ17号の宇宙飛行士、民間航空の先駆者、一流の科学者連が謎の円盤に関する真相を知りたがっている。

UFOとは何か? どこから来るのか? どのようにして地球へ到達したのか? UFOを操作している知性体が存在するのか? そうだとすればその知性体はどんな姿をしているのか?そして最も重要な問題だが、彼らは何を望んでいるのか?

こうした疑問が長いあいだまじめな研究者を悩ませてきた。これは現在、円盤の謎を真剣に追求する研究家にとって全くの障害になっている。

一群のUFO信者のなかには、次のような"転向者"がいる。

○ソントン・ページ博士(天文学者)
○ジョン・ノースロップ(航空界の先駆者)
○レオ・スブリンクル博士(ワイオミング大学の心理学助教授)
○ ジェームズ・ハータック(カリフォルニア芸術大学教授)
○ユージン・サーナン (宇宙飛行士。アポロ17号の船長)
○ギャリー・ヘンダーソン博士(ジェネラル・ダイナミックス社のトップクラス科学者)
○ヘルマン・オーベルト教授(宇宙旅行の父といわれる科学者)
○バートルド・エリク・シュワルツ博士(精神科医)


■ 有名な天文学者ページ博士はUFO問題を重視しているいる

知的に操作された不思議な物体の数世紀間における目撃は、一般人の感情を刺激し、ときには危機や恐慌をひき起こした。しかし科学者がこの問題をまじめに考えたのは、現代になってからではない。

ボストンの天文学者の会合で、ウェスレ一大学の高名な天文学着であるソントン・ページ博士は、世界にはUFO関係の謎が存在するので、これは早急に調査解明されねばならないと述べた。

ページ博士のこの声明は、直接に入手した多くの"決定的な"実例にもとづくものである。博士が強調したある報告は、数十名の目撃者のみならず、2名の警官の目撃証言によって裏付けられている。


■ デッドウッドの警官による目撃事件

米サウスダコタ州デッドウッドという静かな町に高くそびえる山の頂上で、ライトを消したパトロールカーの中に座った2人の警官が、真っ暗闇の空中に青もなく静止している巨大な球体を呆然と見つめていた。

9月22日の夜は2人にとって普通に始まったが、午前2時30分、1人がふと空を見上げて、北東から無音で滑空する球形の物体に気づいたのである。

もっとよく見ようというわけで、2人は国道14号の定期パトロールをやめて、その町の高地の眺めのよい地点へ前進した。 車から降りた2人は、停止しているUFOの方向ヘスポットライトを向けた。光がUFOに当たったとたん、物体は黒いシルエットに変わってしまった。

約20分後、北西からその大きなUFOめがけて小さな白い物体が接近して来た。突然、また別な物体が南東から矢のように飛んで来て、大きなUF0の近くで停止した。しばらくして大きな物体は空中に四角形を描くかのように、まず右へ動き、次に下へ、続いて左へ移動してから、また上昇した。この移動中に大きな船体から時折青い光線が地面に照射されて、それが3秒ないし5秒間続いた。

2名の警官は再度その物体にスポットライトを当てたが、またその"母船らしきもの"はシルエットになった。このスリルに満ちた光景の最中にパートロールカーのラジオがニュースを流したが、それによると近くの各部落の人々もこれと同じ編隊を見たという。

最初に出現してから30分後、ついに小型の物体(複数)がもと来た方向に急速に飛んだ。しかし大型UFOは更に25分間も同じ位置にとどまっていた。そのあと、物体は1秒ごとにスピードを上げながら南東の方向へ飛んで行った。

呆然自失の態で警官は山道を降り始めて、デッドウッドの警察本部へ急いだ。そして完全な報告がファイルされたのである。

この目撃以前、2人の警官は円盤については頑固に疑っていたし、数週間同本部に流れ込んできていた目撃報告類を無視していたのである。しかし今度こそは自分たちの見た物や他人が目撃した物を認めた。

以上の物語はドラマチックな映画のスクリプトからとったように見えるけれども、ページ博士によれば、この事件は真実なのだという。博士や他の似たような背景をもつ人々は、謎のフタがついに振り払われて、大衆もUFOに関する真相を知らされるべきだと言っている。


■ ノースロップ社長もUFOの信者

近年、UFOについて最も積極的な意見の一つが、米国のある民間航空のパイオニアから出されている。カリフォルニア工科大学の学生教授団の前で行われた講演で、ジョン・ノースロップは自己の信念を強調した。円盤は地球のそれよりもー万年も技術的に進歩した人類の製品であるというのだ。現在91歳のノースロップは、巨大なロッキード航空機会社の創立者の一人で、ノースロップ航空の社長である。

彼は米国における初期の民間航空を成功させた少数者の一人であるとみなされている。

「私の意見では、空中に見られるUFOを操作している人間は他の世界から来た物理学者で、数世紀にわたって地球の発達を注目してきたのだと思う」と彼は言っている。しかも彼は「この宇宙船は、地球よりもはるかに進歩した、科学的にも洗練された他の世界から来た科学者が飛ばしているのだ」と述べている。


▲UFO存在を信じるアポロ17号船長ユージン・サーナン。
■ テストパイロットは見た  

ノースロップ自身はUFOをまだ見ていないと言うが、UFOは"確実に存在する"と確信している。彼によると、親しい友人の1人とチーフ・パイロットたちが、全く説明のつかない物を目撃したという。

「テストパイロットのマックス・スタンレーが当社の飛行撥を操縦してテキサスからカリフォルニアへ飛んでいたとき、約8万フィートの高度に奇妙な半透明な物体があるのを目撃した。航空力学のあらゆる原理を無視したような存在で、しかも横向きに飛んでいたのである。

スタンレーが何を見たのかはわからないが、パイロット、レーダー技術者や、天文学者、軍人、警官等、信頼し得る筋からも数百の類似報告が出ている。そのとき、物理学の法則で説明のつかない性質を示した現象が空中に存在したと私は確信する」と、60年に及ぶ航空校技術者の経歴をもつノースロップは言っている。

数年前、有名になったコンドン報告に関して、これは現代最大の大失敗の一つであろうとノースロップは思っている。

「21世紀のまじめな科学界は、コンドンのごまかしを笑うのをやめるだろうと考えている。コンドン報告は米国の大衆に対してなされた最大の故意のごまかしの一つであった」 

UFOは新奇なものではない。それほ2万5千年までさかのぼるのだと、ノースロップは1200名の学生・教授団の前で語った。

彼が次のように話したとき、最も大きな驚きの声が出た。つまり彼は近接目撃が世界的に増加していることに首をひねり、関心を持っていると述べたのである。信用し得る市民がUFOのすぐ近くまで近づいて、なかには人間の乗員に話しかけたという例もあるというのだ。

たしかにノースロップの講演は、きわめて重大な時期になされたようだ。というのは、現在、あらゆる報告は、我々が新たな目撃ブームのさなかにいることを示しているからだ。そして今度こそ、その結果は大変なものとなるだろう。それはまだ新聞社の十分な注目を引くほどに至らないが、体制側の態度に予期し得ない変化をもたらしたと思われるようなブームである。

第2話へ続く

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