ホーム ライブラリー レターズ ピクチャーズ ufo 掲示板 お問い合わせ リンク

GA Site -UFO Contactee-

articles

過去更新記事

 ├ 2009年度
 ├ 2008年度
 ├ 2007年度
 ├ 2006年度
 ├ 2005年度
 ├ 2004年度
 ├ 2003年度

最新更新記事

サイト内検索



GA Site内を

新アダムスキー全集

 ├ 写 真
中央アート出版社
TEL : 03-3561-7017
E-mail :info@chuoart.co.jp
 金星旅行記−死と空間を越えて− 第3話

GAP Newsletter No.74 1981 より

この記事は今を去る20数年前に、アダムスキーが世界の数名のGAPリーダーだけに極秘で送った驚異と感動の秘話である。

■ 金星に着陸す!

さて、このコンタクト旅行で数年前私にされていた別な約束が実現しました。 私は金星へ案内されてそこへ着陸したのです!

▲マリナー10号が撮影した金星。青フィルターをかけて撮影されたが、実際には黄白色に見える。

この巨大な輸送機はちょうど地球のヘリコプターのようにゆっくりと垂直に下降しました。やがて地面に接近して、それから頂上の平たい建物の方へ滑空して行ってその中で停止しました。

船体の横腹に戸口が開いて、私たちは建物の中で直接に歩いて降りました。ハシゴを伝わって降りるよりもこんなふうにして建物の中へ入るのは、米国東部のある空港でアメリカン・エアラインズ社が乗客を降ろしている方法を思い出させました。米国内の他の航空会社はまだこんな設備をしていませんが、乗客が風雨にさらされないようにするために、やはりこんな設備をする計画を立てていることを私は知っています。

金星の空港は着陸する宇宙船のために当然広々とした地域から成り立っています。もっとも地球の空港のようを滑走路を必要としませんが。 その建物の平たい頂上は小型機の着陸用に使用されます。私の見るところ、どうも3階目ぐらいと思われる所へ一同は宇宙船から降りて、地球のエスカレータ一によく似た装置によって地階に到着しました。しかし建物の他の部分が何かに利用されている様子を見えなくするために、ごのエスカレーターは壁で囲まれていました。

■ メリーの家に行く

その日は心地よい温かい日で、空気はかぐわしく澄んでいました。到着の前日に雨が降ったということでした。

メリーと私はかなり小型の公共輸送機に乗り込みました。これは地球のタクシーの役目をするものです。しかし地球の乗物と違って、これはそのままでどの方向にも動くことができます。機体の中には一人掛けの座席が一列に並んでいます。各座席は台座の上に取り付けてあって、そのためにどの方向にも回転することができ、まっすぐに座ったり、後方に傾いたり、とにかく最も便利で座り心地のよい姿勢に座席を調節することができます。

機体全体がガラス状のドームで覆われており、周囲を広く見渡せるようになっていますので、このため乗客は風、ゴミ、その他天候のわざわいを受けることはありません。地球人もこの種の材料の作り方を知りさえしたら地球の各地でうまく利用できるのにと私は思いました。

この乗物は地上わずか数フィートの空間を滑空するのですが、必要ならば50フィートまたはそれ以上に上昇するように作られることもあります。

私たちはメリーの家へ直行して、そこで彼女は衣服を着替えたりし、私は彼女の両親に会うことになっていましたので、私たちの乗物は地面近くを滑空していました。私たちは途中で繁華街の端を通りましたが、ここの大通りは広くて所々に造園工事の施された島々が作ってありました。建物はちょうど地球の都市のように大通りの両側に並んでいます。私が乗っているのと同じような小型機が道路にそって動いているのが見られます。人々が広い歩道上を歩いていました。そこで私は思いました。われわれはどこに生まれようとも生活は全く同じようなものだと。しかし私が気付いたのは、金星人は歩いていてもゆったりしていることと、地球上の各都市でこれまで私が見てきた人々の顔よりも彼らの顔にはもっと楽しそうを表情が浮かんでいることなどです。

さて、メリーの家に到着すると彼女は運転者に待っていてくれと頼みました。

彼女の家は繁華街からほど遠からぬ所にありましたが、私の感じではその都市の端近くでもあったようです。それは広々とした美しく造園された地域で囲まれた控え目な家でした。その家は地球でいうならば中流程度のものですが、金星にはそんな階層などはありません。だれにも役割があって、それにたいして必要品を分け与えられるだけです。彼らの所有物には美しさがありますが、地球の少数の人によって楽しまれるようを無駄なぜいたくは見られません。

彼女の両親はきわめて快活な若い夫婦でした。メリーはその一人子です。近所の子供たちが戸外で遊んでいて、その家の内外へ走ったりしていましたが、非常によくしつけられているようで、おとなしくて、他人にたいして思いやり深いようでした。以前にも聞かされていましたように、子供たちはよその家にいてもまるで自分の両親の家にいるかのように感じているのです。これはおとなのすべてがおよそ子供というものを両親がだれであろうとすべて自分の子供とみなして、そのように扱っているからです。これらの子供たちはメリーの友達なのですが、その多くはメリーよりも年下なので、メリーから教えを受けています。一方、メリーは年上の人たちから教えられているのです(注=地球のような小中高大という学校制度は存在しないらしい)。

私たちは数分間だけここにとどまりましたが、そのあいだメリーは愛らしい簡素な赤と白のプリントのドレスから、全体が純白のドレスに着替えました。両方とも簡単な作りで、ひだ飾りはなく、すらりとして体にぴったり合っていました。

その家から私とメリーは数棟の大きな科学研究建築物の建ち並んでいる構内へ案内されました。ここでもメリーは運転者に待っていてくれと頼みました。

その構内の美しく造園された敷地で他の人々が私たち一行に加わりましたが、これは宇宙船内に一緒にいた人々でした。一行は三つのビルディングを通り抜けましたが、その中で設備について説明がありました。

■ 金星の教育機関

ここの各教室における指導のほとんどは機械によって行われます。私はわれわれ自身の脳の働きを理解できないのと同様に、これらの機械の働きも理解できませんでした。そこではコードが差し込まれると解答が出てくるのです。ある教室などは一千人ほどの学生を収容しているということでした。彼らはテレビ型の機械装置で指導を受けています。質問には解答が与えられ、必要ならば詳細な説明も与えられます。これは機械を操作している人によってなされるものか、それとも機械が自動的に解答を与えるのか、私にはわかりません。

あるビルディングの中には太陽系の模型が作られており、それは成長と最後の崩壊とを示していました。また宇宙の近隣の太陽系群にたいするわれわれの太陽系の関係とその関係位置が模型で示されていましたが、宇宙の状態にたいする私の概念があまりに乏しいために、それを言葉で説明するのは到底不可能です。この地球と太陽系内の他の惑星群との関係にたいする理解でさえもあまりに狭すぎるために、私がそこで模型によって表現された光景を見たままに説明することはやはりできません。私たちの前途にはたしかにまだ進まねばならない長い道と多くの学ぶべき事柄が存在しています。

しかし私が知ったことで説明のできる事がひとつあります。それは、地球人の(太陽系惑星順位の)数え方は逆であるということです。つまり地球は太陽から3番目ということになっていますが、現在の発達状態や知識などからみて実際には最後に位置するのです。なぜなら宇宙的を意味において、一太陽系というものは一番外側の惑星が最低の段階にあり、中心に近い惑星ほど進歩の程度が高くなるからです。

ところが地球は第3番目に位置するにもかかわらず、多くの戦争や個人の自我の発達のために地球人はみずからの進歩を低いままにしていたのですが、一方地球を凌駕した惑星群は地球人が数千年前に達成しているべきはずの業績を打ち立てて、戦争や自我といった制限を克服したのです。地球人はこれまで何度も知識を与えられてきて、それは現在もなお地球に存在しているのですが、もっと実質的な安楽や喜びを得さしめるすぐれた知識を得ることに関心のある人がほとんどいないため、地球人は発達するかわりにかろうじて足踏みをしているのです。

別なビルディングの中で私は人体やその他の物の模型を見ました。これは最も興味あるものでした。というのは、細胞と細胞との関係、細胞と細胞から成っている各器官、血液、一単位としての全身の働き、構造、脳と脳細胞の関係と働き、脳細胞が人体各部に及ぼす影響などをそれが示しているからです。ここでもまた私は他の面でこれまで考えることができた以上にはっきりと想念の力と想念の働きとを知ることがで凄ました。そこで、私はテレパシーの発達の必要性を何度も説いてきましたが、ここでふたたび同じ考えを強調したいと思います。つまり、人間が自分自身の主人公になることができるのは、理解力をともなった想念の応用とオープンマインド(寛容の心)の働きにおいてのみ可能になるということです。

金星上での私の滞在は約5時間にすぎませんでしたが、そのあいだできるだけあらゆる物を見ることにつとめ、目撃した物すべてを記憶にとどめようと努力しました。その科学研究ビルディングの見学はあまりに早く終わってしまいました。一緒に宇宙船まで帰ることになっていた他の人々に付き添われて、私とメリーは待っていた乗物に入り、まもなくふたたび空港へ帰りました。

■ 両親よりも兄弟・姉妹のきずなが強い

ここで少し興味ある事柄を述べましょう。ビルのあいだでなしに別な所を歩いていたとき私は疲労を感じました。このことを考えていたら、これは私がメキシコ市へ行ったときに感じるのと同じ状態であることに気付きました。それで私がいた場所の金星の大気の圧力は、メキシコ市程度の海抜(注=標高約二千三百メートル)に見られる気圧にたとえてよいでしょう。場所によって呼吸の困難さが変わるということはありませんでした。

メリーの地球上の両親と、彼女が特に好きであったある姉は、メリーが死ぬよりもずっと以前に地球上の生涯を終えていました。前生でメリーは、この人々は金星で生きているのだとよく口ぐせのように言っていましたので、自然、私はメリーと語っているあいだもこの間題に心が傾いていましたが、べつに尋ねはしませんでした。すると宇宙船の中でメリーはその問題を持ち出して次のように語ったのです。

彼女の現在の金星上の両親は前生の両親ではなく、地球の両親は死後金星で生まれかわって現在住んでおり、彼女の家族の友達であるというのです。しかしさほど深いつながりはないということでした。そこでメリーが充分に気付いているのは、両親というものは、人間が新しい肉体をもって生まれるための入口として役立つにすぎないという事実です。この考えは彼女が地球にいた当時彼女にとっては全く承服しがたいものでした。をぜなら両親と子供とのきずなを彼女はきわめて深く感じていたからです。また彼女の姉も金星に(生まれかわって)住んでいて、地球の両親(の生まれかわりである人々)よりも現在はもっと親しくしているということです。両親(であった人々)とはさほど親しくありません。どうも兄弟・姉妹・兄妹のきずなが他の血縁関係よりももっと親密に続くように思われます。もっとも、二人の人間が右の関係のどれかにあるからといって必ずしも次の生涯で同じ惑星に生まれかわるというわけではありません。地球のメリーの家族は大家族だったのですが、兄弟姉妹のなかで右の姉だけが現在金星に住んでいる唯一の人であるということです。二人の妹は今もなお地球で生きています。

■ 霊界は存在しない

私たちの宇宙船が地球へ帰るとき、船体の窓から外部を見るようにとすすめられました。宇宙船は電離層の外にあって、空間を動いている大小さまざまの破片が見えました。かなり大きいのもあります。

これらは地球から打ち上げられて見失われた人工衛星の残骸だということでした。それらは一般に想像されているように軌道上を飛んでいるのではなく、まるで部屋の中で日光を受けて動きまわるホコリのようにさまよい動いているようでした。こんな物もいずれは自然のガス状や極微の粒子に還元して、宇宙の法則に従って再生するのでしょう。

私やあなたがたにはまだ多くの疑問が未解決のまま残っています。私は金星旅行を体験して多くのレッスンを学んだことを感謝しています。これから先の宇宙旅行はまだ約束されていません。

しかし人間が持つことのできる最大の確信が私に与えられました。つまり、人間が地上の生命を終えて他界するとき、神秘的ないわゆる"霊界"というものには出くわさないという事実です(注=霊界は存在しないの意)。

■ "現在"こそ最重要

生長と進歩の時間の長さは惑星や個人によって相違します。人間が持ち運びのできるすべては、本人が学び取って応用した宇宙の法則の記憶だけです。心の上で知っただけでは充分ではありません。

個人の記憶は必要ならば思い出すことができます。しかし応用されない記憶は急速に背後へ消え去ってしまい、現在の生活の新しい日々の要求や関心などで置き換えられるのです。

以上の知識をあなたがたにお伝えできることをうれしく思いますとともに、それが"無限の生命"の道を歩んで生長し進化されるあなたがたに役立つことを望みます。私たち各人の行手に何が横たわっているかを今知るのは困難ですが"無限"という道で私たちの行手にあるものは、ごく最近私たちに与えられてきた知識と証拠でもって見つめれば、それは美しい存在です。しかし私たちは、その知識が今ここにみずから現れる瞬間ごとに喜んでそれを応用することを学ばねばなりません。いろいろな問題が解決を求めて絶えずこちらへやってきます。これは私たちがいかなる惑星へ行こうともいかなる生涯をすごそうとも起こる事実です。

しかし私たちがいつも持ち続けるものは永遠の"現在"だけです。その"現在"こそ私たちの応用すべきものであって、私たちの知識と理解力のたくわえがいつまでも増大するであろうことを"現在"から学び取らねばなりません。
(注=文中太ゴシックの部分は編者が製版所に指定したものである)

(完)

home artcles letters pictures ufo bbs お問い合わせ link