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 質疑応答 ジョージ・アダムスキー

第2回 2部 UFO Contactee No.92より


問(28) 地球の飛行機のなかには消滅するのがありますが、この理由が説明できますか。

答 核爆発の後にわき起こる原子雲がどんなふうに見えるかはだれも知っています。あの雲は実際にはエネルギーの集中したかたまりです。これが世界中を流れて行くにつれて、爆発によって拾いあげられたチリを落としながらそれ自体が不可視な状態に変質します。 そして限りなくこの状態を続けるのです。

この雲は前の質問で言及した”ニセ火球” と同じ集中したエネルギーから成っています。ただスケールが大きいだけです。以前に述べた現象に比較すると、この集中は巨大なものです。多くの飛行機が消滅する原因となっているのは、このような”雲”なのです。 というのは、それが最初に放出されたときよりも高度に集中し活性化されたエネルギーの状態になっているからです。目に見えないために、パイロットはその存在に気づきません。

地球の飛行機の一機がこのような不可視の”雲” に接触すると、爆発か分解を起こし、目撃者の眼前で消滅したように見えます。これがいままでに報告された飛行機の謎の消滅の理由を説明しています。

数度の機会に宇宙船 (UFO) がレーダーに追跡されたことがあり、ある場合には消えた飛行機の近くにUFOがいたという目撃報告さえなされたために、UFOが飛行機を誘拐したのだと言われていました。

しかし私が聞いたところによりますと、地球人の非能率な検知装置のために、パイロットたちはこの ”雲” の進路がわからないのだということです。

この悲劇を避けるために、スペース・ピープルはなるべく急速に集中したエネルギーのかたまりへ手を伸ばそうと最大の努力を払っています。 しかし一機またはそれ以上の飛行機が集中エネルギーのポケットに突入したとたんに、スペース・ピープルが到着した例が何度かあったのです。この状況下では彼らも傍観する以外に方法はありません。なぜなら一度飛行機が このエネルギーの中へとらえられると、飛行機も乗員も救うことはできないのです。しかし彼らはあとで不可視の雲を分解して、それ以上の破局の発生を避けています。

問(29) なぜ天文学者は、近隣の惑星群の大気条件は私たちに似た人間の住むことができないようなものだと言うのですか。

答 まず第一に、実際に別な惑星へ旅行して、そこの大気が地球のものに似ているかどうかを知った天文学者は存在しないことを私は知っています。したがって彼らが確証できるはずはありません。学説上ではできるでしょうが、科学の開発が進歩するにつれて、多くの学説が誤っていることを証明する諸事実により学説も絶えず入れかわっています。

たとえば、さほど遠くない昔、天文学者は地球は四角で平たいという前提から研究し、太陽系には七つの惑星しかないといわれていました。しかし科学が進歩し、優秀な装置が開発されるにつれて、地球人は他の惑星群をつきとめましたし、世界一周旅行で世界が丸いことを証明しました。

分光器は一定の距離以内ならばうまく作動しますが、惑星間で有効に作動すると確信できるでしょうか。これは私の信じていることですが、現在地球人が持っている装置で、別な惑星を直接に取り巻いている諸状態を正確に読み取ることのできる装置はありません。

宇宙空間の諸状態の研究は、大きな水のか たまりを通してカメラで遠方の物体を撮影するのに比較できます。宇宙はエネルギーの波と絶えず変化する”宇宙のチリ”を持つ広大な”海洋”にたとえられるからです。

問(30)  月には空気がありますか。

答 あります。形ある物がその形を保つためには、内側と外側の圧力が等しくなければならないことを科学者は知っています。宇宙の天体を取り巻く大気は、爆発や崩壊を防ぐために必要な圧力を提供しています。あらゆる惑星の内部には莫大な圧力が作り出されていますが、外側を取り巻く大気が外からの圧力の完全なバランスを保ちながら内部の圧力を相殺しています。

月は小さな天体なので、比較的薄い大気を持っています。しかし地球人や別な惑星の人間が体を慣らすことができないほどに薄くはありません。最近私たちは月の表面に人工の橋、トンネル、宇宙船の基地などを観測したではありませんか。

しかも、もしアメリカの科学者や政府関係者が、大気が月を取り巻いていることを確信しなかったとすれば、彼らはあれほど多くの金や時間をかけて月に到着しょうという努力をしなかったでしょう。月に着陸する人が快適に生活をするために、宇宙船に充分な酸素を積み込んで運ぶのは不可能なことは、読者や私が知っているように、彼らも知っているのです。

それで彼らも言っているように、月に到着する最初の国が地球人の運命を左右するとすれば、運営が遂行できるような基本的諸設備の建設を可能にするには、充分な自然の大気に頼らざるを得なくなるでしょう。また酸素は人間の呼吸に必要なばかりでなく、あらゆる設備の運営にも必要です。モーターも酸素がなければ作動することはできません。

もう一度言いますと、月には平和に幸せに暮らしている人々がいるのです。 もしどこかの国が月に到達して着陸しようとするのならば、その計画は訪問先の人々にたいする平和と友好を含んでいなければなりません。

問(31) 火星と木星のあいだにあるアステロイド帯は、ある人々が信じているように一惑星の爆発によって出来たものですか。

答 ちがいます。アステロイド帯は爆発した惑星ではないとスペース・ピープルが私に語りました。また、ときどき述べられてきたように、それは”悪の力” によって破壊されたものでもないということです。

むしろそれは自然のフラン器であって、自然の法則に従ってその内部で惑星が誕生し、惑星が次第に崩壊するにつれて古い世界と入れかわるのです。太陽系の完全なバランスをとるのに必要な他の天体群もアステロイド帯の内部で創造されます。

このアステロイド帯はバイブレーターまたは攪拌(かくはん)器の目的を果たして、いわゆる”停帯した”エネルギーを生きた力に変えるのです。これはあらゆる太陽系にとって基本的なものです。というのはアステロイド帯は実際には電磁気的にチャージされているからです。 各微小な分子はその特殊な範囲内に含まれる自然エネルギーによって個性が与えられ、啓発されます。そして常に変化する関係において成長し崩壊します。高められた活動力を持つこのアステロイド帯がなかったら − しかももっと外側にはさらに二つのアステロイド帯があるのですが − 私たちの太陽系はその存在を維持するのに必要な力を持つことにならないでしょう。

もっと明確に理解するには、このアステロイド帯をいわゆるモーターのアーマチュアにたとえるとよいでしょう。 しかしこのようにして生じた自然エネルギーにはアンペア数がありません。 そしてある程度ブースターとして太陽系に役立っています。

アステロイド帯中の微粒子は絶えず衝突しています。ときとしてこれは二個の混合を生じ、より大きなかたまりになります。ときには爆発を起こしますが、これは二本の熱い電線の交差によく似ています。無数の似たようなアステロイド帯が宇宙全体に存在していますが、すべてはエネルギーの促進物としてばかりでなく、エネルギー発生器または撹拝器として役立っています。それ自体の内部であらゆる天体を支えているエネルギーを生じさせる必要な反応が、この絶えまのない摩擦を通じて起こってきます。

人によってはこのことは神の計画における闘争のように見えるかもしれませんが、これは私たちが知っているような相手を破壊しようとする闘争ではありません。実際にはこれは建設であって、子供を創造する活動で男と女が抱き合って行う闘争にたとえられます。 それは一つの面が他の面にみずからを貸し与えて全体の共通の利益を得ようとする秩序ある闘争です。

以上がアステロイド帯の目的に関してスペース・ピープルが私に与えた説明です。私は、万人が住む宇宙のより大きな理解を求める人々の心にひそむ謎を明らかにしようとしてこのことをお伝えするものです。

地球人が宇宙船を建造して宇宙を旅するにつれて、自分自身の体験によってこの知識をすでに得ていた人々から私たちに与えられた、右に述べた真相やその他の知識を、私たちは体験によって学ぶでしょう。 一方、アステロイド帯の起源については、米科学者の一人、アーサー・M・ハーディング博士を引用しましょう。1935年にガーデン・シティー出版社から刊行された彼の著書『天文学−地球にもたらされた天空の壮大さ』 の129貢に、ハーディング博士は次のように書いています。

「小惑星群は、かつて火星と木星の軌道のあいだで太陽を回っていた一個の惑星の爆発から生じたと考えられていた。しかしそれらの軌道の研究から、それらは単一の爆発の結果生じたものではあり得ないことが示されている」 彼の小惑星群の論述は短いものですが、きわめて興味深く啓蒙的です。

問(32) たびたび論議された”地球の傾き”は完全な破壊を意味しますか。

答 いいえ。実際には惑星の小部分だけが直接の影響を受けるでしょう。地球の一流の科学者連がこの動きを密接に研究していますから、充分な危険警告が与えられるでしょう。

この傾きは地球の巨大な爆弾の爆発の結果ではありませんし、”世界の罪業”にたいする罰でもありません。それはあらゆる惑星に発生する自然の秩序ある変化です。

自然は絶えまのない運動をし、常に変化していますが、人間が変えることのできない一定のタイム・サイクルに忠実に従っています。したがって休息していた肥沃な土地を海底から持ち上げて、くたびれた土地と入れ替えさせる地球の傾きは、宇宙のタイム・スケジュールの遂行にすぎません。使い果たされた土地にたいするこの”休息期間”がなかったら、惑星は生命を維持し続けることはできないでしょう。遠い昔のサイクルで人間の使用から引っ込められた一部の土地は姿を現すでしょう。一方、他の土地は再生させるために生命を与える海で覆われるでしょう。 そしていつかはるかな未来のサイクルで人間が使用するために再度浮上するでしょう。

以上のことは過去無数に発生しましたので、私たちの ”世界” は破壊されることになっていないことがわかるはずです。

以上述べたことからして − そこではブラザーズの有利な立場によってより大きな全体的観察力が与えられるのですが −、そして彼らの科学技術的知識と、地球よりもうんと進歩した装置によって、ブラザーズも観測しているのです。発見事が確実になれば彼らは喜んでそれを私たちに伝えてくれるでしょう。これが私たちにたいしてどの程度意義をもつかは、その時が来たときに私たちがどの程度受容的であるかにかかっています。

過去によくあったように、地球の科学者やブラザーズからの警告が無視されるならば、大きな生命の代償があるでしょう。しかし、人々が再建し得る生活力をもって警告に留意し、大切にしている所有物を再度集めさえすれば、生命の代償は最少限にとどまるでしょう。しかし生き残るということは、より安全な場所に向かって離れよという警告を重視することにかかっています。

またもここには個人的な問題が残ります。すなわち、各人の決定は自分でなさねばならないということなのです。

問(33) 心霊主義または霊媒として通常知られているものを、あなたは支持しますか。

答 私はいかなる探究の分野またはいかなる形の人間の能力の開発努力をも非難しません。誤った研究の推進からさえも究極的には真理が出てくることもあるからです。法則の誤用は通常無知によってもたらされます。

だれにも所有できて、だれもが楽しめる”真実の法則”と、個人のエゴを美化するいわゆる”もろもろの法則”とのあいだには大変な相違があります。 神すなわち創造主は一個人だけを尊重するのではなく、また神の創造になる大自然界も一個人だけを尊重はしません。

心霊問題の研究は、まず人間の自我、人間と宇宙との関係、人間が扱っている諸要素などにたいする徹底的な知識を得ないことには危険な遊びになります。なぜならこうした基本的な準備がないために、人間を研究する人は多くの大通りを行って結局混乱してしまったからです。真の発達に”近道”はありません。しかし忍耐力をもって研究するならば、やがて人は宇宙的な知識への道を得ることができます。誤って理解され実行されている心霊主義や神秘主義は人を当惑させて、しばしば危険におとしいれるだけです。

問(34) ウィジャボードや自動書記によって受信されるメッセージについて、あなたのご意見はどうですか? (注=ウイジャボードは霊界通信に使用される文字板。自動書記とは心霊的なトランス状態(失神状態)またはそれに近い状態で、ひとりでに手が動いて文字や絵を書く現象)。

答 再度言いますが、これも人間の自我と万物との関係にたいする理解の欠乏にさかのぼります。自己催眠状態になると、本人は第一レベルの印象類に同調しますが、これは地球上の住民そのものから来る印象です。

この世界には45億の人間がいますから、右のようにして得られる第一印象レベルは代表的な”メッセージ”を生み出します。すなわち貪欲、恐怖、憎悪、差別、自己拡張、予測などの想念波動です。そしてこれらは常に低次元な悪ふざけ屋です。

一方、創造主のメッセージは人間をおびやかさず、非難せず、恐怖を生じさせません。このメッセージは個人的な予言を含みません。以上のルールを尺度として用いれば、受信内容がこの世界の低次元から来るのか、それとも宇宙的な性質のものかがかなり容易にわかります。

(以下次号)

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