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 米国の円盤騒ぎ (4)

日本GAPニューズレター 第32号 1963年7・8月号 より

1966年3月20日にミシガン州アナーバーで少なくとも12名の警官と40名の住民が、1個の気味悪い"飛ぶ物体"が4個の姉妹物体に付き添われて夜間沼沢地に着陸するのを目撃した。

これは米国の円盤研究界で大センセーションとなり、「沼地のガスが燃えて円盤のように見えたにすぎない」と否定説をとなえたハイネック博士と肯定論者たちとのあいだに猛烈な論争がうず巻いたのはこの春のことである。以下詳細に内容を伝えることにしよう。

ミシガン州の円盤事件

▲マナー親子の描いた主物体の図

■40名が円盤の着陸を目撃

UPIの伝えるところによると、その夜、主物体はハネ弾のような音をたてながら離陸するまでその真上に4個の物体が扇形に空中に浮かんでいた。

2名の治安官補の言によれば、その主物体の表面には気味悪い光(複数)がまたたいていた。それは林の上に浮かび上がり、また降下した。警官たちもこの数個の物体の編隊を見た。農夫とその息子は主物体から500ヤード以内に接近した。そこで6台のパトカーが編隊を追跡したが、編隊は飛び去った。

ワシュテノー郡の治安官補スタンリー・マクファドンは、少なくとも60名の住民が、空中にまたは地上にいるその物体を目撃したと述べている。マクファドンと治安官補デビット・フィッツパトリックはアナーバーから12マイルの前にある問題の沼地で、主物体が樹林の高さにまで浮かび上がり、続いて降下して明らかに着陸したのを目撃してから沼地の中を泳ぐようにして追跡して行った。

40名ないし50名の住民が地上に接地している物体を確実に見ているとマクファドンは言う。ただし暗夜のために光しか見えなかった。

だが農夫のふらんく・マナー(47才)と長子のロナルド(19才)が警官に語ったところによれば、2人は沼地を突進して主物体から500ヤード以内に接近した。そして後に物体の図を描いたが、それは柔らかそうな材料で出来ていて、表面には光(複数)がまたたき、アンテナ(複数)が出ていたと言っている。

「お父さん、あの恐ろしい物をごらんよ!」とロナルドが叫んだとき、その物体は離陸した。「そいつは木の高さまで上昇してからまた下降したんだ」とマクファドンが言う。「私とフフィッツパトリックは見物人に警告するために後退したが、大体に40ないし50名の住民がながめていた。少なくとも12名の警官もいた」

「物体には赤と緑の光がついていて、両脇に1つずつ光があり、中心には白みがかった赤い光があった。2個の深皿を合わせたような形で、頂上には球がついていて、色は茶色だった」とマナー親子は語った。

近くの小村デクスターのパトロールマン、ロバート・ハニーウェルは、彼と同僚の車が現揚へ急行する途中、物体の1つが車の上をかすめ去ったと言う。

そこから約50マイル離れたセルフリッジ空軍基地は、ニューズマンに照会するのならバナルタリークのデトロイト防空隊本部へ開けという。しかし同本部の情報係の電話は出てこなかったし、基地司令官は留守だということだった。

警官隊がカメラを持って現場へ急行したが、到着したときには物体はすでに見えなかった。治安官事務所はハニーウェル、マナー父子、その他の人々の目撃報告を"確証"したと声明した。  

(編注:以上の事件について米空軍プロジェクト・ブルーブックの科学顧問ハイネック博士は「沼地は他の惑星の人間がおよそ来そうな場所ではない」と反発し、「沼地にたまったガスが燃えて円盤のように見えたのだ」と説明しているが、その反論の内容は如何にも科学的説明であるにしても、マナー父子が見取り図まで描いているレッキとした物体の存在の否定論としてはあまりに独断的であるように思われる)

(終わり)

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