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 世界12の"魔の墓場” 第2話 アイバン・サンダーソン

UFOと宇宙 No.19 1976年8月 より

ビンセント・ガディスはその後も調査を続けた。私を仲間にひっばりこんのも彼だったのである。私たちが不可思議現象研究協会を設立したのもその年(1966年)のことだった。研究計画を立案することになったときに、「三角海域」は即時調査が必要ということで全員の意見の一致を見た。十年後の今日ではそれほどでもないけれど、当時はきわめて神秘的な話題だったのである。

増野一郎訳


魔のバミューダ三角海域

ビンセント・ガディスはその後も調査を続けた。私を仲間にひっばりこんのも彼だったのである。私たちが不可思議現象研究協会を設立したのもその年(1966年)のことだった。研究計画を立案することになったときに、「三角海域」は即時調査が必要ということで全員の意見の一致を見た。十年後の今日ではそれほどでもないけれど、当時はきわめて神秘的な話題だったのである。

そこでこの海域は単に「バミューダ三角海域」という名で調査リストに記入され、(1)これも意味のはっきりしない名前だが、まだ補護も確認もされていない超原始人「雪男」、(2)これも未捕獲未確認の、湖、河川、海に住むと伝えれる大型動物の「海水性・淡水性怪獣」、それに(3)UFOに続き、4番目の座を占めることになった。ついでに申し上げるなら5番目は「T・T・F」(固体が他の固体を即座に通過して移動する現象)で、6番目は「T・T・T」(固体が時間の中を移動する現象)なのである。このことの重要さはやがて明白になるだろう。

バミューダ三角海域に関する資料を持ち寄ったとき、私たちはいくつかの驚くべき事実に直面した。その一つは、旧友でもあり現在は私たちの仲間でもあるビンス・ガディスから出たものだ。彼のペンによりはじめて紹介された、日本本土と小笠原諸島の問の西太平洋に位置する有名な「魔の海」をもっと詳しく調査しようではないかと彼は言うのである。

日本付近の"魔の海"

この海域のことは日本人の間では何百年も昔から知られていた。だが有難いことに、「三角海域」という名前はつけられていなかった。ここでは無数の船舶が行方不明となり、第2次大戦中には日米双方の航空艇がその付近を調査した。その結果、この海域は南西から東北に伸びた長円形の班点形をしていることが明らかにされた。その上、この時分には人々は船舶喪失の記録から、「バーミューダ三角海域」もこれと ― 全く同じとは言わないがよく似た形をし、同じくらいの傾きで伸びていることに気づき始めていたのである。

私が受けた教育の専門は地理学だった。そこで私には、何か新しい調査計画の話を聞くとすぐに地図か地球儀に手を伸ばすくせがある。これからお話ししようという発見をするに至った調査に着手するようになったのも、もとはといえば私のこの地図をさがすくせが原因だったのだ。

地中海西部の菱形海域

まず第一に私たちが気づいたのは、この2つの海域が ― もっと正確に言うなら、菱形をしている ― 同一緯度の上にあるということだった。その中心(らしいもの)はどちらも北緯36度にある。続いて、とても偶然の一致とは思えない偶然の一致が起こった。2隻の潜水艦(1隻はフランス、1隻はイスラエル)が地中海で行方不明となり、さらに4隻の小型船舶がポルトガル、モロッコ、マデイラ島の中間で、晴天だというのに消滅してしまったのである。

ただちに、大量の新聞の切抜きや、国内、海外のメンバーたちや今まで聞いたこともない人たちからの手紙が各国から殺到し始めた。彼らは異口同音に「地中海西部も例の"菱形"の1つではないか」と聞いて来たのである。

もう1度地球儀をよくよくながめてから私は、測地学の心得のあるメンバーを集められるだけ召集した。彼らは国中あちこちから飛んで来た。だが最初に具体的な提案をしたのは、アルフレッド・D・ビーレックだった。

私たちはメルカトール式図法で措かれた世界地図を使って会議を始めたのだが、ビーレックは、問題の海域もやはり北緯36度線を横切る菱形海域で形も大きさも同じくらいである上に、同じように南西から北東に傾いており、その中心は地中海南部のモロッコとアルジェリアの国境付近にあるらしいことを指摘したのである。

アフガニスタンの魔の地帯

それから翌日の郵便が到着し、まったくの偶然の一致としか思えない事実がまた1つ明らかになった。この手紙は私たちがまだ開いたこともない婦人からのもので、彼女は明らに私たちの仕事のことは何も知らないようだったし、バーミューダ三角海域の話も聞いたことがないらしかった。ずっと以前に彼女はある事に気づき、それ以来1人で悩んでいたのである。第2次大戦中彼女は、現在のハキスタンで米国情報部に勤務していた。連合国の軍事援助の一環として、大型輸送機がイラン経由で当時のインドとロシアの間を往復していた。その中の何機かは金塊の輸送に使用されていたが、連合国の悩みの種は、かなりの機数がアフガニスタン上空で行方不明になることだった。この婦人の関心をひいたのは、少なくとも2度、金魂だけは山中の土民によって発見されたことである。しかし、機体の破片はひとかけらも見つからなかったのだ。

私たちはもう1度地球儀と計算尺に手を伸ばした。これで4番目の、今度は陸上の「消失地域」が見つかったからである。それも最も怪奇な消失事件ではないか。まだある。私たちが地中海西郡、アフガニスタン、小笠原諸島の間隔を経度ではかってみると、それぞれ正確に72度だった。その上に、地中海西部の菱形からバーミューダ三角海域までの経度までが正確に72度だったのである。

ところで、72度といえば円周360度)の5分の1だ。大西洋西部から太平洋西部までの間に4個の菱形が1列に並んでいるとすれば、5番目の菱形も存在するのではなかろうか。そして、それはどのへんになるか? それは太平洋北郡、ハワイ諸島の東北に位置していなけれはならないことが明らかになった。

それに続いた沈黙を私は一生忘れないだろう。私たちのうち5人は経験豊かな科学者か技術者であり、残りの4人は報道関係の仕事をしていたが、地理学者のビーレックを見つめてただ座っているだけだった。やがて、電子工学の専門家が沈黙を破った。

「ね、自然というものはめったに正確じゃないものだ。でもこればかりは物理学的に正確だ。太平洋北西部で何か事件が起こったのを聞いたことはないかね」

人間コンピューターのような私たちの秘書兼図書室主任のマリオン・フォーセットがすぐに、全然何も聞いていない、と答えた。実際、私たちはまだ何も知らなかったのである。

南半球の消失海域

その間私の心の中では小さな虫が1匹うごめき始めていた。私たちがバーミューダや小笠原に関するデータを整理したりもっと集めたりする数ヶ月かの間、私自身は静かに自分だけの思いつきについてあれこれ考えていたのである。それは南半球だ。

通信と調査を通じて私は、南半球にもおそるべき「消失海域」があることを知ったのである。それは(1)アルゼンチンの南東海岸の沖、(2)南アフリカの南東海岸の沖、そして(3)オーストラリアの南東海岸の沖、つまりタスマニア海の3ヶ所だった。私はもう1度地球儀を取り上げて、南極が上に来るようにひっくり返してみた。そしてこれらの3つの菱形海域をそっと指でたどると、計算係に仕事を命じたのだ。そこで何がわかったか?

2つの海域は経度にして72度離れており、どちらも南緯36度線上に位置していたのである。ただ3番日の海域は他のどちらからも144度離れていた。144度は72度の2倍である。それでは未発見の残る2つはどこになるのか?

1つはインド洋東部に、他の1つは南東太平洋にあるはずになる。

ここまでが今回の会合で明らかになった。ところがやがて、聞いたこともない人物から全然頼みもしないのにまたもや「偶然の一致」とでもいうしかないような情報が私の手許に届いた。

米国南西部に住む若い婦人からの連絡だった。彼女には2人の兄弟があって、1人は海軍に、1人は空軍に勤務しているが、2人は軍隊で聞いた話を彼女に話して聞かせた。その話を聞いて思い出した彼女は2人に、「魔の渦巻」のことを書いた私の記事を見せたという。2人の反応は早かった。渦巻は他にももう2ヶ所、1つは北太平洋に、もう1つは南太平洋にある、というのだ。

第3話へ続く

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