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 宇宙・引力・空飛ぶ円盤  by レナード・クランプ

B 円盤型航空機の航空力学   UFOと宇宙 No.6 1974

空飛ぶ円盤についてまじめに考えた人のなかにも、円盤の宇宙空間飛行説に反対する航空力学者がいる。だが彼らはその円盤型飛行体の航空力学的特性を無視しているのである。

数年前に、円盤型航空機が建造され飛ばされたといわれているが、少しは成功したらしい。もっと最近ではカナダで円盤型の航空機が開発されているというニュースを新聞が流している。

▲図1

この航空機はまだ実験段階にあり、直径は12メートル近くあるという(右図1)。この画期的な特徴は翼そのものの型というよりもタービン発動機にあった。これは固定翼の内部にあり、操縦者の中央座席の周囲で回転し、それにより機体に対してジャイロスコープに似た作用をして安定性を与えるとともに、垂直に離陸することも可能になるという。

カナダ・A・X・ロウ社の会長ロイ・ドブソン卿は、このような航空機をほぼ垂直に上昇させる実験がイギリスで行なわれて成功したと述べている。

「この線に沿った航空機が完成されねばならぬ。われわれはとてつもなく長い滑走路を無限に建設し続けるわけにはゆかないのだ」ともいってる。どのようにしてこの航空機がほぼ垂直に上昇するのかは少々漠然としているが、機体を傾ける必要があることはまず確かである。

着陸についてはまだ何ともいわれていないようだ。その機体の基本的なデザインは大体に円盤型である。"翼"の先端と尾端は空気入口と排気口になっている。空気は先端の入口から吸い込まれ、その大部分は普通の方法で内燃システムに送られる。残りの空気はエンジンを迂回して排気ガスと混合し、排気口中の中心翼を通って出て行く。

▲1960年にカナダ・A・X・ロウ社が図1をもとに開発した地球製円盤の写真。地上1メートルぐらいしか浮揚しなかったため、開発計画は1965年に中止された。

この航空機は時速2400キロまで出すことが可能だといわれ、「姿勢を変えないで」180度のターンをすることもできるといわれている。これは何を意味するのか全くわからないのだが−−。

もう一つわからないのは、正常な飛行中に回転エンジンがジャイロスコープに似た安定性を与えながら、しかも高速の曲技飛行中にジャイロスコープの偶力により機体が粉々にならないという説明である。実際は、中心軸の周りを回転しながらそんな急激な運動を行なうのは、本物の空飛ぶ円盤の能力なのである。これは航空力学やニュートン力学の分野からはずれるものなのだ。

まず間違いなのは、アメリカだけだが円盤型航空機のデザインに関心を示しているのではないということである。ソ連もこの成功を先取りしようと激しい競争をやっているにちがいない。最近円盤がベオグラードの民家の屋根をかすめ去ったが、それはユーゴースラビア空軍が作った実験機だといわれでいる。この小型円盤は直径1メートル、重量1・8キロ、最高時速49・6キロで、無線操縦機であるという。

アームストロング・ホィットワース社の技師長W・Fヒルトン博士は、バーミンガムでイギリス宇宙旅行協会に対して講演したとき、大気圏外から帰還する宇宙船を地上へ着陸させることの困難さについて、次のように語った。

「宇宙飛行から帰ってくる宇宙船はマッハ35のスピードで大気上層部に突入するだろう。この状態なら数分間で燃え上がるだろう」

これを克服する一つの方法は、宇宙船がある角度で地球に接近し、それによって大気上層部をかすめることである。こうすれば宇宙船が耐え得る熱をすべてピックアップして大気圏外へ飛び去り、この熱を放つのである。船体が大気中にあるあいだは航空力学的なコントロールが応用され、そのコースは楕円に変えられて宇宙船は地球周囲の楕円軌道を飛ぶのである。

ヒルトン博士の推定によると、この楕円軌道を一周するには4時間かかり、その内2分間は大気中で費されるという。速度が落ちるにつれて楕円軌道は次第に小さくなり、速度がマッハ5ぐらいになるとコースは変えられて着陸用となる。ヒルトン博士は宇宙船がこんなふうに操作される際の最良の形を研究した。これは熱を最少限に抑えるために、できるだけ表面積を小さくするが、効果的なブレーキの役目をさせるためにできるだけ大きなパラシュートを装備する。

博士は、平円形の物体が20度ないし30度の角度で飛ぶと、最上の結果が出ることを発見している。このタイプの航空機は少し不安定だけれども、中心軸を中心にして回転すれば容易に安定性が得られる。発生する衝激波が船体から熱をそらしてしまうだろうが、平らな表面はまだかなりの熱を帯びるだろう。そこは鋼と石綿のシートをはさめばよいかもしれない。

私は最近の円形翼の復活が円盤現象と符合しているというわけではない。航空力学者の諸発見は疑いの余地はないが、円盤が惑星間を飛ぶという説を認める人々のなかには、円盤の構造を航空力学的なものだと考える人もあるという事実を見のがすわけにはゆかない。また彼らはそう考えたからといって非難される理由もない。結局、それはきわめて自然な考え方なのだが、それにもかかわらず、大変狭い考え方であることは、円盤目撃の綿密な調査が示すところである。

円盤型翼はきわめてすぐれた航空力学的な特性を発揮することは事実だが、いわゆる空飛ぶ円盤については同じ事がいえないのである。

一体に円盤の形は流線型とはほど遠く、その断面図を子細に検討すると、航空力学的な形に関係のある事を何も洩らしてはいない。

さて、円形翼の航空力学について少し考察したからには、各種の報告によって示される主な特徴を分析してみることにしよう。そうすれば空飛ぶ円盤は航空力学よりも別なものと考えるべき理由があることがわかるだろう。

C 空飛ぶ円盤の分析へ続く

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