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 フランスの大臣UFOを語る  

by ゴードン・クレイトン  UFOと宇宙 No.14 1975年より 

これは、1974年1月28日(月曜)から3月22日(金曜)にかけて39回にわたってフランス・アンテルが放送したUFO研究シリーズの中で、1974年2月21日午後8時半、ロベールギャレイ国防大臣(当時)に対してフランス・アンテル記者ジャン・クロード・ブーレが行った独占インタビューのテープ録音を翻訳したものである。その内容は翌日発行のフランス・ソワール、ル・パリジャン・リベレ、ローロール、ル・フィガロなどの各新聞に大見出しで掲載された。しかしこの重大ニュースを、イギリスのマスコミは全く無視し去った。

▲壁画の部分図(拡大図)

ジャン・タロード・ブーレ
「大臣、このたびはフランス・アンテルに画期的なインタビューをお許し頂き、まことに有難うございました。フランスの国防大臣がUFO問題に関し、御意見を発表頂くのはこれが最初と存じます。まず、聴取者の質問にお答え下さるための情報−−−つまり、このような機会がなかったら私たちが知らぬままに過ぎてしまうような情報を、大臣はお持ちなのかどうか、それからお伺がいしたいのですが」

ロベールギャレイ国防大臣
「さあどうでしょうか。常に関心はありましたが、私がこの問題に関係した時間は比較的限られており、したがって、本シリーズの放送中どんなことが言われているのか、そのすベてを知る立場にはありませんが、国防省の内部でも一部の人は本シリーズを熱心に聞いていることはよく知っています。私は、これらの現象に対してはきわめて広い心で接しなくてはいけないと深く感じるものです。説明のつかぬことを説明しようとつとめることにより人類は相当な進歩をとげました。さてUFOという言葉のもとに私たちが収集してきたこれらの視覚現象(私からはそれ以上は言えません)に関して、私たちの理解をこえた現段階ではかなり説明のつかぬものであることは確かです。

今日でも説明のつかぬもの、または貧弱な説明しか与えられていないものがあるということは反発できぬ事実であり、そこまでは申し上げても差し支えないでしょう。

これら未確認物体出現の目撃報告を収集し研究する目的のため、1954年、国防省内に一つの課が設立されました。私自身も1970年までのこれらの目撃報告を、ある数量(約50例くらい)までは目を通しました。そのなかには、最も早いもので1953年11月20日、ヴィラ・クープレの第107空軍基地のジャン・ドハリ中尉の目撃例もありました。憲兵隊からの報告もあります。また、操縦士からの報告も、空軍中枢部の指導的地位にある高級将校からの報告もあります。どれもみな、細部まで不安になりそうなほど一致しているのです−みな1954年の出来事です。

ですから、これらの現象に対しては常に広い心を持ち続けなくてはいけないと思います。つまり、頭から否宕するような態度ではいけないということです。過去において私たちの祖先たちは、現在のわれわれにはほんの初歩的にしか思えない事でも、いっさい否定してきました。たとえば、生物学に関する現象はいうにおよばず、ピエゾ効果、つまり静電現象などに対してもそうでした。実際のところ科学は、われわれがある時点において自分たちはある現象について何も知らない。何も理解していないということを認めたときにはじめて進歩してきたのです」

ブーレ
「大臣、ミラージユ・ジェット機がフランス上空でUFOを追跡したことがございますか」

大臣
「私が目を通した相当量の報告を基礎にして言うなら、フランスではありません。しかし、レーダーが捕えたことは何度かあります。時に1950年代にアキテーヌでレーダーが捕えた物体のことですが、10分間にわたってレーダーに映像があらわれ、当時は正体不明とされましたが、これは現在でも正体不明のままです。その反対に当時は不思議だと思われていたレーダーの映像が、あとになっていわゆる干渉波と判明した例も何度かあります。それにもかかわらず、すべての可能性を考慮しても、現在まで説明不能とされているレーダー像もあります。同様の現象は他の国でも報告されています。それはよく知られていることですね。米国でもたびたびありましたし、最近はトリノでも起こりました。

しかし、あなたのご質問にもっと正確にお答えするなら、他国の状況と比較すればフランス空軍揉縦士からのUFO目撃報告の数は割に控え目なものです。にもかかわらず、注目すべき例はやはり存在します」

ブーレ
「大臣、本件に関して外国の軍事団体とは連絡をとっていらっしゃいますか」

大臣
「連絡はしておりません。1970年いらい、すべての報告はGEPA(空中現象調査会議)に送付しております。何か異常な事件が発生したときはかならずそうするのです。操縦士からの報告もありますし、憲兵隊による調査もあります。事実、1970年いらい空軍は、UFOは何らの危険をも代表しているものではないという見解を持つようになりました − ですから科学的にこれらの現象を研究することには何の問題もありません。これはCNES(国立宇宙研究センター)の仕事だと思います。そこではポエール氏のような人たちが、私たちから見ても実に面白そうな研究をしているのです。ですから現在はもう私たちはこういった問題に直接関係してはおりません。しかし、くりかえして言いますが何か不思議な事件が起こるたびにその報告はCNESに送られます。CNESは国全体にとっても重要な仕事をしているのです。」

プーレ
「大臣、それでもやはり、フランス上空で起こる未確認宇宙現象は国防省筋にとっても重大関心事ではあるわけでしょう」

大臣
「もちろんですとも。国防省は大いに関心を持っています。ですからこの問題を研究することにより何らかの相互関係を発見しようと努力しているのです。私個人としては、たとえばポエール氏が述べているあの現象にも興味を持っています。つまり、磁気変化とUFOの出現とがお互いに関連しているという現象です。いつの日か、それは単なる騒乱現象にすぎず特別の物体の出現とは関係ないということが解明されるかもしれません。しかし現在のところは、われわれの理解をこえた何物かがあることを認めざるをえないのです」

ブーレ
「もし軍用レーダーがUFOをとらえた実例を科学者に公開せよと要求されたら、大臣は何とお答えになりますか」

大臣
「防空用レーダーが異常を発見すれば、それを科学者に連絡していけないという理由はないでしょう。私たちは現実にそれを実行しているのですよ。空軍や憲兵隊からの報告はすべて私のもとに集まります。私たちはそれを専門の科学者に直接に送付するのです」

ブーレ
「大臣、いま憲兵隊とおっしゃいましたが、このシリーズでフランス・アンテルは憲兵が調査を行って到達した結論について何度か放送したことがあります − 注目にあたいする結論です。円盤が着陸してその付近に宇宙人がいるのを見たと目撃者が報告しますと、それは事実に相違ないと憲兵が断定するのはよくあることなのです。大臣ご自身はこのことをどう思いになりますか」

大臣
「そうですね。もちろん私自身はもっと慎重でなくてはなりません。とはいえ、このことははっきり申し上げねばなりますまい。つまり、空軍や陸軍の意兵、それに調査の責任を持つ憲兵隊から多数の報告が送られてき、私たちがそのすべてをCNESに回送する状況をフランス・アンチルの聴取者が自分の目でごらんになれば、事態が重大であることはおのずから明らかになるだろう、ということです。

憲兵隊についての私の見解は、彼らは真剣に仕事をしているのだろうということです。彼らはでたらめに報告を書きあげるのではありません。もしそのようなでたらめな報告が1つか2つでもあれば、憲兵隊の信用は失われたと考えて頂いてよろしい。事実、これらの報告の数は莫大なもので、内容もきわめて雑多です。もちろんまだ、どれもこれも断片的なものばかりではありますが、UFO問題に関してはきわめて広い心を持ち続けることこそ重要なのだということだけは申し上げておきたい。目撃者の真剣さを疑うことはできない一方、同時にそれからわずかなりとも結論を引き出すことは、現在ではまだ早すぎるのです」  

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