|
||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||
| ├ 写 真 |
| 中央アート出版社 TEL : 03-3561-7017 E-mail :info@chuoart.co.jp |
| 金星へ行って来たメキシコ人 | |
| 第3話 UFOContactee No.121 1993 より >>第1話 >>第2話 |
| 宇宙研究会の一会員がここで質問を出した。金星人は (訳注=菜食を主体にするといわれている) 生きるために暴力を用いて生き物を殺すことを、どのようにして肯定しているのか、というのだ。この男は金星人も肉を食べるということを聞いている人で、どうやら厳格な菜食主義者らしい。 |
|
金星人の肉食について
アダムスキーはその無作法な質問に対して、計る程度の忍耐カをもって答えたが、あとでいらいらしていた。というのは、これと同じ質問を数えきれぬほど受けてきたからである。 彼によると次のとおりだ。 我々は生きるために作物をつくる。レタスの葉を一枚荒々しく引き抜いたときに、そのレタス全体の反応を示す特殊な機械装置を使用している科学者がいる。その場合、レタスの収縮が記録される。それはヒナドリのような動物の四肢を死後に干乾しにすることによって一段と明確になるのに似ている。 レタスの場合、葉をそっと引き抜いても、やはり収縮運動が見られるけれども、その動きは荒々しく引き抜いたときよりも少ない。これはレタスがあまり痛手を受けなかった証拠である。 質問者は 『暴力』 という言葉を用いた。しかしこの場合は多くの人間らしい殺し方があるのだ。一方、金星人が1週間または1カ月に一度肉を食べようともそれは別として、動物は痛手を受けないように殺されるのだ。 金星では地球人が肉を食べるのと同じ割合には肉を食べない。地球ではしばしば1日に3度も肉を食べることがある! 我々は何を食べようと問題ではない。あらゆる生命体は苦痛を感じる。 しかも我々が食べる物で過去世を持たない物はない。我々の衣服やその他のあらゆる物は、過去でそれ自身の生涯を持ったのである。我々が体を暖めるために燃やす石炭や、家具を作るための木材にしてもみなそうなのだ (訳注=人間に食べられることによって、その物はさらに進化することになるという思想が含まれている。ただし食用の動物は苦痛を与えぬように屠殺する必要がある) 土星と木星 そのあとアダムスキーは土星のマスターから伝えられた物事に再度言及した。 土星は法廷によって規制されている。そのために土星人が身に着けているバッジには、公正さをあらわす象徴的な秤の図が描いてある。土星と木星が太陽系全体を治めているとアダムスキーが言ったように思うのだが、これはつまり、あらゆる立法はこの二つの惑星でなされるということである。たぶんこの二つの惑星の住民が最も賢明で、あらゆる点で最も高度に発達しているからだろう。 万物は相互に役立ち合う つづいてアダムスキーは語った。
人間の 『心』 は我々がつまずきやすい最大の障害物である。人間はもっと簡素な生き方をし、大自然を観察して、そこから学びとる必要がある。一本のリンゴの木があります。これは私達を喜ばせるために創造された美しい物です。春になるとリンゴの花が愛らしく見えますが、少したつとその花は落ちて小さな実がなってきます。 そうこうするうちに、この実は大きくなって完全なリンゴになります。そのうちに、このリンゴがそっとしておかれたならば、母なる大自然がそれを振り落とします。そこでリンゴは地面から最初の傷を受けるのです。地面との突然の接触によって傷がつくからです。 さあ、リンゴは地面に横たわりました。もしアダムスキーさんが(と自分のことを言う)そこへ近づいて拾い上げて食べない限り、リンゴは朽ち果てるでしょう。そこでわかるのは、リンゴは「生きようとして」人間に奉仕したということです」(訳注=リンゴが人間に食べられるのは、リンゴ自体がより高度な次元に昇華することを意味する)。 アダムスキーは言葉をつづけた。 我々の肉体と感覚は心よりもよく物事を知っている。母親の体内にいる胎児は生まれ出る時を知っている。出生の瞬間に母親は「生まれた」ということがわかるけれども、生まれ出る時の決定権を母親は持っていない。 万物は人間に役立つために存在している。人間は他人のためや、人間を創造した神のために役立つのである。 我々は自分の肉体の内部では5分以上も生きることはできない。というのは、我々は肉体の外側にある生命の息を吸い込んでは吐き出しているからだ。こうして呼吸をしている限り、我々は生きているのである。 転生は即座に行われる さらに言う。人間は死後即座に転生する(生まれ変わる)。亡霊となって次の転生を待っているのではない。一肉体から次の肉体へ即座に移行するのである。今生で用いた肉体は残して、それは大地へ帰る。これについてアダムスキーは自分の生涯と結婚生活に言及した。 それによると、彼と妻のメリーは互いに好きであったから結婚した。2人は36年間を共に過ごした。そしてときどき2人がいろいろな直感を起こしたとき、妻は「自分は金星の人間だから、死んだら金星に帰って行くのだ」と言っていた。(訳注=もともとメリーは地球でアダムスキーを助けるために、アダムスキーにつづいて金星から転生してきたと言われている。そして死後はまた元の金星へ転生して行った。金星人の少女として生まれ変わったメリーとアダムスキーが大母船内で劇的な対面をした様子は新アダムスキー全集第五巻『金星・土星探訪記』 に詳述してある。アダムスキーも1965年に他界して金星へ転生したと言われている) 霊媒たちの狼狽 アダムスキーは物事の宇宙的な取り上げ方を保つ必要があることを力説した。もし彼がローマ・カトリックの見地から話すとなれば、プロテスタントはそれと関係のないことになる。一方、彼がプロテスタントとして話すならば、彼はローマ・カトリックの支持を失うことになる。 彼は言う。「私達はこんなことをするわけにはゆきません。私達は両方の支持が必要です。あらゆる支持が必要です。自分がこれまでに体験してきたすべての事は、オカルトとは無関係です。全然関係ありません」 実は彼は聴衆に次のように語ったのだ。彼の妻メリーが1954年に亡くなってから2週間後に、85人からなる霊媒の団体に講演したことがある。霊媒達はアダムスキーの周辺の人達に霊界からのメッセージなるものを伝えたのだが、アダムスキーには何も伝えなかった。 彼が講演を終えて会場を出るとき、霊媒師の一人一人が彼と握手をして、奥さんによろしくと言った (訳注=メリーが死んだことを知らなかったのである)。そこでアダムスキーが真相を(メリーはすでに死んでいるということを)話したところ、一同は顔色を変えた(霊媒ならばメリーが霊界にいることを知っているはずだ)。おそらく霊媒達は死んだ後に、霊界からではなく別な惑星からメッセージを送ることになるだろう!(訳注=アダムスキーによれば、いわゆる霊界なるものは存在しないという) 地球人でも超寿命か保てる 人間の年齢に関してアダムスキーは次のように語った。地球人でも自分の心をコントロールする方法を知って、科学技術によって自分の知識を得るならば、800歳までも生きることができるだろう。つまり、現代の物質的な科学時代にあっては人間は常に事実や証拠を求めたがるので、宗教的、形而上的な研究方法は取らないだろうというのだ。 誠実であったアタムスキー アダムスキーは約70名の会合で大歓迎を受けて、暖かい拍手が送られた。彼は裕福さを示すことはなく、グレイのスーツで簡素に身を包み、白シャツに暗紅色のネクタイを看け、普通の靴をはいていた。 彼が語るときにはきわめて真摯であり、彼の真剣さを感じない人はいないほどであった。その深遠な哲学的な講演は、いかがわしい人間が話せるようなものではないと誰もが感じるほどの言葉で語られたし、静かな説得力に満ちたものだった。 −終わりー |
|
|