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 UFOと日本人 第2話

NewsLetter No.64 1976より転載

理論を唱えるのは簡単だが実行するのは容易ではない。

■ 想念観察が重要

▲かつて日本GAPで頒布していた想念観察手帖。

 「テレパシーの練習には、何といっても自分の想念を観察する練習から始めることが必要で、これをやらないと、内部からわき起こる想念や印象に対して知覚的になるクセがついてきません。この想念観察法を実行する場合は、小型の手帖を一冊用意して、左ページを宇宙的想念、右ページを利己的想念というふうに分類し、朝起床時から夜の就床時に至るまで、自分の心の中にわき起こる想念を片っばしから記録していって、一日の最後に両方を集計します。すると当初はイヤになるほど利己的想念が多いのに気づいて、ガク然としますが、忍耐強く想念観察を続け利己的な想念が起こるごとにそれを打ち消して、ただちに宇宙的想念に切り替えるように積極的に努力し続けますと、いつのまにか自分の想念内容が宇宙的な性質を帯びたもので占められるようになり、すはらしい心境に達していることに気づきます。つまり心が中立化して知覚カが拡大したわけです。こうなるとテレパシックな印象の感知が容易となり、真のテレパシストになるというわけです。

しかしロで理論をとなえるのは簡単ですが、実行は容易ではありません。想念観察などという慣れない仕事を続行しようとすると、かえってひどく混乱することがあります。そのために『想念観察をやると気違いになる』という噂が流れたこともありますが、実際は、低俗な地球的生き方を一挙に宇宙的生き方に切り替えようとするわけですから、内部に混乱が生じただけのことで、気が狂うわけではありません。また『自分の想念を自分で観察できるわけがない』と言う人もありますが、自分で自分の想念が観察できない人は死人も同様です。

 だいいち心理学勃興の初期における名高いヴァント、ミュラーらの内観法というのは一種の想念観察法にほかなりません。 『想念観察などをやらなくても、常に自分の心を神の方向にむけていればよいのだ』と言う人もあります。これではだめです。漠然と形而上的なものに対する志向や憧れだけでは、テレパシックな感知カは開発できませんね。やはり想念を記録して分析し、結果を出して反省するという科学的な方法をとらないと進歩するものではありません。数学の勉強と同じで、問題の解法を文章で読んだだけではだめで、自分で計算して答を出して検算しなければ力がつかないのと同様です。

また万物との一体感を高めるために樹木を見つめて、その樹木と自分との一体のフィーリングを強めたり、海の水を見つめて海水と自分との一体感を起こしたりします。こうした練習法はアダムスキーの『テレパシー』 の中に詳述してあります」

− そうすると、テレパシー能力の開発はフィーリングの増強ということにつながるわけですか。

「そのとおりです。人間が進化すれば感覚が鋭敏となり、退化すれば鈍感になるのは常識的に考えられることです。来世紀にはフィーリングとテレパシーの問題が重要な課題となるでしょうね。

進化した惑星の友好的な人類は、テレパシーで生活しているといわれていますが、これは充分に考えられることです。地球人のなかにもすぐれたテレパシーや遠隔透視カを持つ人がいるのですから。現在は、人間の想念とかフィーリングとかはほとんど無視されていますが、医学や心理学や精神分析学などがもっと発達すると、現代の医師が患者の体を聴診器で診察するのと同じぐらいに、想念やフィーリングもチェックの対象になるでしょう。」

■ 金星人のメイドがいた

フィーリングといえは、ステックリング氏が興味深い話をしてくれました。私が昨年夏にメキシコ市の、もとアダムスキーの高弟だったマリア・クリスティーナ・デ・ルェダ夫人の大邸宅を訪問したことは、本誌先号(63号)のメキシコ旅行記の中で書きましたが、ア氏はこのマリア夫人とその旦那のルェダ氏に特別親近感を持ち―これもカルマでしょう―、毎年クリスマスにはこの家を訪問して、休暇をすごすことにしていたんです。

▲マリア夫人とルェダ氏

ところで、この家の女中さんたちの中に一人の美しい女性がいて、毎日屋内やトイレの掃除などをしたりして働いていたわけです。ところが、なんとこの女性は金星人だったということで、そのことにマリア夫人は最後まで気づかなかったんだそうです。そして、この女性がもらう給料はそのままひそかにアダムスキーにまわしていたということです。

 ルェダ氏もアダムスキーを熱心に支持した方で、大金持ですから、かなり物質的な援助もしたようですが、あるときクリスマスのプレゼントとしてアダムスキーに腕時計を贈ったところ、ア氏はそれを大切に使用して死ぬまで腕につけていたようですが、後にステックリング氏が米GAP本部のアリス・ウェルズからその時計を贈られて、これを腕につけたまま来日しました。「これはアダムスキー氏の体といっしょに金星や土星へ行って来た時計ですよ」と言って見せてくれましたが、かなり古びていましたね。なんでも一日に数分間狂うということでした。こうした話も彼が来日早々いきなり自慢そうに切り出すのではなく、何日かたってポッンとつぶやくんです。こういうところに彼の人柄の良さがあらわれていますね。

滞日中、彼ら夫妻から未公開の驚異的な話をずいぶん聞きましたが、それもいきなり思いつきで無造作にべラベラとしゃべるという態度ではなく、ひそかに私の態度や精神の状態などを観察しながら洩らしてよい時期が来るまでジッと待っていて、よし、話そう!と夫妻で合意に達したときにやっとロを開くという具合に私には見受けられました。とにかく夫妻の慎重なことこの上なく、うわっ調子なところはみじんもありません。二人とも常に内部の想念や印象を観察し、テレパシックな感知力を働かせながら行動しているという様子でしたね」 

− ステックリング氏は、ひんぱんに宇宙人とコンタクトしているのですか。

「ひんぱんかどうかは知りませんが、ときたまコンタクトしているようですね。東京の講演会を終えてアメリカへ帰る途中、ハワイへ寄って、ここで3日間の休日をすごしたそうですが、飛行機がホノルルの空港に着いてからタクシーで一家三人がホテルへむかっていたとき、別なタクシーが走りながら寄り添って来て、運転手が窓をあけて、微笑して手を振りながら挨拶をしたそうですが、これもスペース・ブラザーだったと、帰国後、手紙で知らせてきました。これからみますと友好的な宇宙人が地球へ潜入してひそかに仕事についている場合、必ずしも高度な科学機関はかりではなく、ありふれた労働もやっているようです。一般人の案外身近な所にいて、気付かれないで働いているのではないでしょうか」

− じゃ、私が今日乗って来たタクシーの運転手さんも、ひょっとしたら −ずいぶん親切でしたもの。

「ええ、案外そうかも−(笑)。まあこんな話は一般人には通用しないことでマンガ雑誌の材料ぐらいにしかみなされないでしょうが、社会の裏面には意外な事実がひそむものなんです。そうしたノンフィクショナルな驚異的な出来事や現象などを追跡しますと、フィクションにはどうも意欲が起こりません。だから『未知との遭遇』もいまだに見る気がしないんです。

■ アダムスキ−とケネディ−

▲故ケネディー大統領

アダムスキーをインチキだ山師だと騒ぐ人がいますが、実際には彼はケネディ一大統領の有力なブレーンであったという事実を彼らは知っていません。ホワイトハウスへ自由に出入できるパスポートを所持していて、宇宙問題で重要なアドバイスを与えていたようです。その他米政界や財界の重要な人物と接触があったらしいのですが、多くは謎に包まれています。私自身はアダムスキーを今世紀最大の偉人の一人とみていますが、ケネディーや少数のトップクラスの人々も、そのようにみなしていたという事実を知れば、山師だといって罵倒する人などは、かわいいもんです」

− ケネディーの暗殺事件は、宇宙問題と関連があるのですか。

「さァて、よくは知りませんが、いろいろ噂があるようですね」

− 恐ろしい世の中ですわね。傑出した進歩的な大政治家を、自分たちの利権欲のために消してしまうなんて。

「いや、恐ろしいというよりも、不完全なのです。この地球は−。 しかしケネディーもいまは進歩した良き惑星に生まれかわっているでしょうし、あるいはスペース・プログラムに協力しながら、地球の状態を見守っているかもしれません。おそらくつぶやいているでしょう。『泥沼のような地球でも遠くから見ると美しいなァ』と」 

− ずいぶん想像力の豊かな方のようにお見受けしますけど、あまり想像にふけりすぎると、事実とのけじめがつかなくなりませんか。

「そうですね。狂的なほどの空想は妄想となって、ありもしないことを事実と思い込んだりします。この頃どういうわけか、被害妄想におちいった若いお嬢さん方から悩みを打ち明けられるケースがよくあるんです。一人や二人ではありません。これほ明らかに病的なものですが、私の想像力は一流作家などに比較すれはまだはるかに貧弱です。妄想におちいるほどのものではありません。

しかし想像力というものは現実と未来とをつなぐ"かけ橋"のようなもので、これがないと未来の進歩はあり得ませんからね。どんなすばらしい大発明でも、最初は発明者の心中で描かれたイメージが具体化するわけです。」

■ イメージによる実現法

「そこで私たちは『イメージによる実現法』と名付けた方法を応用しているんですが、それをお話ししましょうか。たとえば、あなたが将来す、ばらしい男性とめぐりあえて、理想的な夫婦生活をすごしたいと思えば、それを実現させる方法です」

− そんなすばらしい方法があるんですか。ぜひお聞きしたいですわ。

「簡単なことです。あなたが、望みどおりのすばらしい男性とともに華やかな結婚式をあげて、大勢の人々から祝福されている光景を、テレビでも見ているように鮮明に措いて、『ついに実現した!』と心から喜ぶのです。一回につき5〜6分間、このイメージを強烈に描き、これを一日2〜3度行なえばいいでしょう。そうすると、いつか思わぬ場所で、イメージに措いたとおりの男性が現れて自分でびっくりすることになり、あとはとんとん拍子に事が運びます。

その他、自分が望む物事や必要物の入手など、何にでも応用できます。重要なのは、『すでに実現してしまった!』という確信を持って、そのようなイメージを描くことで、実現するかどうかはわからないが、一応やってみようという程度ではだめですね。たとえば自動車がどうしても必要になってきた。これがないと交通が不便で、仕事にならない。なんとかして手にいれたい、と思うときは、自分がすでに車を一台所有して、喜び勇んで運転している光景をはっきりと措くのです。そうすると、何カ月かたった頃、突然、友人か知人が程度のよい車を格安で、しかも分割払いで手放すという話が持ち上がったり、その他、有利な条件で購入できるほどの資金ができたりするようになるでしょう。

いっとき『信念の魔術』という本が出まわって、やはり希望する物事の実現法として、希望事項を口でとなえたり、紙に書いたりするとよいとか、その他一連の光明思想家も似たような方法を説いていますが、『必ず実現する!』と口でとなえることは、もちろん、そんな方法をあたまからバカにして全然やらないよりは、はるかに良いことですが、ただ口でとなえるよりも、心の中に鮮明なイメージを措くことがもっと効果的です。

心にイメージを措くとなぜ実現するのか、その科学的な理由は不明ですが、いろいろの実例があることから一種の奇跡発生法として、認められてもよいでしょう」

− すばらしいことですね。でも少し疑問があります。望ましい物事を実現させるのに、すべてにイメージを措く方法を応用するということになると、努力をしないで無気力になる傾向が起こるんじゃないでしょうか。

「そこが問題です。イメージを描く本人の心がまえと、この方法の意義の解釈にかかっていますね。悪事にも応用できるんですから−。つまり描かれたイメージを実現の方向にむかって推進する内部の宇宙的力は、ちょうど電力のようなもので、それを扱う人の知性によって、その電力が家庭で生かされもすれば、誤った取り扱いにより感電死したり大ケガもしますが、この場合、電力そのものに罪はありません。同様に人間を生かす宇宙的力は、本人がその力を善事に応用しようが悪事に行使しようが、いっさい干渉はしないんです。

 したがって肉体の体力も殺人に用いられることもあるわけです。観点を変えて考えれば、だからこそ万物の創造主はおそろしく公平であるともいえますね。つまり神が殺人者を作ったのではなくて、人体という超精密な生き物に英知ある力を吹き込んで生かしているだけのことで、この力を善悪いずれに用いるかは人間の自由です。そのような自由を与えられているからこそ、人間には進歩や退歩もあるわけです。

話をもとにもどしますと、望ましい物事を実現させようとしてイメージを描いても、どうしても実現しないという場合ほ、なんらかのカルマにより実現が阻止されているのですから、あっさりとあきらめるほうがよいのです」

− 鮮明なイメージを描くといってもまだ実現しない物のイメージを描くのは困難ではありませんか。

「そんなことはありません。私自身もイメージ法を少なからず応用していますが、大体に描いたとおりの物事が実現します。少しは違う物事が実現することもありますが、それはそれでよいことなんです。

多くの人にイメージ法(イメージを措いて物事を実現させる方法の略称)を伝えるんですが、真剣に行なう人は少ない−、というよりもうまくできないらしいんですね。でもなかには実行して、すばらしい成果あげたという人たちもあります。

地球人の大きな欠陥の一つは、心の中に鮮明なイメージを描く能力がとぼしいことだといわれています。これはテレパシーの送信能力開発に障害となります。とにかく、心中にイメージを鮮明に描くこと、わき起こる想念や印象を的確に知覚すること。こうした能力を地球人はもっともっと身につける必要があるようですね」

■ 宇宙船の建造が急務

−  いろいろと興味深いお話を聞かせていただきましたが、UFO問題の重要性について−。

「そうですね。ほじめにもお話ししましたように、UFO問題は日本の風土では急速に伸びないだろうと思うんですが、国連でも取り上げられるようになりましたし、今後UFOが世界中で出現し続ければ、緩慢ながらも人類が認めるようになるでしょう。ということは地球以外の天体に人間が住む可能性を認識するようになることですから、目が開けてきて、価値観なども大きく変化するだろうと思います。

問題は、なんといっても地球人自身が巨大な有人宇宙船を開発して、別な惑星へ行き、すごい文明や、高度に発達した社会システムなどを見て、腰を抜かさんばかりに驚き、地球がいかに低開発星であったかということに気づいて、改革にとりかかることでしょうね。難問が山積していることでしょうが、とにかく実際に現地を見るということが何よりも大切だと思います。私なども世界の各地を実際に自分の目で見て歩いて、認識をあらためたり反省したりしたことが多くあります」 

− 地球人が宇宙船に乗って、他の惑星を訪れる日がくるでしょうか。

「必ず来ると思います。来世紀にはいればね。そして高度に進化した惑星との文化交流により、地球も飛躍的に進歩するでしょうが、その前にあるいは大戦争が発生して地球はいったん荒廃し、人類の多くが消滅するかもしれませんね」

− エドガー・ケーシーの言うような日本沈没とか、世界の自然の大変動というようなものは起こらないでしょうか。

「さあ、それは私にはわかりませんが、どうも戦争のほうが発生の可能性があるような気がするんです。間違っていればいいんですが−。 人口増加、食糧不足、エネルギー不足が続けば、どうしても物理的に戦争にならざるを得ないでしょうね。戦争はイヤだ、憲法で放棄したんだと日本人だけがいくら騒いでみてもすさまじい大戦が始まれば、そんな騒ぎなど吹き飛ばされるでしょう」

−  そうすると、戦争を起こさないような方法をまず講じることが−。

「そうです。第三次大戦になれば全面核戦争になることは必至で、地球上の大部分は壊滅し、ひどいことになるでしょう。だから地球人は必死になって戦争発生の防止活動をする必要があるでしょうね。私が聞いたところでは、60年代初期のキューバ問題で米ソ間がこじれて、あわや第三次大戦が発生しかかった折に、スペース・ブラザーズが活躍して、これを阻止したということです。おそらくスペース・ブラザーズは大戦防止のために各地で相当な活動を続けているのでしょうね。しかしそれにも限度があると思いますよ。自分のことは自分で始末をつけるというのが宇宙の法則にのっとった原則ですから、大戦防止はなんといっても地球人自身の手で行なうべきでしょう。」

■ 日本人は権威に弱い

− 日本の未来についてはどうでしょう?

「私には全く予測できませんが、アダムスキーがニュージーランドへ講演旅行に行った際、当時ニュージーランドGAPをやっていたへンク・ヒンフエラーという人から来た連絡によりますと、『日本人は特殊なカルマを持つ民族だ』と語ったということです。個人のカルマと同様に民族にもカルマがあることはユダヤ人の例でもわかりますが、日本人の特殊なカルマというのが、良きものなのか、望ましくないものなのか、よくわかりません。

白人社会では日本人は血に飢えた民族だと思われているそうですが、これは明治以降の度重なる侵略戦争と太平洋戦争などの一連の武力闘争、戦後の経済攻勢による脅威などで、そのような印象を与えたのでしょう。しかし私は、日本人ほ先天的に平和を愛する民族だと思うんです。大昔からおおらかな、楽天的な民族だったという気がしますね。日本人が民族の良きカルマを持っているとすれば、それを生かして世界に貢献するのはこれからではないでしょうか。

ただ、日本人による戦争とか経済攻勢とかは、大体に権威に対する服従主義から発生したものだと思うんです。作家の五味川純平氏でしたか、違っているかもしれませんが−、『日本人は救いがたいほど権威に弱い』と書いておられたのを読んだことがあります。あれほどの大戦争をおっぱじめたのも、権威者から与えられる命令に、おそろしいほど従順に服従したからで、戦後の驚異的経済復興も、企業体経営者の"権威"に対する従業員の文句なしの服従精神が大きく影響していると思いますね。ドイツ人にも似たような面があって、そのゆえにドイツ人は戦争も強いし戦後の経済復興も驚異的な成果をあげたのでしょうね。私が見た限り、西ドイツの都市や農場などの完壁な機能性や合理性は、ヨーロッパ随一だと思いますよ。あれほど理性的なドイツ人が、なぜ、ひとにぎりのナチに振りまわされて悲惨な結果を招いたかということも、権威の問題を考えればうなずけることです。

ヒットラーという一人間の力に圧倒されたのではなく、大衆の上に位置した"権威"に屈したと言えるんじゃないでしょうか」

− でも日本でも労働運動などが発達して、労働者側は組合活動により、経営側をゆさぶったりするわけですが、それでも資本側の権威に弱いんですか。

「労働争議というのは別問題だと思います。しかし激烈な闘争を展開する労組員でも、一社員として社長の前に出れば、はたで見るのも気の毒なぐらいにオドオドすることがあります。やほり"社長"という権威には弱いんです。

ただしこれは決して職場で上司に反抗せよという意味ではありません。労働者であっても主体性の確立という問題を認識して、どんな職種にしても世の中に役立つと思えば、プライドをもって堂々と働けばよいのです。その点、体制への帰属意識が強いとはいってもドイツ人のほうが一枚上でしょうね。

−  それは日本人の団体に対する帰属意識のあらわれではないでしょうか。

 そうです。たしかに帰属意識です。それは権威に対する帰属でもあるんです。でも時代は確実に推移していますし、若い人たちの考え方も変化してきていますから権威に対する弱さも次第に薄らいで行くでしょう」

■ アダムスキー哲学は良き運命を作る

− アダムスキーは将来、一般人から認められるでしょうか。

「さあ、どうでしょうか。なにぶんアダムスキーの体験はかなり古いことで、彼が死んでからも13年たっていますからね。次第に人々の記憶から忘れられるかもしれません。

しかし、来世紀にでもなって、別な惑星の人類が公然と地球を訪れるようになれば、その頃埋もれていたアダムスキーの名も脚光を浴びるようになるでしょうね。『やはり彼の言っていたことほ正しかったのだ』と。ただし私たちはその時期が来るのを見るために促進活動をやっているのではなくて、現在の瞬間瞬間に良き想念を発し、良き行為をなして、自分自身の良きカルマを作り、宇宙的な哲学と生き方を少しでも広めようとしているだけです。事実、長くアダムスキー哲学を熱心に研究して実践している人は、運命的に良いことにはなっても、悪くはならないんです。これは私が観察して断言できます」

− アダムスキー哲学は人間の生活を生かす哲学だというわけですか。

「そのとおり。単なる理論のこねまわしではありませんね。特に重要なのは彼の『生命の科学』 の第一課と第九課で、これを実践すれば、どこへでも行きたい所へ行けるようになると、死の直前にステックリング氏に語ったということです。つまり進歩した惑星に生まれ変わることも可能になるという意味でしょうね」 

− 貴重なお話をいろいろと有難うございました。

(終わり)

月 日   宇   宙   的 月 日    利   己   的
宇宙と創造主との一体感。自分と前生命のとの宇宙的な一体性を思い出させるような想念。 他人に対する積極的な親切・愛・奉仕感。 平静な楽しい感情。仕事に対する積極的な活動感。感謝の心。現象の因果関係を考える。 自分と全生命との宇宙的な一体感を思い出させない孤立感。宇宙の英知に対する疑惑。 他人に対する憎しみ・非難・嫉妬・怒り・傲慢。 落ち着かないイライラした感情。不安・恐怖・仕事に対する怠惰感。利己的な物欲。過度に官能的刺激を求める。不満。現象の因果関係を考えない。
▲『想念観察手帖』の見出し部分。

 

■ 想念観察とは

アダムスキーの言葉

○人間にとって最も必要なことは今日人間が発している想念を直視して、それが宇宙の原理といかに異なっているかを調べることです(生命の科学125頁)

○日常生活を通じてあなたの想念を抑制し続けようと思えば、次のような容易な方法がある。まずノートブックを用意して、左ページには「非利己的想念」「理解に満ちた想念」「自分と全生命との宇宙的な一体牲を思い出させるような想念」などが起こった増合にそれらを書き記し、右ページには「利己的、不安、不満、他人にたいする非難、結果だけを見て原因を見ない」想念類が起こったときにそれらを書きとめる。あなたは自分の想念の動きにたいする観察者となり、以上の各想念をかたっぱしから記してゆく。一日の終りに総計を出す。この方法が一定期間行なわれると、あなたの心と肉体に混乱や病気を起こしていた古い習慣的想念は消滅するであろう。〈宇宙哲学101頁〉

○これには全く大変な忍耐を要しましたが、ついには私の各感覚器官に聞き耳をたてさせて、たしかに外部から来る印象を感受し得るように慣らすことができました。実際、これを行なうのは最も困難なことでした。古い考えが強情に顔を出して私の心にその解釈を与えるからです。しかしセンスマインド〈エゴの心)を抑制し続けるうちに、私の受ける「印象」は明確こなってきて、次第に 多くの宇宙的性質を帯びた想念を含むようになり、個人的意見は少なくなってきました。(テレパシー 40頁)

○これには勇気と決心を要しますが、忍耐こよって達成する人にはこれは永遠の至福という報いをもたらすでしょう。私は自分の意識からあなたを除外するようなことはしません。ブラザーズもそうでしょう。私は進歩の路上であなたを援助しましょう。願わくば創造主の意識があなたの意識の中に現われんことを!願わくばあなたが宇宙の英知と共に歩み、語らんことを!〈生命の科学158頁〉

想念観察手帖の使用法

この手帖はジョージ・アダムスキーの「宇宙哲学」第101頁に掲載してある「自己訓練法」にもとづいて作られたものです。左頁は宇宙的想念、右は利己的想念の記録欄となっており、左右各欄は更に想念内容が体宇宙的・対人的・自己の三項目に分類されています。左右両頁を合わせて一日分としますが不足すれば更に次の左右両頁を使用して下さい。

記入にあたっては、朝起床以来たえず自分の想念感情を観察し、他人に対し親切心が起これば左頁の宇宙的想念欄の「親切」の項に○印を、反対に人に対する憎しみの感情が起こったときは右頁のその項に○印をします。各項のタテの欄は白紙になっていますから、○印でなくても想念内容に関する簡単な文章を書いてもよく、あるいは適宜に横線を引いて各ケイを時間の経過の10分間または30分間または1時間とみたてて、一定時間の経過ごとに想念の内容を該当欄に記入しても結構です。とにかく個人差がありますので記入法は各自で工夫して下さい。問題は終日続けることで、就寝前に左右両頁の記録を比較検討して反省し、次第に利己的想念を減らすようにすることが大切です。こうしてセンスマインドを抑制し続けることによって迷いに満ちた個人的意見を滅少させて字宙的性質を帯びた印象を明確化させようというわけで、これはセントく聖者)への道を歩むことであり、また共にコズミックマン(宇宙的な人間)になるための不可欠な方法です。

仕事で多忙なため、または歩行中その他活動的な仕事に従事しているあいだ記入が不可能な場合は、一段落するまで想念感情の内容をよく記憶しておいてあとから記入してもかまいません。忘我の境で仕事に熱中しているあいだは感情が大体に中立状態ですから、左右いずれの頁にも記入しなくてよいでしょう。

ある時間中にわき起こった想念感情を記憶しておいてあとから記入するにしても全然やらないよりははるかにましです。なぜならこのようにして自己の内部を直視することは自分自身を客観視する技術を向上させることになるからです。

最初は記録するのが困難かもしれませんし、ときにはイヤになって中断することがあるかもしれません。あるいは他人から奇異の日で見られるかもしれません。しかしご心配には及びません。いっとき中断してもこの手帖を携帯しておられる限り、いつかまた過去の宇宙的な記憶がよみがえってふたたび宇宙の英知をなつかしく思い出されることでしょう。そのときにまた観察記録を始めればよいのです。

ただし想念観察をあまりに深刻にむつかしく考えて熱中しますと、かえってよくない結果が生じることもありますから、決して深刻に考えないで気楽にたのしくやってください。 この手帖は左右二頁を1日分として1カ月分から成っています。想念観察の意義こ関する詳細はアダムスキー著「テレパシー」「生命の科学」「宇宙哲学」をお読み下さい。

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